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Yamareco

記録ID: 8843348
全員に公開
ハイキング
中国

岡山県赤磐市 熊山山頂駐車場〜熊山駅最短コース〜反射板Aコース

2025年10月20日(月) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:33
距離
11.5km
登り
720m
下り
720m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:40
休憩
0:52
合計
5:32
距離 11.5km 登り 720m 下り 720m
8:00
10
熊山山頂駐車場
8:10
50
熊山山頂駐車場(2回目)
9:00
9:04
2
のぞき岩
9:06
9:12
15
ケルン岩
9:27
9:29
12
9:41
30
未舗装駐車場
10:31
77
鉄塔巡視路入口
11:48
9
11:57
12:09
3
経盛山テラス
12:12
12:13
13
12:26
12:31
24
風神山遺跡&炭焼窯遺跡
12:55
13:01
3
13:04
13:13
9
熊山山頂展望台
13:22
13:29
3
13:32
熊山山頂駐車場
展望や史跡見学を楽しむコース
歩行距離11.5km、歩行時間4時間40分、歩行数21,600歩、消費カロリー1,470Kcal
天候 曇り後時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 熊山山頂駐車場に自動車を停めました。20台程駐車可能です。ここまで南からアプローチしましたが、上のほうはすれ違える箇所が少ないです。帰りは対向車があり、バックでかなり戻りました。
 また、往路の熊山駅最短コース途中、蹄(ひづめ)岩<写真14>を過ぎ地形図の実線の道に出合うと、同規模で未舗装の駐車場があります。熊山駅の駐車場は現在も登山者も無料で利用できるのだろうと思いますが、平日の通勤ラッシュ時だったので利用者が多いかもしれないと思い利用は控えました。
コース状況/
危険箇所等
 熊山山頂駐車場から熊山駅最短コースで下りて反射板Aコースで登りました。
 前者は比較的緩やかで歩きやすいのですが、石畳や粘土道など濡れていると滑りやすい箇所があります。今回はぬかるみや水たまりはほとんどありませんでしたが、雨天や大雨後は道に水が流れる箇所がありそうです。
 後者は足元は見えますがシダが体に当たる箇所がいくつかあり、マダニ対策はしたほうがいいかもしれません。今回は大丈夫でした。取り付きからしばらくは急でロープ場もありますが、上りでも雨上がりの今回は歩きにくかったので下りはあまりおすすめしません。
 なお、標高507.2m頂上三角点「熊山」のある熊山三角点峰への道は関係者以外立ち入り禁止<写真03>です。通行する場合はNTTドコモ中国岡山支店に連絡し許可をいただかなければなりません。

 熊山駅最短コースは比較的緩やかで歩きやすいのですが、石畳や粘土道など濡れていると滑りやすい箇所があります。
 最初に舗装道路を東に進み標高507.2m頂上三角点「熊山」のある熊山三角点峰に行こうとしましたが、そちらへの道は関係者以外立ち入り禁止<写真03>でした。通行する場合はNTTドコモ中国岡山支店に連絡し許可をいただかなければなりません。8時過ぎだったので、電話せずに引き返しました。
 駐車場まで戻るとチェーンをまたいでコンクリート道を西へ、さらに竜神二つ井戸<写真04>に向かう土道に入りました。井戸からすぐに舗装道路を横断して熊山池<写真05>へ。途中に溝状に掘れた粘土道がありましたが、水たまりはなく滑らずにすみました。
 展望台の小さな道標に従い細道に入りましたが、展望台は立ち入り禁止でした。地形図上は途中で道がなくなりますが大丈夫です。熊山駅最短コースに復帰すると、一部、石が埋まった粘土道がありました。
 「見晴らし台」の道標で左折するとまず鉄塔<写真06>があります。周辺の崩れやすい斜面はなんとなく道のように見える箇所を選んで北を巻くように進み赤白ポールのほうへと下りました。そこからは木の間道で、一部ロープのある上りがありました。祠跡?<写真07>は分岐で、のぞき岩<写真08,09>へは北から西に延びるきれいな細道を進みます。気づかずに直進すると雨上がりで崩れやすく急なロープ場の下りが続きました。途中で気づいて引き返しましたが、上りでもロープが必要でした。この道は段谷コースへと続いているようです。祠跡?<写真07>からのぞき岩<写真08,09>まではきれいな木の間の細道です。
