スイス①Hoernli Huette(シュヴァルツゼ~ヘルンリヒュッテ)

- GPS
- 04:42
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 790m
- 下り
- 793m
コースタイム
- 山行
- 4:12
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:42
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特になし |
写真
感想
スイスといえばアルプス。旅行に行くからには登山しなければ――そう思ってルートを探し始めた。
観光雑誌にもたくさん載っているが、どれも少し物足りない。日本に帰ってから「スイスで登山してきた」と言うなら、もう少し話題性が欲しい。できれば、他の人があまり行かない場所で、でも同行者(登山経験は少ないが体力と運動神経は◎)も登れる絶妙なコースがいい。
そんな条件で探し続け、フライト数日前にたどり着いたのが、マッターホルン登頂者たちが前泊する「ヘルンリヒュッテ」。
ロープウェイの駅が標高2583m、小屋は3260m。高低差約700m、登り3時間・下り2時間ちょっと。旅行中に登るのにギリギリ許されそうなコース。
「スイスでマッターホルン(に挑む人たちが泊まる小屋)に登ってきました!」と言えば、知らない人には割とすごく聞こえるかもしれない。笑
海外の山ということで、事前に日本人登山YouTuberの動画を念入りにチェック。序盤はハイキング、後半はやや急登。登山としては初~中級、ハイキングとしてはやや上級とのこと。
Copilotにも相談し、「あなたなら大丈夫!」と背中を押され、同行者にもYouTubeで予習してもらう。
スイス到着2日目の昼に麓の町ツェルマットへ移動し、標高3000m以上ある展望台付近を散策して高地に体を慣らし、3日目の朝から登山という完璧な計画を立てた――はずだった。
スイスに到着すると3日目は雨予報。2日目の夕方までは天気が持ちそうなので、急遽前倒しして2日目の昼から登ることに。
スイスは夜21時頃まで明るいが、ロープウェイの最終が17時なので時間管理だけは慎重に。
途中のロープウェイ駅で間違って下車するというトラブルもありつつ、無事に登山開始。スタートから景色は圧巻。4000m級の山々が目の前に広がる。
ところが、歩き始めてすぐに頭痛。高山病の始まり。同行者も息が上がっていてペースが上がらない。「これは最後まで行けないかも」と一瞬よぎるが、30分ほど歩くと頭痛も治まり、ペースも安定してくる。
このあたりでエネルギー補給――これが最初で最後の行動食だったことが、後々の反省点になる。
道中は階段の足元が開いていて少し怖い場所もあるが、概ね歩きやすい。
登山者はそこそこいて、言語もバラバラ。英語、ドイツ語、フランス語、日本語のあいさつが飛び交い、山ならではの多言語空間が面白い。
途中、アジア系の方に「Where are you from?」と聞かれ、元気に「Japan!」と答えたら、なぜか無視されるという謎のトラブルも(笑)。
順調に進んでいき、最後の急登前まで到着。同行者曰く「だんだん周りの山と目線が合ってきた」とのこと。いいコメントするなあと感心。
そして、ここからが本当にきつかった。動画でもこんなに急登だったか?と思うほど。前後にいた屈強な登山家たちも辛そうだったので、やはりなかなかの急登だったのだろう。
追い打ちをかけるように、すれ違った日本人インストラクターに「ロープウェイの時間気をつけてね」と言われる。言われなくてもわかってる、が、やはりちょっと焦る。
約1時間の急登を経て、ようやくヘルンリヒュッテに到着。
マッターホルンの先端に手が届きそうな距離感。達成感はひとしお。
小屋はモンベルが協賛しているらしく、限定Tシャツとステッカー、そしてコーラを購入。モンベル会員なので特典があるのか、つたない英語で聞いてみると、「食事したらピンバッチがもらえる」とのこと。ゆっくりしている時間がなかったので「OK, next time(まあ、次回はないが)」と笑顔で返すと、店員さんも察したように笑顔に。この旅行中、英語のやり取りで完璧にコミュニケーションが取れた唯一の場面だった。登山とモンベルは国境を越える――そんなことを実感した。笑
写真撮影とコーラを楽しんだ後、下山開始。
ちょうどマッターホルンの頂上から降りてきたという日本人青年と一緒に話しながら下山。彼はおととい4000m級に登り、昨日の夕方急遽小屋まで登ってきて(天気が崩れるから今すぐ来ないとしばらく登れないと言われたらしい)、今朝早朝から山頂にアタックしたらしい。フラフラだったが、かっこよかった。
圧倒的なスケールの景色の中での登山。同行者も喜んでくれて(たぶん笑)、旅行のハイライトになる山行だった。
next timeはマッターホルン登頂を目指す時になるであろう。(そんな時は来ないのだが。)
※反省メモ:行動食は大事
ツェルマットの町に戻って少し歩いていると、ふらふらしてきて完全に低血糖。
急いでラムネとコーラを摂取して回復。ホテルでシャワーを浴びた後もめまいがあり、SOYJOYを食べてようやく落ち着いた。
夕食は疲労感で少しの食事とビール1杯がやっと。一晩寝て回復したが、海外登山で行動食をあまり摂らなかったのは大きな反省点だった。
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