記録ID: 8587032
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沢登り
中国山地東部
(💀道迷い未遂)板馬見渓谷左俣〜後山直登ルート
2025年08月22日(金) [日帰り]


- GPS
- 10:16
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,365m
- 下り
- 1,272m
コースタイム
松の木登山口(7:20)〜林道、または沢〜後山登山口〜行者分岐を行者へ〜北の沢に入り、後山直下の沢を詰める〜後山(11:50くらい)〜一般ルート〜松の木登山口(13:31)
所要時間:6時間11分
所要時間:6時間11分
天候 | 晴れ。26〜32度くらい。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス | 松ノ木登山口に駐車。トイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※途中でケータイ電話に水が入り使えなくなり、GPSログも消えたので中盤以降は手書きです。また、撮った写真も全て消えてしまいました。 ※車に着いたのは、13:31なので、全体の所要時間は6時間程度です。 登山歴15年もあるのに、岡山県最高峰の後山には一度も登ったことがなかった。鳥取からいくと、手前に那岐山、氷ノ山、扇ノ山があるので候補から外れてしまうのだろう。今回せっかくはじめて登るんだし、あまり人がやらないルートをしようと決め、板馬見渓谷を辿り、そのまま一般ルートをやるのではなく、沢伝いに詰め、後山に直登するルートを選択した。 帰りはノーマルルート、林道歩きになるのでトレッキングシューズ、靴下、半袖シャツなども余分にザックに入れ込んだ。水分は1600ml。沢の水も飲みながら行く。林道沿いにいい淵が広がっていたが、計画段階では8時間半だったので、入渓せずにスピードを意識した。 それでも地形図の青線の幅が広いところは淵や釜がありそうだったので、沢に入りながら行く。なるほど、めっちゃ透明度が高くて綺麗な沢だ。蒜山に匹敵する。 板馬見渓谷の二俣は左へ。右にも青線が入っていたが、そもそも水量がだいぶ少ない。右を選択することはないな。思えばこのときからGPSのログがうまく作動してなかった。スマホをアクオスからmotoに替えたのが駄目なのか? ヤマレコのGPSの精度をあげてもあんま変わった感じはしない。 標高700あたりの後山登山口が車が入れる最終地点かな? ここからも一般的には沢沿いの登山道を歩くが、こちらは入渓。ほどなくして不動の滝。滝奥に不動明王が祀られている。ここの滝は足場がなく登るのが難しそうに見えるが、左の岩伝いにへつって行き、上部の流れは右側を直登してクリアした。おそらく何人もの行者がこの岩を登ったのだろう。 沢登りは続く。この地域独特の呼び名があり、ルートが紛らわしい。「おごしきコース」は「大馬鹿門ルート」とも言うらしい。後山を「板馬見山」とも言うみたい。行者ルート、一般ルートもあるし、頭の中に語句がぐるぐる回って定まらなかった。 私は一般ルートを登り、行者コースに切り替え、その途中から沢に入った。この辺でだいたい標高1000。そしてGPSのログもこの辺で止まっている。本格的にスマホが水にやられて機能しなくなったらしい。これからが今日の核心部、私がやりたいバリエーションルートだというのにこの事態。しかも5連続勤務の仕事に疲れ、まともに準備をしてこなかった。紙の地図はない。コンパスもない。頼りはIP2(生活防水レベル)のスマホのヤマレコアプリのみ。ルートをスクショしてたらまだ安心感があった。完全にGPS頼りになっていた。 沢を詰めるが、GPSログはもはや動かなくなっていた。標高1200になっても動かない。今後を考える。最悪どこを詰めても登山道にでるから、後山山頂にいける可能性は高い。ただ、それなりの体力はもっていかれるし、下山に不安が残る。立ち止まって10分も思案した。とりあえず、さらに状況が悪化することを恐れて登山仲間に現在地を送信することにした。そのあと、以後のルートを頭に叩き込んだ。 と、ふとスマホに目を落とすと、現在地が動いている。「あ、GPSが正常に動き出したんだ」と前向きな気持ちになった。体力も時間も余裕があるしで、沢を詰めることを継続した。終盤は「二俣があったらとりあえず右へ」を意識して山頂直下は難しくてもできるだけ東側にでるのが安全なので、それだけを意識する。 案の定、GPSは再び誤作動で動かない。水が少なくなってくる。ササヤブからネマガリダケに変わって絶望感が強くなってきた。スピードダウン。それでもここから来た道を引き返すのと天秤にかけると、進む方が安全だと思ったので継続。途中からササヤブに変わったのでよかった。 ふと上部を見ると稜線。目を見開く。急斜面なのでジグザグ進む。稜線にでた。山頂直下にはでられなかったが、別にいい。進路を西にとり、尾根を歩いていく。遠くからチリリンと音。ここでハイカーに会う。平日に会うもんなんだな。 初めての後山山頂はたくさんのハエにたかられ不快だった。風もさほど吹いてない。頭からかぶったアミ越しに、眼科の街並みを見る。後山が不人気な理由がなんとなく分かった。 下りは一般ルートで下る。ただ、一般ルートとはいえ、私にとっては初めての山域。バリエーションルートのつもりで下る。大きくそれることはなかった。 |
写真
不可思議なことがあった。無事に車まで着くと、ボンネットにこの冊子がはさまっていた。千種川の観光チラシ。後山のルートも載ってる。お不動様が「もっと勉強してからこい」といっているようにも見えた。
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