 熊山駅最短コースに戻るとすぐに石が埋まった粘土道になり、一部濡れていると滑りやすい岩盤やよけられる程度の水たまりがありました。
 蹄(ひづめ)岩<写真14>を過ぎ地形図の実線の道に出合うと、周辺は未舗装の駐車場で中央に1つだけベンチがありました。ここからはまた土道で、色あせキノコ<写真16>を過ぎるとしばらく石段が続き、そのうちに微妙に水がたまった沢のような岡川沿いを歩きました。
 標高75m辺りから標高55m辺りまで石畳が続きました。水はほとんどなく、気をつければ滑らずにすみますが雨天や大雨後は要注意です。
 ここからは砂利やコンクリート道で、標高35m辺りで直進すると舗装道路ですが、左折してきれいな土の細道に入り岡山白陵高校の寮の横を通り抜けました。柿<写真19>撮影地点辺りからはしばらく舗装道路です。

 反射板Aコースは2014年発行の「熊山登山詳細図(改訂版)」に載っているコースで、地形図では途中まで破線の道が記載されています。足元は見えますがシダが体に当たる箇所がいくつかあり、マダニ対策はしたほうがいいかもしれません。今回は大丈夫でした。取り付きからしばらくは急でロープ場もありますが、上りでも雨上がりの今回は歩きにくかったので下りはあまりおすすめしません。
 岡山白陵高校前の舗装道路を過ぎ、鉄塔No10と9に向かう鉄塔巡視路に入りました。だいたい地形図の破線の道通りです。細道でロープのない急な箇所には一部ステップもありますが、それでも雨上がりは歩きにくく、勢力トンネルの上辺りはロープにしがみついて登りました。
 標高270m辺りは分岐で、直進すると熊鷹山に行けるようです。今回は左折し尾根上をキープしました。
 展望の効かない302m峰南尾根の標高280m辺りは北東に延びる道のほうが明瞭でしたが、南下しました。
 標高360m辺りは岩盤があり、溝状に掘れた粘土道がしばらく続きました。緩やかですが雨天や大雨後は足元の水に要注意でしょう。
 標高485m辺りには「経盛山テラス」というプレートがあり、奥の細道を進むと経盛山テラス西端<写真29>に出ました。細道はさらに東へと延びており、経盛山テラス東端<写真32,33>まで岩盤が続きます。正規ルートに合流すると経盛山<写真35>へは引き返すような形になります。
 経盛山頂上南の展望地<写真36>を過ぎると小石がゴロゴロした粘土道で黒いプラスチックの階段が断続的に続きました。標高460m辺りで左折すると、緩やかですが溝状に掘れた粘土道で小石がゴロゴロしていました。
 標高450mを切ると地形図の実線の道に出合いました。右折してわだちのある土道に入ると小さな水たまりがあり、少しぬかるみかけていました。間違えたことに気づき引き返して右折、細道に入りました。
 熊山天然杉二本<写真41>からは平坦で歩きやすい土道が続きました。
その他周辺情報 熊山南麓、香登(かがと)駅の北東に鷹取醤油醤房燕来庵があります。営業時間は3〜10月が10〜18時、それ以外は10〜17時半、木曜と年末年始が休業日です。しょうゆソフトクリームやぽん酢ソフトクリームが人気です。
01大滝道4号墳石室開口部…熊山山頂駐車場に向かって南側の舗装道路を進んでいると、道の左に見えました。ちょうど備前射撃場の西辺りです。
01大滝道4号墳石室開口部…熊山山頂駐車場に向かって南側の舗装道路を進んでいると、道の左に見えました。ちょうど備前射撃場の西辺りです。
02大滝道4号墳石室内部…意外にも高さがあり、立ったまま楽に入れました。
02大滝道4号墳石室内部…意外にも高さがあり、立ったまま楽に入れました。
03熊山無線中継所専用道路入口…標高507.2m頂上三角点「熊山」のある熊山三角点峰に続く舗装道路です。通行する場合はNTTドコモ中国岡山支店に連絡し許可をいただかなければなりません。8時過ぎだったので、電話せずに引き返しました。
03熊山無線中継所専用道路入口…標高507.2m頂上三角点「熊山」のある熊山三角点峰に続く舗装道路です。通行する場合はNTTドコモ中国岡山支店に連絡し許可をいただかなければなりません。8時過ぎだったので、電話せずに引き返しました。
04竜神二つ井戸…井戸には仕切りがあり左右2つに分かれています。これは右側のほうです。登山者のために大切に扱いましょうといった内容の掲示がありました。ただし、枯れ葉が浮いていたり、オタマジャクシが泳いでいたりすることもあります😅動画も撮りました。
04竜神二つ井戸…井戸には仕切りがあり左右2つに分かれています。これは右側のほうです。登山者のために大切に扱いましょうといった内容の掲示がありました。ただし、枯れ葉が浮いていたり、オタマジャクシが泳いでいたりすることもあります😅動画も撮りました。
