【奥越】荒島岳東面 ハナウラ谷

- GPS
- --:--
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 831m
- 下り
- 827m
コースタイム
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:00
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
・ 九頭竜川の渡渉はハナウラ谷の少しだけ上流の平瀬で行ったが、平水状態の浅いところでも腰程度の水深。少しでも増水すると厳しくなると思われるので注意。 ・ 序盤はヤブ沢のような風情だが、登るにつれてすっきりとし、中間部は20mほどのナメ滝を筆頭としていくつか滝が出てくる。両岸が切り立った中、最後に現れる7mほどの滝は自分的には直登が難しく、左岸から巻いたが、岩壁の弱点をかろうじて縫っていくような際どい巻きとなった。詰めはやや藪が濃く、かなりの急傾斜となってしんどい。 |
写真
装備
| 備考 | ・ フェルトソール沢足袋使用 ・ ロープの使用場面はなかったが、険しい谷なので長めのロープ必携。 |
|---|
感想
荒島岳は、標高こそ1500mそこらだが、場所によってはなかなか急峻な山容を持つ山である。国道158号を車で走りながらこの山の東側をめぐっていくと、九頭竜川の左岸岩壁から一気に立ち上がるこの山の東面の尾根や谷の険しさに目を奪われる。特に、湯上発電所から下山集落の間あたりの景観が印象的だ。
荒島岳のその急峻な東面には3本の谷があり、どれも谷というよりはルンゼと言ったほうがぴったりくるような鋭い切れ込みで、一直線にこの山の東陵に突き上げている。中でも一番北側にある七反滝谷はかなりの落差を持つ七反滝となって九頭竜川に直接落ち込んでいて目立つ存在で、雪解け期の水量が多い時期にこの滝を国道から見かけて以来気になっており、今回も当初はこの谷に入るつもりでいた。しかし、現地で眺めていると、その一本南側で岩壁をちらつかせているハナウラ谷のただならぬ雰囲気のほうが気になってしまい、結局ハナウラ谷に入ることになった。
事前の予想では、急峻で滝の多い谷か、それともどうしようもないガレ谷か、どちらかだろうと考えていたが、実際はその中間と言った感じで、中盤まではそこそこ滝も出てくるが、あとはひたすら藪っぽいガレ谷というのが実際だった。雰囲気的には七ザコによく似ている(七ザコのほうが滝が多いけど)。特に核心部は斧で断ち割ったようなV字谷で、滝を正面突破できなかった場合(即ち私のこと)、厳しい高巻きを強いられる。しかし、危うい高巻きをようやく終えて谷に戻っても特にごほうびが待っているわけでもなく、あとは急峻な詰めまで藪とガレでひたすらシバかれるばかり。労多くして功少なし、というか、少なくとも普通に沢登りで楽しくウェーイしたいという人にはあまりお勧めできない。荒島岳の一本一本の尾根や谷まで全て慈しみたいという、地域研究的な関心(偏愛?)のある人には是非。(私はどちらかというと後者なので、荒島岳にはこんな空間もあるということを知ることができただけでも、十分楽しめました。)
※ こんなマイナーな谷に入る人は他にいないだろうと思っていましたが、帰宅してから詳しく調べたところ、同人山猫さんが2012年7月に入渓されていることが判明! こんな谷にも先人の足跡があることが分かり、ちょっと嬉しかったです。
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