三姉妹を連れて唐松岳へ!

- GPS
- 09:36
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 832m
- 下り
- 844m
コースタイム
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 6:04
| 過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
感想
夏休みの大冒険、子どもたちと唐松岳へ1泊2日で登山が今年の夏の私の目標。
来年は大学生になってしまう長女も一緒に、三人姉妹を連れて北アルプスに行きたかった。
黒菱平駐車場にて車中泊。朝食やトイレ、着替えを済ませ、駐車場から黒菱ラインの2本のリフトを乗り継いで、八方池山荘まで上がると、良いお天気!
私は残雪期の唐松岳には登ったことあったものの、夏の唐松岳は初めてで、3人の子供を頂上まで連れね行けるかと若干の不安もありつつ、「今日はここから唐松岳まで行くよーと」子供たちを鼓舞して歩きだす。
お天気が抜群に良く、リフトを降りると早速、白馬三山が眼前にはだかる。私が登山に興味を持ったのは、この白馬三山を冬のスキーで見てからなので、雄大な姿を目の前にして感慨深い。まずは八方池まで。すると、歩き出してすぐに次女の調子が悪そう。気持ち悪く少し手足が痺れると言う。唇に血の気がなくなっていて、水分や塩分を摂らせていると、ちょうど常駐パトロールの方が声をかけてくれた。症状を伝えると、前日の車中泊であまりよく寝れていないのか、或いは軽い熱中症かもとのこと。本人に聞くと、ゆっくりなら行けそうとのことなので、少しずつ水分を飲ませて歩き出す。この時は、これ以上体調が悪くなったら、山小屋キャンセルして日帰りだなとも思っていた。
幸いその後次女の体調は回復し、八方池で長女、三女と合流する頃には元気になっていた。八方池で景色を堪能して、さてここからは本格的な登山になるよ、と子供達に声をかける。
さっきまで具合の悪かった次女はすっかり調子を取り戻し、誰よりも先にスタスタと歩いて行く。途中ですれ違った人に「あれ、女の子のお母さん?すごい速さで登っていきましたよ」なんて言われ、慌てて追いかける。
扇雪渓を経て、そこからまた少し急な登りになる。次女のペースが早いので私は次女につき、長女と三女は野鳥を探しながらゆっくり。途中、かなり離れてしまい待ってみるものの、全然来ない。本当は合流してから行くべきなのだろうけれど、次女のペースが調子良いので先に進む。
お昼過ぎに唐松岳頂上山荘に到着。なんと、直前までは良い景色だったのに山頂付近はすっかりガスに包まれていて真っ白。少し寒さもあるので、別れた2人のことが心配になり、チェックインを済ませ、次女には山小屋に居てもらい、きた道を戻る。
「女の子2人連れを見ませんでしたか。」と登山者に声をかけると「女の子…」と不思議な顔なので「あ、1人は結構大きくもう1人は小さくて」というと「ああ、居ましたよ」と言われ少し安心。少し下ると、稜線に2人の姿が見えた。「おーい!」と言うと、2人とも私に気づき手を振りかえす姿を見て安堵する。
唐松岳の頂上近くで、長女と三女と無事に合流。唐松岳頂上山荘は、少し下ったところにあるので、最後の登りの道からは見えない。「どこまで言っても山荘が見えないから心が折れかけたー。むっちゃんの姿を見てホッとした」との長女の言葉に笑う。
この日、14時ごろの山荘付近はガスに覆われていて何も見えず、夕陽を見たかったけれど残念。チェックアウトして案内された部屋は、4人が一区切りになった部屋で、カーテンを閉めれば個室のよう。4人で布団を並べて寝るのは久しぶりなのでそれだけで興奮している子供たち。
夕飯を見て「山の頂上なのにこんなご飯が食べられるんだね!すごいね!」と子供たち。賑やかにおしゃべりをしながら夕飯を済ませた。
翌朝私が4時半ごろ目覚めると、夕方のガスが嘘の様に晴れて、目の前に唐松岳の勇姿が!慌てて子供たちを起こす。「起きてー!山がめちゃくちゃ綺麗だよ!朝日を見よう!」と声をかけると、子供たちも目をこすりながら支度をして、外へ。「おーすごいねー」と子供たちも感動しながら、唐松岳へ登る。
朝日を浴びて少しピンク色の唐松岳はとっても美しく、ああ、この景色を子供たちに見せたかったんだよなぁとしみじみ思う。「あれが剱岳だよ!かっこいいでしょ!あれは五竜岳だよ!あっちに富士山も八ヶ岳も、白馬三山も見えるねー!」と、興奮気味の私になんのこっちゃ、の子供たちだったと思うけれど、いつか子供たちも、友達や自分の家族と山に来るようになったら良いな、なんて親心ながら思った。
下山してからは「みみずくの湯」にて汗を流す。4人でゆっくりお風呂に入るのも久しぶりでなんだか嬉しかった。
母子4人の北アルプス山行。ちょっと無謀かなと思いつつ、行き帰りの運転含め、大きなトラブルもなく山頂まで辿り着き、無事に下山も出来た。最高の天気の中、美しい景色を一緒に見られたことは、とても印象に残る思い出になった。子供たちにとっても、一夏の冒険登山が、思い出に残るといいな。また子供たちと一緒に、アルプスに来れますようにと思いながら、全員ぐっすり寝ている帰りの車を運転して帰った。
nagatani1975












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