05熊山池…立ち入り禁止の展望台の横を通り、ピンクテープから踏み跡を下りてみました。かなり干上がっているようです。東方面に470m峰が見えました。
05熊山池…立ち入り禁止の展望台の横を通り、ピンクテープから踏み跡を下りてみました。かなり干上がっているようです。東方面に470m峰が見えました。
06のぞき岩東南東の鉄塔より北方面…「見晴らし台」の道標で左折するとまず鉄塔がありました。周辺は少し開けており、北方面が見えました。雨上がりで雲が多く、中央手前の大谷山以外はよくわかりませんでした。
06のぞき岩東南東の鉄塔より北方面…「見晴らし台」の道標で左折するとまず鉄塔がありました。周辺は少し開けており、北方面が見えました。雨上がりで雲が多く、中央手前の大谷山以外はよくわかりませんでした。
07祠跡?…1m四方くらいの石積みがありました。内部は土なので、この山域に多い石積遺構ではないと思います。小さな祠などの基礎のようでした。ここは分岐で、のぞき岩<写真08,09>へは北から西に延びるきれいな細道を進みます。直進して急なロープ場を下ってしまい、途中で引き返しました。
07祠跡?…1m四方くらいの石積みがありました。内部は土なので、この山域に多い石積遺構ではないと思います。小さな祠などの基礎のようでした。ここは分岐で、のぞき岩<写真08,09>へは北から西に延びるきれいな細道を進みます。直進して急なロープ場を下ってしまい、途中で引き返しました。
08のぞき岩…2,3人立つといっぱいになってしまいます。崖の上ですが、足元はしっかりしており安全です。
08のぞき岩…2,3人立つといっぱいになってしまいます。崖の上ですが、足元はしっかりしており安全です。
09のぞき岩より熊鷹山&滝尾山&倉懸山&大盛山…北西方面がよく見えました。左手前が熊鷹山、右手前が滝尾山ですぐ奥は吉井川と熊山橋、中央奥少し左寄りの尖ったのが大盛山ですぐ左が倉懸山(くらかけやま)、中央は道々山(どうどうやま)、右端は円光寺山です。動画も撮りました。
09のぞき岩より熊鷹山&滝尾山&倉懸山&大盛山…北西方面がよく見えました。左手前が熊鷹山、右手前が滝尾山ですぐ奥は吉井川と熊山橋、中央奥少し左寄りの尖ったのが大盛山ですぐ左が倉懸山(くらかけやま)、中央は道々山(どうどうやま)、右端は円光寺山です。動画も撮りました。
10ケルン岩…正式名称はわかりませんが、道からこの岩の上に立つとケルンが2つあるのが見えます。下りて西から南側にまわると二段になっていました。東側は踏み跡のようで歩きやすく、そちらに向かって歩きながら動画も撮りました。
10ケルン岩…正式名称はわかりませんが、道からこの岩の上に立つとケルンが2つあるのが見えます。下りて西から南側にまわると二段になっていました。東側は踏み跡のようで歩きやすく、そちらに向かって歩きながら動画も撮りました。
11蛙岩…昔からランドマークになっている岩です。カエルに見えるかどうかは、人それぞれのようです。
11蛙岩…昔からランドマークになっている岩です。カエルに見えるかどうかは、人それぞれのようです。
12休憩舎…ここから上がって動画も撮りました。ちょうど小雨がポツポツし始めたのですが、すぐにやみました。
12休憩舎…ここから上がって動画も撮りました。ちょうど小雨がポツポツし始めたのですが、すぐにやみました。
13休憩舎より滝尾山&円光寺山&竜天山…北北西方面を望みました。手前が滝尾山、右端が円光寺山、中央奥は竜天山辺りのようです。
13休憩舎より滝尾山&円光寺山&竜天山…北北西方面を望みました。手前が滝尾山、右端が円光寺山、中央奥は竜天山辺りのようです。
14蹄岩…道の右側にありました。後醍醐天皇の忠臣・児島高徳の愛馬が岩肌に刻んだ蹄跡があるとのことで、小さなくぼみ<写真15>がいくつかありました。動画も撮りました。
14蹄岩…道の右側にありました。後醍醐天皇の忠臣・児島高徳の愛馬が岩肌に刻んだ蹄跡があるとのことで、小さなくぼみ<写真15>がいくつかありました。動画も撮りました。
15蹄跡?…楕円形で馬のひづめくらいの大きさでした。これが最もひづめらしく見えました。
15蹄跡?…楕円形で馬のひづめくらいの大きさでした。これが最もひづめらしく見えました。
16色あせキノコ…カサの直径は7cm程です。柄はごく短く、裏は見えませんでした。ここを過ぎると石段がしばらく続きました。
16色あせキノコ…カサの直径は7cm程です。柄はごく短く、裏は見えませんでした。ここを過ぎると石段がしばらく続きました。
17一本松…直径は30cm程だったかもしれません。あまり大きな木ではありませんが、これも昔からのランドマークです。
