山形神室〜鬼滅映画への未練を断ち切り山へ


- GPS
- 04:11
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 545m
- 下り
- 579m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
◯回目の無限城入城を目論んでいたこの日「そうだ神室へ行こう!」と唐突に提案され「何故?!!」となる。この週末、自分が見たかったのはヒノカミ神楽であってヤマガタ神室では……まぁいいでしょう。かねてからの憧れの山でしたから。お天気も良いので眺望も期待できそうだし、映画館の涼もいいけど山の涼はもっと良いに違いない…と。切り替えは早い質、新しい山に挑むワクワク感も峠のカーブをひとつ曲がるごとにどんどん高まってきました。
が、
結論から言うと考えが激甘すぎました。
とにかくエグいくらい暑かった。
まず、涼も何も日陰自体が少ない。
良い眺望=お日様元気 それはそう。
汗の量が明らかにいつもより多く、日傘を持ってくればよかったと山行で初めて思いました。
水分は、先日の瀧山が1500mlで足りたので一応1700ml持参しましたが、後半は心許なくなるほどギリッギリでした。登り始めの頃に、余裕があったら仙台神室まで行ってみようか?!と一瞬考えたものの、暑さによる体力の消耗が予想以上に大きく、今日に関しては無謀以外の何ものでもないと確信したので、山形神室までとしました。
それでも時折雲が太陽を隠し、スーッと涼しい風が吹き抜けてくれる瞬間がありました。両腕を広げて風を受け止め体がクールダウンしていくのを感じながら、かつて近くのSt.MARYスキー場 のリフト(2023-24シーズンで営業終了😢) が、強風でよく止まっていたことを思い出しました。季節によっては強く吹き荒れ悩まされる風も、夏の稜線では心地良く天の恵みのよう。「これならなんとか行けそう…でもこれ以上マジ無理と思ったら躊躇わずギブする決断も大事よな…」などと葛藤しながらようやくトンガリに。そこから先は少し雲がかかってくれたおかげで心に余裕も戻り、稜線歩きを楽しめるようになりました。
登りの途中、ハマグリへ向かう道で刈払い作業をしている方にお会いしました。話を聞くと、本来は宮城側の管轄だがここ数年全く手入れがされないため、やむなく山形側が対応しているとのこと。こういったことは県境の山あるあるなのだろうか?山行初心者の自分にはよく分からず、ただただ暑い中で作業をしてくださる姿に感謝の気持ちしかありません。行きには150cmほどあった草丈が、帰りにはきれいに刈られ大変歩きやすくなっており、そのありがたさを全身で実感しました。
また、トンガリから山形神室へ向かう途中では、まるで稜線の主のような青大将が、両腕を広げたほどの長い躰を真っ直ぐに伸ばして日向ぼっこをしている姿に遭遇。「鏑丸!」とつい声が出たのは鬼滅映画への未練のせいかも?思わずカメラを構えるもスルスルと藪の中へ消えてしまいシャッター間に合わず。日光浴を邪魔してごめんね💦
そんなこんなで、途中いろいろありながらも何とか登頂。
素人の思い込みによる準備不足は、今回も反省点です。あと、衣類の素材についてももう少し勉強が必要。身に付けるものが違っていたら、負担感も軽減できていたように思います。
そして、当たり前に存在すると思っているルートについても、日頃整備してくださっている方々がいるからこそ、自分たちはこの頂に立つことができるのだという事実を改めて噛みしめました。
最後に、
この週末、自然の中で起きた痛ましい出来事の報せにも触れました。遠い場所のことではあっても決して他人事ではありません。自分たちはあくまで野生動物の住処に楽しみのために足を踏み入れている立場であって、その地の主人ではないという事実を忘れることのないよう、自然に対する畏れと謙虚さを胸に歩む者でありたいと思いました。
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