飯縄山



- GPS
- 04:26
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 826m
- 下り
- 822m
コースタイム
- 山行
- 4:02
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 4:26
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
秋風の飯縄山、そして瑪瑙山へ。夫婦で歩く静かな稜線
すっかり馴染み深くなった飯縄山へ、今年二度目の山行です。
神告げの湯手前の駐車場は、先行者の方が一台のみ。静かな山歩きが期待できそうです。登山口までの林道では、時折すれ違う車を見て「忍者村の職員の方々だろうか」などと想像が膨らみます。妻が「私たちも、そろそろ忍者に転職するのも一興かしら」と冗談を言うので、「まずはその気配の消し方から学ばねばな」と返しておきました。この道がどこまで続いているのか、MTBがあれば探求してみるのも面白いかもしれません。
一の鳥居苑からの合流点までは、深い森が陽光を和らげ、心地よい涼しさの中を歩を進めます。休憩がてら開けた景色を眺め、地図を広げては「あれが戸隠の集落だろうか」「善光寺平の広がりは見事だな」と夫婦で議論するのも、また楽しい時間。結局、確信には至らないまま「きっとそうだ」と結論づけるのが、私たちの常ですが。
飯縄山の山頂でささやかにおにぎりを頬張り、今回は少し足を延ばして瑪瑙山へ。冬の山スキーのルートを逆に辿る、偵察も兼ねた山旅です。すると、風のように駆け下りていくトレイルランの女性が。重力に逆らい一歩ずつ進む我々とは、まるで別次元の動きです。その身軽さに感嘆しつつ、自分たちのペースで歩を進めます。
瑪瑙山への登り返しは骨が折れますが、「冬、ここを滑り降りる楽しさを思えばこそ」と互いに励まし合いました。スキー場の頂上では、リフトの整備員の方が黙々と作業をされており、来たるシーズンへの期待と感謝の念が湧いてきます。
山行の締めくくりは、熊の気配に少し緊張する笹薮の道。熊鈴の音だけが響く静寂を抜け、清らかな小川のせせらぎに出会った時の安堵感は格別でした。水面に光る15cmほどの魚影に、自然の豊かさを改めて感じ入った次第です。
静けさと、ささやかな発見に満ちた、充実した一日となりました。
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