17一本松…直径は30cm程だったかもしれません。あまり大きな木ではありませんが、これも昔からのランドマークです。
18ガラス張りの拝殿越しに本殿…詳細は不明です。北陸ではガラス張りの神社はよく見かけますが、岡山県のしかも南部ではまだ珍しいと思います。
18ガラス張りの拝殿越しに本殿…詳細は不明です。北陸ではガラス張りの神社はよく見かけますが、岡山県のしかも南部ではまだ珍しいと思います。
19柿…長さ5cm程でした。色づき始めが多かったです。
19柿…長さ5cm程でした。色づき始めが多かったです。
20旧熊山町消火栓の蓋…合併して赤磐(あかいわ)市になる前のものです。熊が特産のブドウを持った可愛いデザインです。
20旧熊山町消火栓の蓋…合併して赤磐(あかいわ)市になる前のものです。熊が特産のブドウを持った可愛いデザインです。
21旧熊山町マンホールの蓋…汚水管のマンホールの蓋でしょうか。これも合併して赤磐(あかいわ)市になる前のものです。熊とブドウと桜のデザインです。
21旧熊山町マンホールの蓋…汚水管のマンホールの蓋でしょうか。これも合併して赤磐(あかいわ)市になる前のものです。熊とブドウと桜のデザインです。
22ツガサルノコシカケ…カサの直径は10cm程で、アカマツに生えていました。針葉樹に生えるサルノコシカケの仲間は種類が少なく、たいていこれです。
22ツガサルノコシカケ…カサの直径は10cm程で、アカマツに生えていました。針葉樹に生えるサルノコシカケの仲間は種類が少なく、たいていこれです。
23ガマズミ実…直径数mmの赤い実がたくさんできていました。コバノガマズミよりも大きく丸っこい葉から判断しました。
23ガマズミ実…直径数mmの赤い実がたくさんできていました。コバノガマズミよりも大きく丸っこい葉から判断しました。
24ソヨゴ実…これも直径数mmの赤い実です。果柄が3cm前後あり、1つずつポツンポツンとできます。
24ソヨゴ実…これも直径数mmの赤い実です。果柄が3cm前後あり、1つずつポツンポツンとできます。
25三つ岩…この周辺だけ岩がいくつかあります。以前は「三つ岩」のプレートがありましたが、見落としたようです。動画を撮りながら岩の間を通り、振り返って写真を撮りました。
25三つ岩…この周辺だけ岩がいくつかあります。以前は「三つ岩」のプレートがありましたが、見落としたようです。動画を撮りながら岩の間を通り、振り返って写真を撮りました。
26ホウキタケの仲間…高さ1〜5cmと小型でした。黄色っぽい色も種類が多く、特定できませんでした。この周辺にかたまって生えており、一部を動画にも撮りました。
26ホウキタケの仲間…高さ1〜5cmと小型でした。黄色っぽい色も種類が多く、特定できませんでした。この周辺にかたまって生えており、一部を動画にも撮りました。
27岡山県熊山反射板…反射板コースの名前の由来です。
27岡山県熊山反射板…反射板コースの名前の由来です。
28カイガラタケ&カワラタケ…カサの直径は3〜6cmで裏は幅広のひだです。奥の黒っぽいのはカワラタケで、裏は小さな穴が無数に開いているように見えます。
28カイガラタケ&カワラタケ…カサの直径は3〜6cmで裏は幅広のひだです。奥の黒っぽいのはカワラタケで、裏は小さな穴が無数に開いているように見えます。
29経盛山テラス西端…経盛山テラスのプレートから奥に入って細道を進むとここに出ました。鉄塔が正面に見えます。動画には下りてきた熊山駅最短コースの尾根や和気町の三保高原の辺りが映っています。
29経盛山テラス西端…経盛山テラスのプレートから奥に入って細道を進むとここに出ました。鉄塔が正面に見えます。動画には下りてきた熊山駅最短コースの尾根や和気町の三保高原の辺りが映っています。
30経盛山テラス中央部…西端<写真29>周辺でいったん岩場は終わり、さらに細道を辿るとここに出ました。突き出た岩盤がテラスのようになっています。
30経盛山テラス中央部…西端<写真29>周辺でいったん岩場は終わり、さらに細道を辿るとここに出ました。突き出た岩盤がテラスのようになっています。
31経盛山テラス岩場越しに熊山&熊山三角点峰…岩越しに左に標高507.2m頂上三角点「熊山」のある熊山三角点峰、右手前に熊山西尾根の国土交通省熊山無線中継所が見えています。ここから歩きながら動画を撮りました。
31経盛山テラス岩場越しに熊山&熊山三角点峰…岩越しに左に標高507.2m頂上三角点「熊山」のある熊山三角点峰、右手前に熊山西尾根の国土交通省熊山無線中継所が見えています。ここから歩きながら動画を撮りました。
32経盛山テラス東端より大盛山&金子山&円光寺山&外国山…岩場はここで終わりです。北方面を望みました。左端に大盛山、中央に円光寺山、その左奥に金子山、右端の赤白鉄塔が建っているのが外国山(そとくにやま)、その左奥が妙見山です。
