泉南甲山・佐瀬川高堡塁跡・葛城28宿第2宿を訪ねて


- GPS
- 06:04
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 305m
- 下り
- 387m
コースタイム
- 山行
- 4:03
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 6:05
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
府道751号線の横手集落にある。神社登り口に「葛城経塚巡行三の宿 横手村八王寺社」の案内もありましたが、その経塚がどれなのかよく分からなかった。
ウイキペディアでは異説ありとことわった上で、第三宿は紀州大福山にあるらしい。大福山は泉南郡岬町淡輪。同じ岬町だけれど。どの集落も法華経埋納「28宿」の祠が欲しいね。
舗装道路の府道の峠よりだんぜん情緒がある。
猿坂峠:131m。大阪最南の府県境峠。
和歌山県和歌山市西庄〜大阪府泉南郡岬町多奈川谷川
右の碑の文字の葛之峰「阿耨多羅三藐三菩提心」(あのくたらさんみゃくさんぼだいしん)と、甲山頂上に誰かが置いていた「諸法実相十如是・・・」とは、同じ意味でしょうね。
感想
佐瀬川高堡塁跡に思う。
この戦時遺構は跡地の見た目が山城の曲輪を思い起こさせます。
(ほるい 台場)は「陸軍築城部」が造営した防御営造物(要塞の砲台等)だそうです。この遺構は、山砦が森に呑み込まれてゆく過程を見せています。
この施設は、百十余年前の、第一次大戦前年の1913年に、はやくも廃止を決定されたそうです。つまり、先の第二次世界大戦で役に立ったとは思えない代物で、おいそれと撤去できない無力無用の残置物。それが戦時遺構として、いまや観光資源、登山路、太平洋戦史・陸軍史・郷土史を語る資料として有力有用物へ。皮肉なものですね。まあその極地が、同じ堡塁跡と思われる東京の「お台場」ですよね。行ったことありませんが。
葛城二十八宿 泉州神福寺跡第二番法華経方便品に思う。
葛城28宿は、役小角が法華経8巻28品を1品(章)ずつ埋納した28か所の経塚だそうです。法華経は葛城修験の中核であり、28経塚を巡ることが修行でもあるらしい。比叡山の千日回峰行も、この類ではないだろうかと思いますが。
さて、24番妙音菩薩品の平石峠・25番観世音菩薩普門品の高貴寺・26番陀羅尼品の二上山を歩いたことはありますが、経塚の存在は知りませんでした。今回は意識して第2番法華経方便品を埋めた経塚を見ることができました。
ところで、この経典を埋める行為は、己が成仏の為の作善行為なのだと思っています。富者の造像起塔、貧者の小石仏彫刻と同じだと思います。
ところで、我家の第1宿を先祖代々の墓とするなら、どこか歩き馴れた路傍に経典なり、故人の何かを埋めて第2宿としよっかな〜と考えることがないではありません。役小角を真似てね。でもこれ、現代なら不法投棄でしょうね。
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