余市岳 【藪漕ぎ三昧】〜地味だけれど意外とタフな300名山〜
北海道
24c
体力度について
- GPS
- 07:40
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,094m
- 下り
- 1,094m
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- 山行
- 7:14
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 7:32
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 自家用車
飛行機
ハイウェイバス 調布11：15→羽田空港12：20着 飛行機 JAL519 羽田空港14：30発→新千歳空港16：05着 電車 新千歳→札幌へ ホテルルートイン札幌駅前北口 素泊まり＠14,100 2025.8.4 行き 札幌駅北口ファミマ前6：30集合 ガイドの車で登山口まで 7：30頃着 −余市岳登山− 帰り 登山口 15：20頃発→札幌駅北口 17：00頃着 解散 電車 札幌駅→新千歳 17：30頃着 ターミナルビル4Fの日帰り温泉利用 飛行機 JAL526 新千歳空港20：15発（10分遅延）→羽田空港22：00着（15分遅延） ハイウェイバス 羽田空港22：20発→調布駅北口22：59着 電車 調布駅23：07発→若葉台駅23：18着 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
▼林道歩き 上り1時間10分 下り50分位の林道を歩く。登山道入口には「熊注意」の看板のみだが、アプリを起動していると登山口のアナウンス有り。 一泊20万円するという豪華ホテル（クラブメット）やキロロスキー場の経営は外国資本。スキー場はタイ人の経営だそうだ。タイ人たちは林道や施設の点検で林道を何台もの車で走っていった。余市岳は笹藪の山だから注意するようタイ人の若い女性が話しかけてきたが乗せてくれることはない。余市岳で遭難騒ぎが起きてもキロロスキー場の名称は報道で出さないよう申し入れをしているのは自分たちのブランドを傷つけない為とのことで、登山者を嫌っているので広大な駐車場にも絶対に駐車させないとのこと。 ▼徒渉ポイント 一箇所徒渉箇所があり、増水時は渡れないことも。酷暑続きで水が少なく飛び石で渡れた。距離は短い。徒渉ポイント迄の道も荒れ気味だが、その先の藪漕ぎの後は平和に感じる。 ▼笹藪漕ぎ 背丈くらいの笹の海を泳ぐ箇所多数あり。 見晴台（ほぼ廃道のゴンドラコースとの分岐、展望は無い）までの最後から本格的な藪漕ぎが始まる。ただここは足元の木の根や岩に気をつけるだけで漕いでいける。 見晴台から最低鞍部までの下りでさらに濃い藪漕ぎとなり、最低鞍部から稜線までも笹藪漕ぎが続き、ここの上り下りの藪漕ぎが核心部だった。道幅狭く踏み外すと落ちる。処により笹藪が大きく覆い被さっているので歩きにくい。この箇所は足元が滑りやすいので下りでは慎重に。 ▼稜線 稜線へ上ったあとが以外と長い。笹藪は少ないが這松の下を屈むように進む箇所が長い。足元も岩だらけで歩きにくい。這松を切った鋭利な枝や頭上の枝に要注意。 |
| その他周辺情報 | ▼駐車場 スキー場管理用道路ゲートから林道を歩くが、その左手には広大なスキー場の駐車場があるが絶対に利用できない。ダート道に入ったところに1台か2台程度の駐車スペースが有り、ガイドはそこに駐めていた。これは知らなければ困ることだ。 ※キロロスキーリゾート https://www.kiroro.co.jp/ja/ ▼日帰り温泉 今回は時間の関係で日帰り温泉の予定は無かった。 同行された300名山達成間近の方から、新千歳空港の4Fに温泉施設が有り、そこに入浴して仮眠し翌朝の飛行機で帰ることを教えて貰った。 時間的に余裕があったので利用してみた。 「新千歳空港温泉」 https://www.new-chitose-airport-onsen.com/ タオルとバスタオル、館内着込みで＠2600、翌朝まで滞在すると＠5200 空港併設のホテルだと思えば活用できる。お湯はまともな泉質で、施設は綺麗で立派だ。私はトイレで着替えるつもりだったが、モノハタメシで行ってみた。日帰り温泉だけと考えると＠2600は高いが、汗臭いまま飛行機に乗ることを考えると迷いは無かった。 ターミナルビルの4Fにあり、映画館もあったりして札幌はインバウンドで凄いことになっていることを再認識した。 ▼ガイドツアー 宮下岳夫ガイドツアーに急遽参加した。 参加者は私以外に女性1名のみで3人で登山した。登山口までの車のアクセスを考えると熊対策しなくて済むしレンタカー代も掛らず3万円のガイド料金は安いと感じた。 |
写真
スキー場管理用道路ゲートから林道歩きをスタート。登山口まで3.9��75分の林道歩き。左側に数人若者（多分何処かの大学の登山部員）が倒れ込んで爆睡していて我々が通ってもピクリとも動かなかった。
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思ったより厳しい藪こきを経てこの分岐点へ到着。右手へ折れて進む。左手のゴンドラ山頂駅からのルートは廃道に近いそうだ。来た道（後ろ）も右手も左手も笹藪だ。
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尾根へ登っている途中左手が開けている箇所が一箇所あった。ここまででもガイドに付いていけなくなっていてヘロヘロだ。定山渓天狗岳が見えている。
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定山渓天狗岳が見えている。
厳しい藪の尾根を登ると山頂かと誰もが思うピークへ。余市岳山頂はなんとあとまだ300m先だ。左手にあるのは遭難者の慰霊碑だそうだ。標高的には山頂と殆ど変らない場所なので、冬は左手の谷をスキーで詰めて上りここを山頂として下ることをガイドさんが教えてくれた。