32経盛山テラス東端より大盛山&金子山&円光寺山&外国山…岩場はここで終わりです。北方面を望みました。左端に大盛山、中央に円光寺山、その左奥に金子山、右端の赤白鉄塔が建っているのが外国山(そとくにやま)、その左奥が妙見山です。
33経盛山テラス東端より滝尾山&三保高原&明神山…<写真32>の少し東側まで写っています。中央少し左寄り手前が滝尾山と熊山橋、その右手前はのぞき岩<写真08,09>辺り、そこから右手前に延びる尾根は下りた熊山駅最短コース、鉄塔の左奥が三保高原、鉄塔の右奥の山塊が明神山です。
33経盛山テラス東端より滝尾山&三保高原&明神山…<写真32>の少し東側まで写っています。中央少し左寄り手前が滝尾山と熊山橋、その右手前はのぞき岩<写真08,09>辺り、そこから右手前に延びる尾根は下りた熊山駅最短コース、鉄塔の左奥が三保高原、鉄塔の右奥の山塊が明神山です。
34経盛山テラスより熊山三角点峰&熊山…東方面です。左は標高507.2m頂上三角点「熊山」のある熊山三角点峰、右手前は熊山西尾根の国土交通省熊山無線中継所です。
34経盛山テラスより熊山三角点峰&熊山…東方面です。左は標高507.2m頂上三角点「熊山」のある熊山三角点峰、右手前は熊山西尾根の国土交通省熊山無線中継所です。
35経盛山頂上…経盛山テラス<写真29〜34>経由だと、少し引き返すようになります。赤白鉄塔が建っているのでわかりやすいです。開けていますが、経盛山テラスのほうが展望が効きます。
35経盛山頂上…経盛山テラス<写真29〜34>経由だと、少し引き返すようになります。赤白鉄塔が建っているのでわかりやすいです。開けていますが、経盛山テラスのほうが展望が効きます。
36経盛山頂上南より甲山&我城山&おくの細道アルプス&瀬戸内海…切った枝を積み上げてある上に立ち南方面少し西寄りを望みました。中央の小さいのが我城山(がきやま)ですぐ左が甲山(こうやま)、右端は吉井川、奥は端から端までおくの細道アルプス、さらに奥は瀬戸内海、左最奥は豊島(てしま)、中央最奥少し右寄りは井島と直島、さらに右は米崎の半島、右端に八丈岩山がギリギリ写っているかもしれません。動画も撮りました。
36経盛山頂上南より甲山&我城山&おくの細道アルプス&瀬戸内海…切った枝を積み上げてある上に立ち南方面少し西寄りを望みました。中央の小さいのが我城山(がきやま)ですぐ左が甲山(こうやま)、右端は吉井川、奥は端から端までおくの細道アルプス、さらに奥は瀬戸内海、左最奥は豊島(てしま)、中央最奥少し右寄りは井島と直島、さらに右は米崎の半島、右端に八丈岩山がギリギリ写っているかもしれません。動画も撮りました。
37風神山1号遺跡…2段の石積は正方形に近い形をしています。熊山山塊石積遺構群No6です。
37風神山1号遺跡…2段の石積は正方形に近い形をしています。熊山山塊石積遺構群No6です。
38風神山2号遺跡…石積中央部に円形のくぼみがあります。熊山山塊石積遺構群No7です。
38風神山2号遺跡…石積中央部に円形のくぼみがあります。熊山山塊石積遺構群No7です。
39炭焼窯遺跡…直径約8mの円形で基部の石組垣は高さ約1m、幅約 90cmといいますが、実際に中に入ってみると、地上に露出しているのは高さ幅ともに30〜50cm程でした。きれいな窪地になっており、通り抜けて戻りました。
39炭焼窯遺跡…直径約8mの円形で基部の石組垣は高さ約1m、幅約 90cmといいますが、実際に中に入ってみると、地上に露出しているのは高さ幅ともに30〜50cm程でした。きれいな窪地になっており、通り抜けて戻りました。
40鍛冶宮…鍛冶神社は備前刀工が勧請したと考えられ、鍛冶神を祀った祠を石垣で囲んでいます。この石垣が風神山3号遺跡で、当初は石積があったと推定されています。熊山山塊石積遺構群No2です。
40鍛冶宮…鍛冶神社は備前刀工が勧請したと考えられ、鍛冶神を祀った祠を石垣で囲んでいます。この石垣が風神山3号遺跡で、当初は石積があったと推定されています。熊山山塊石積遺構群No2です。
41熊山天然杉二本…樹高38m、幹の周囲4.5mで、推定樹齢700年(現地説明板は1,000年)といわれています。見上げて動画も撮りました。
41熊山天然杉二本…樹高38m、幹の周囲4.5mで、推定樹齢700年(現地説明板は1,000年)といわれています。見上げて動画も撮りました。
42帝釈山霊山寺鐘楼跡か観音堂跡…説明板には鐘楼跡か観音堂跡とありました。鐘楼跡は熊山遺跡前<写真46>にあります。建物の基礎にしては小さい気もします。鎮守社など小さな祠のようなものがあったのかもしれません。
