横場山,中倉山:石塔尾根ルート


- GPS
- 08:13
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 903m
- 下り
- 897m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 日光温泉 ほの香:600円。4人程度の内湯と2人程度の露天風呂と小さかったが,丁度,誰も居ない時間帯だったのでのんびりと浸かれた。 https://www.nikko-casual.jp/spa.html |
写真
感想
一寸,疲れ気味なので,短めにしようと思い,前から気になっていた庚申山へのルートの一つにある中倉山を登ってみることにする。一般登山道だけでは面白くないので,石塔尾根ルートを使って周回ルートにした。1時前に自宅を出発し,3時50分に駐車場に到着するが,灯が無く真っ暗なので駐車場への降り口を探すのに少し手間取った。既に4台が駐車しており,出発準備をしているようだ。空に星は見えるが,少し靄がかかっているようだ。周りが見えるようになる時間に合わせて出発準備をする。
最初は車道歩きで,久蔵川と松木川を渡る。未だ日の出前なので,これから登る横場山と中倉山がシルエットで見える。見た感じでは高度も余りなさそうで楽勝かなと思ったのだが・・。尾根の末端辺りで取付き易そうな処を探して登り始める。踏み跡があちこちにあるが,直ぐに草で覆われるようになる。露が一杯付いているので忽ちにズボンはびっしょりになる。足場は崩れやすく滑り易いので,草木を掴んで登る必要もあり,手袋とアームカバーを着用する。20分ほども登ったところで,右手側に鹿除けの柵が現れ,それに沿って踏み跡も続いていた。それを辿っている内に山頂と思われる所に立っている1本の木が見えてきたので,それを目指して歩き続ける。ズボンは沢にでも入ったようにグッショリだが,天気は良さそうなのですぐに乾くだろうと敢えて気にしなかった。陽が昇り,周囲の山も明るんできて,清々しい気分になる。目指していた木の辺りに来ると,そこからは傾斜が緩み,山頂まで数分であった。山頂の北面側は急傾斜の崖になってる。傾斜がきつくて植林も難しいのだろうなどと思いながら一休みする。中倉山までの稜線が良く見えるが,結構,赤茶けた部分があり,どのような登路になっているのかが気にかかった。
先ずは,963m付近のコルに向かって降り始めるが,10分ほど下ったところで岩場に出た。見るからに脆そうな岩なので迂回できないかと周囲を見渡し,左側に降る踏み跡があったので,それを使って巻くことにする。15mほど降ったところで,トラバースできそうな斜面があったので,水平移動する。しかし,ザレが乗っかった斜面は崩れやすく,両手,両足で四つん這いになって体重を分散して,ソロリソロリと10mほどの斜面を横切る。本日,一番の難所だった。何とか,足場がしっかりしたところに辿り着き,数分歩くとコルに出られた。更に北西に向かって登るところにも,岩が崩れやすいところがあり緊張する。
登路が西に向きを変える1066m付近で荷を下ろし,オニギリをほうばる。中倉山が近づき,稜線が一層はっきりと見えてくる。ガレたところが多そうで,先ほど味わった緊張がこの先も続くのかと思うと少し気が重かったが,実際にはそれ程でもなかった。岩は脆いものの,良く見極めれば問題ない程度で,この先は割と楽しく登ることが出来た。やがてローソク岩が見え,暫くすると樹林の中に入る。ここは日差しが遮られており,少し涼しくて助かった。踏み跡が錯綜しているので,歩き易そうな処を適当に登っていたら,濃い藪の中を通ったりする羽目になった。1340m辺りの南東への稜線との分岐点らしきところに着くが,何の目印も無かったので下りの際は間違えやすそうだった。
ローソク岩はもう近いなと思いながら登っていたが,20分近く経ってもそれらしいものが見当たらない。樹林で周囲が見通せず通り過ぎてしまったようだ。ひょっこりと開けたところに出ると,下の方にローソク岩が見えた。ここからは,横場山からのルートや駐車場までもが見えて,中々の眺望であった。直ぐに一般登山道に合流したところで一安心する。1500mの三角点を過ぎると樹木が無くなり,再び強い日差しを浴びることになる。平坦な草原が中倉岳山頂で,全周の眺望が楽しめた。男体山,社山,庚申山,鋸山,袈裟丸山などのこれまでに登った山に加えて大平山,錫ヶ岳,皇海山とこれから登りたい山も良く見える。僅かなそよ風が気持ち良い。日差しは相変わらず強いが,次第に雲の量は増えてきたようで,午後には雨になるのかもしれない。後は下るだけなので,のんびりと景色を楽しんだ。秋になったら,ここを経由して沢入山,オロ山,庚申山までを繋いでみたいものだと思った。40分ほど憩っている間に2組の登山者が山頂を通過していった。この後も3人とすれ違った。意外と入山者がいるので少し驚いた。
下山するために分岐点まで降りたが,その先の風景も気になったので少しだけ登ってみた。少なくとも沢入山まではここまでと似たような岩質の路が続きそうに見えたので,天候の良いタイミングを見計らえば庚申山までは問題なさそうだった。ランドマークになっているらしい孤高のブナの写真を撮って下山を始める。路は良く整備されていて歩き易い。膝に負担が無いようにゆっくりと降りるが1時間ちょっとで登山口に出られた。車道をぶらぶらと駐車場まで戻る途中,雷の音が聞こえて来た。午前中に良い天気だと,この周辺ではやはり雷が発生するようで,夏場は要注意だ。
駐車場に戻ったのが未だ早かったので,足尾環境学習センターに立ち寄ってみた。この辺りの繁栄と環境破壊,そこからの回復が展示されており,初めて知ることも多かったので興味深かった。その後,初めて訪れる日光温泉 ほの香で汗を流した。その後,土産でもと思い,道の駅 日光に寄ろうとしたが,駐車場に入るだけでもかなりの待ちになりそうなので,そのまま下道で直帰した。3時間少しのドライブで19時少し前に帰宅できた。
今回は想定していなかった嫌らしい箇所があり緊張したが,天気に恵まれて眺望も良く,総じて楽しかった。但し,石塔尾根ルートは下山には使いたくないと思った。
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