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余市岳山頂での記念写真、ガイドさんに撮って貰った。余市岳山頂は風も有り涼しい（気温20度）。展望はないが、天気が良くてもそれ程展望の良い山では無いという。倒木に腰掛けて休憩、水補給と食事をし五苓散も服用した。この五苓散が効いて復活した。
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余市岳山頂は風も有り涼しい（気温20度）。展望はないが、天気が良くてもそれ程展望の良い山では無いという。倒木に腰掛けて休憩、水補給と食事をし五苓散も服用した。この五苓散が効いて復活した。
足元は石だらけで歩きにくい。ガイドさんによるといつもはこの辺りは水が流れていて濡れているとのこと、今年の異常気象がここにも。
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あの分岐まで登り返せば後は下りだけの筈だ。と写真を撮っていると先行の二人の姿を見失う。何となく登山道は判るが笹は中々枯れてくれないし掻き分けても直ぐに又元に戻ってしまうやっかいな奴だ。
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この辺りの笹は数年前に全国的に笹や竹の花が100年に一度の開花を迎え、花が咲いて枯れた笹が多く見られた。その現象は余市岳では起きなかったということだ。だから力強く生い茂ったままなのだ。
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ツバメオモトの実・・・ほんの少し前には白い花を沢山見た気がするがもうすでに山は秋の気配だ。マイヅルソウも沢山実を付けていた。何れも不味いので動物や鳥も食べないという。
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装備
| MYアイテム |
24c
重量：-kg
|
|---|---|
| 個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
トレッキンググローブ
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
ポカリスエット500ミリリットル×1
水プラティパス1リットル×2
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
バッテリー予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
携帯
時計
ストック
カメラ
GPX（ガーミンeTrex30xJ）
ココヘリ＆虫除けネット
アミノバイタル（ジェル）×2
手拭い
コンパクト三脚
芍薬甘草湯×2
五苓散×2
塩タブレット×2
アミノバイタル（顆粒）×1
サングラス
|
感想
先月、天塩岳に宮下ガイドツアーに参加した際の雑談の中で、余市岳ツアーに空きがあるよといわれ飛行機やホテルを手配したところ予約できたので、今年の計画には無かった山ですが急遽余市岳に登ってきました。
〇余市岳(よいちだけ)標高 1488m
日本三百名山 花の百名山 北海道百名山 札幌50峰 日本の山岳標高1003山 日本の山1000 北海道の百名山 北海道百名山（1993年版
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=207
▼札幌近郊の最高峰
宮下ガイドによると札幌近郊では最も標高が高い山だそうです。ニセコまで行けば羊蹄山の方が高いです。
夏山より冬山の方が楽で楽しい山だとのガイドの言でした。
林道入口で爆睡していた若者達は多分縦走してきて、回収の車を待っているのだろうとのことです。
余市岳へ登るには幾つか登山道はあるようですが、登山者が少なく廃道になっているルートが複数あるとのことでその為遭難が多く。冬もホワイトアウトすると遭難するケースがある山だそうです。又この道も笹払いや登山道整備の依頼が自治体から無く、夏道も厳しくなる一方だそうです。
▼なかなかの笹藪漕ぎ
藪漕ぎがあるのは知っていましたが、足元が悪いので思ったより厳しい藪漕ぎでした。ところどころ出て来るナナカマドや這松の藪にも注意が必要です。
何度も頭を打ち付けたり危なく枝が顔や目に刺さるところでした。
最も厳しかったのは分岐（見晴台）から鞍部への下りとそこから稜線への上りの藪漕ぎでした。特に下山時にはトレッキングポールではなく笹を掴んだ方が安全に下れるところが多かったです。
先を行く二人と少し離れると藪に姿が没して直ぐに見失います。藪の幽かなトレースを追い、見えない足元に段差があったり石があったり木の根があったりするので、足元を擦り足で確認しながら歩くので遅々として進みません。
▼熱中症の後遺症
最低鞍部から稜線への上りではバテて足が動かなくなりました。多分焼石岳での熱中症の後遺症です。最後の登りはガイドさん達から1〜2分程度遅れてしまうくらい辛かったです。嗚呼またこれだ。息が直ぐに上がる熱中症の症状だなと思いました。
山頂に着いて五苓散を服用したら回復しました。
ただ、下山時には右臀部と左脚ハムストリングが軽く痙攣してどうなることやらと一時期心配でしたが、歩くうちに自然回復し本格的な痙攣症状には至らずに済みました。
五苓散を服用した後の行動中、身体の中から熱が瞼辺りから汗として出ていくのを感じました。その汗の発出と共に身体が回復しました。
▼なかなか軽く考えてはいけない山
一人で楽勝に登れる山だと事前に考えていました。
一応三百名山だし、宮下さんのご縁ということで気軽に余市岳ツアーに参加してきましたが、いやぁ、登山道の駐車スペースから始まり、ガイドさんと一緒に登って良かったと思ったタフな山でした。
笹藪漕ぎは安平路山よりは楽だろうと思っていましたが、なかなか良い勝負の藪漕ぎでした。ガイドさんが居るので心細くなりませんでしたが、今日は我々三人以外誰ともスライドしなかったので一人で藪漕ぎをしているときっと心細くなる山です。
宮下さん、一緒に登ったOさん、ありがとうございました。
Oさんには「新千歳空港温泉」のことを教えて貰い助かりました。また活用してみたくなりました。ありがとうございました。
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