42帝釈山霊山寺鐘楼跡か観音堂跡…説明板には鐘楼跡か観音堂跡とありました。鐘楼跡は熊山遺跡前<写真46>にあります。建物の基礎にしては小さい気もします。鎮守社など小さな祠のようなものがあったのかもしれません。
43熊山神社大國主命御旅所…熊山神社<写真57〜62>のご祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)です。祭りの際に神輿(みこし)がここで休憩するのでしょうか。
43熊山神社大國主命御旅所…熊山神社<写真57〜62>のご祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)です。祭りの際に神輿(みこし)がここで休憩するのでしょうか。
44猿田彦神社拝殿越しに本殿…拝殿の左右にはベンチがあり、正面奥のお賽銭箱からさらに通り抜けられるようになっています。
44猿田彦神社拝殿越しに本殿…拝殿の左右にはベンチがあり、正面奥のお賽銭箱からさらに通り抜けられるようになっています。
45猿田彦神社本殿…昭和63年に再建された神社だそうです。猿田彦神は道案内や導きの神、また地域の守り神とされています。
45猿田彦神社本殿…昭和63年に再建された神社だそうです。猿田彦神は道案内や導きの神、また地域の守り神とされています。
46帝釈山霊山寺鐘楼跡越しに熊山遺跡…説明板には「現在総社市宝福寺使用」と書かれています。総社市の観光HPの説明によれば、鐘楼ではなく梵鐘で、陰刻銘によると応仁2年(1468年)に霊山(りょうせん)寺のために鋳造されたとのことです。また、備中高松城の水攻めの際、黒田官兵衛がこの梵鐘を持ち出し、船の上で叩いて気勢を上げ、後に岡山市にある金山寺の仲介で宝福寺に渡ったという話があります。ここから歩きながら動画を撮りました。
46帝釈山霊山寺鐘楼跡越しに熊山遺跡…説明板には「現在総社市宝福寺使用」と書かれています。総社市の観光HPの説明によれば、鐘楼ではなく梵鐘で、陰刻銘によると応仁2年(1468年)に霊山(りょうせん)寺のために鋳造されたとのことです。また、備中高松城の水攻めの際、黒田官兵衛がこの梵鐘を持ち出し、船の上で叩いて気勢を上げ、後に岡山市にある金山寺の仲介で宝福寺に渡ったという話があります。ここから歩きながら動画を撮りました。
47無縫塔群…無縫塔は卵型の塔身を特徴とし、卵塔とも呼ばれます。鎌倉時代に禅宗の僧侶によって持ち込まれ、僧侶の墓標として広まりました。道標の説明によれば鎌倉時代に霊山寺に住んでいた僧侶のもののようですが、「享保十二」(1727年)と刻まれたものがありました。
47無縫塔群…無縫塔は卵型の塔身を特徴とし、卵塔とも呼ばれます。鎌倉時代に禅宗の僧侶によって持ち込まれ、僧侶の墓標として広まりました。道標の説明によれば鎌倉時代に霊山寺に住んでいた僧侶のもののようですが、「享保十二」(1727年)と刻まれたものがありました。
48五輪塔群…これも供養塔として使用されることが多く、境内の複数個所にありました。
48五輪塔群…これも供養塔として使用されることが多く、境内の複数個所にありました。
49熊山遺跡…奈良時代に建造されたといわれている石積遺構で国指定史跡です。基壇の上に三段の石積を構築し、二段目には四方に仏像などを納める龕(がん)があります。三段目のてっぺんに穴があり、陶製筒形容器と奈良三彩小壺が出土しました。仏塔ではないかと考えられています。
49熊山遺跡…奈良時代に建造されたといわれている石積遺構で国指定史跡です。基壇の上に三段の石積を構築し、二段目には四方に仏像などを納める龕(がん)があります。三段目のてっぺんに穴があり、陶製筒形容器と奈良三彩小壺が出土しました。仏塔ではないかと考えられています。
50帝釈山霊山寺石段跡…石段はほとんど原形をとどめておらず、小さめの石が散乱していました。この北側の石段はきれいに残っています。
50帝釈山霊山寺石段跡…石段はほとんど原形をとどめておらず、小さめの石が散乱していました。この北側の石段はきれいに残っています。
51熊山山頂展望台…貸し切りでしたが、後でお一人来られました。
51熊山山頂展望台…貸し切りでしたが、後でお一人来られました。
52熊山山頂展望台より小豆島…南南東方面です。瀬戸内海の向こうに小豆島(しょうどしま)が大きく見えました。
52熊山山頂展望台より小豆島…南南東方面です。瀬戸内海の向こうに小豆島(しょうどしま)が大きく見えました。
53熊山山頂展望台より高砂山&おくの細道アルプス&小豊島&屋島&豊島…南方面少し西寄りです。手前は鉄塔の左が高砂山、その奥はおくの細道アルプス、瀬戸内海の向こうは左が小豊島(おでしま)、中央の台形が屋島、右は豊島(てしま)です。
53熊山山頂展望台より高砂山&おくの細道アルプス&小豊島&屋島&豊島…南方面少し西寄りです。手前は鉄塔の左が高砂山、その奥はおくの細道アルプス、瀬戸内海の向こうは左が小豊島(おでしま)、中央の台形が屋島、右は豊島(てしま)です。
54熊山山頂展望台より吉井川越しに児島湾&八丈岩山&貝殻山&金甲山&怒塚山…南南西方面です。中央は吉井川、奥は児島湾、最奥は左が八丈岩山、中央少し左寄りが貝殻山、その右は金甲山(きんこうざん)、右端は怒塚山(いかづかやま)です。
54熊山山頂展望台より吉井川越しに児島湾&八丈岩山&貝殻山&金甲山&怒塚山…南南西方面です。中央は吉井川、奥は児島湾、最奥は左が八丈岩山、中央少し左寄りが貝殻山、その右は金甲山(きんこうざん)、右端は怒塚山(いかづかやま)です。
55熊山山頂展望台より芥子山&操山&龍ノ口山…南西方面です。手前の鉄塔がある山塊は岡山市瀬戸町の三谷山南周辺、その奥は左が芥子山(けしごやま)、中央が操山、右端が龍ノ口山です。動画も撮りました。
55熊山山頂展望台より芥子山&操山&龍ノ口山…南西方面です。手前の鉄塔がある山塊は岡山市瀬戸町の三谷山南周辺、その奥は左が芥子山(けしごやま)、中央が操山、右端が龍ノ口山です。動画も撮りました。
56熊山山頂展望台より岡山城…何秒で岡山城を探せるかやってみました。1分もかかってはいませんが、予想以上に時間がかかりました。ズームしすぎて見た目がおもちゃのようです😅
56熊山山頂展望台より岡山城…何秒で岡山城を探せるかやってみました。1分もかかってはいませんが、予想以上に時間がかかりました。ズームしすぎて見た目がおもちゃのようです😅
57熊山神社鳥居越しに拝殿…鳥居は新しく、2000年に建造されました。後でここから境内を歩きながら動画を撮りました。
57熊山神社鳥居越しに拝殿…鳥居は新しく、2000年に建造されました。後でここから境内を歩きながら動画を撮りました。
58熊山神社備前焼狛犬&拝殿…備前市のすぐ北なので、狛犬は備前焼です。
58熊山神社備前焼狛犬&拝殿…備前市のすぐ北なので、狛犬は備前焼です。
59熊山神社常香炉越しに拝殿…元々、山頂に霊山(りょうせん)寺があり、明治維新の頃に神仏分離で神社になったためでしょうか、お寺によくある常香炉がありました。
59熊山神社常香炉越しに拝殿…元々、山頂に霊山(りょうせん)寺があり、明治維新の頃に神仏分離で神社になったためでしょうか、お寺によくある常香炉がありました。
60サカキ実…直径7mm程の実はまだ青いものから黒く熟したものまでありました。
60サカキ実…直径7mm程の実はまだ青いものから黒く熟したものまでありました。
61児島三郎高徳挙兵跡&稲荷社…建武3年(1336年)、後醍醐天皇の忠臣・児島高徳は足利尊氏が都へ上るのを阻止するため挙兵したといわれています。
61児島三郎高徳挙兵跡&稲荷社…建武3年(1336年)、後醍醐天皇の忠臣・児島高徳は足利尊氏が都へ上るのを阻止するため挙兵したといわれています。
62熊山神社本殿…ご祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)です。鑑真和上が天平勝宝6年(754年)に聖武天皇の招きにより入朝し、帝釈山霊山(りょうせん)寺を開き地蔵菩薩を安置したといわれています。明治維新の頃に神仏分離で神社になりました。
62熊山神社本殿…ご祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)です。鑑真和上が天平勝宝6年(754年)に聖武天皇の招きにより入朝し、帝釈山霊山(りょうせん)寺を開き地蔵菩薩を安置したといわれています。明治維新の頃に神仏分離で神社になりました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子(フード付き) 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 ザックカバー(防水用) 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 タオルハンカチ カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(地図アプリ使用) eTrex22x(GPSナビゲーター) 虫よけスプレー

感想

【往路は熊山の熊山駅最短コースを下る】
 熊山は岡山県東備(とうび)地域である赤磐(あかいわ)市と備前市にまたがる大きな山塊です。奈良時代から霊峰として崇められ、周辺は合併前は熊山町と名付けられていたことからも信仰の深さが伺えます。人気もあり、多くの登山コースがあります。

 往路は熊山駅最短コースで下ることにしました。最もポピュラーなコースなので、平日の雨上がりでも10人ちかくとすれ違いました。
 最初に舗装道路を東に進み標高507.2m頂上三角点「熊山」のある熊山三角点峰に行こうとしましたが、そちらへの道は関係者以外立ち入り禁止<写真03>でした。通行する場合はNTTドコモ中国岡山支店に連絡し許可をいただかなければなりません。8時過ぎだったので、電話せずに引き返しました。
 駐車場まで戻り、チェーンをまたいでコンクリート道を西へ。熊山神社<写真57〜62>のある標高509mの熊山頂上には最後に立ち寄ることにして竜神二つ井戸<写真04>に向かう土道に入りました。井戸からすぐに舗装道路を横断して熊山池<写真05>へ。
 展望台の小さな道標に従い細道に入りましたが、展望台は立ち入り禁止😅地形図上は途中で道がなくなりますが、行けそうだったのでそのまま進みました。途中でピンクテープに従い池へと踏み跡を下りました。かなり干上がっているようで、池の底を歩いている実感がありました。予想通り、きれいな道が続き、すんなり熊山駅最短コースに復帰。一部、石が埋まった粘土道がありました。
 「見晴らし台」の道標で左折するとまず鉄塔<写真06>がありました。雨上がりで雲が多かったのですが、それなりに遠くまで見えているようでした。
 ここからは初めてです。鉄塔周辺の崩れやすい斜面はなんとなく道のように見える箇所を選んで北を巻くように進み赤白ポールのほうへと下りました。そこからは木の間道で、一部ロープのある上りがありました。
 祠跡?<写真07>は分岐で、のぞき岩<写真08,09>へは北から西に延びるきれいな細道を進みます。気づかずに直進すると雨上がりで崩れやすく急なロープ場の下りが続きました。途中で気づいて引き返しましたが、上りでもロープが必要でした。雨上がりに歩く所ではありませんでした😅この道は段谷コースへと続いているようです。
 祠跡?<写真07>からはきれいな木の間の細道で、やっとこのコース一番の展望スポットであるのぞき岩<写真08,09>に到着しました。想像よりはるかに小さく2,3人立つといっぱいになってしまいますが、吉井川や倉懸山(くらかけやま)など北西方面がよく見えました。
 引き返す途中、岩盤だと思っていたケルン岩<写真10>の下に下りて一周してみました。展望は効きませんが広く、12畳程はありそうです。ただし、ケルンがあるので信仰上の理由から飲食はしにくいです。周辺には他にも小さめの岩がいくつかあり、興味が湧きましたが今回は先を急ぎました。
 熊山駅最短コースに戻り蹄(ひづめ)岩<写真14>を過ぎ地形図の実線の道に出合うと、周辺は未舗装の駐車場で中央に1つだけベンチがありました。ここからはまた土道で、色あせキノコ<写真16>を過ぎるとしばらく石段が続き、そのうちに微妙に水がたまった沢のような岡川沿いを歩きました。
 標高75m辺りで平らで苔むした岩盤の上を通過、濡れて滑りやすかったので気になって振り返ると、連れが仰向けにひっくり返っていました😅幸い、怪我も汚れもなし😊ここから標高55m辺りまで石畳が続きました。その後は特に問題はなく、柿<写真19>撮影地点辺りからはしばらく舗装道路を歩きました。

【復路は熊山の反射板Aコースを上る】
 復路は反射板Aコースを進みました。2014年発行の「熊山登山詳細図(改訂版)」に載っているコースで、地形図では途中まで破線の道が記載されています。熊山駅最短コースと組み合わせて歩かれることが多いようですが、この日は誰一人お会いすることはありませんでした。
 岡山白陵高校前の舗装道路を過ぎ、鉄塔No10と9に向かう鉄塔巡視路に入りました。だいたい地形図の破線の道通りです。細道でロープのない急な箇所には一部ステップもありますが、それでも雨上がりは歩きにくく、勢力トンネルの上辺りはロープにしがみついて登りました。
 三つ岩<写真25>の周辺だけ岩がいくつかあります。以前は「三つ岩」のプレートがありましたが、見落としたようです。岩が3つ並んでいたはずですが、サークル状に見えました。
 経盛山頂上<写真35>に近づくと、標高485m辺りで「経盛山テラス」というプレートが目に入りました。初めてでもあり、テラス好き?の我々は迷うことなく、プレートの奥に向かいました。細道を進むと経盛山テラス西端<写真29>に出ました。鉄塔が正面に見え、テンションが上がりました。下りてきた熊山駅最短コースの尾根や和気町の三保高原の辺りまで見えたので、経盛山テラスとはここのことかと思いましたが、細道はさらに東へと続いていました。再び岩場に出ると、目の前に広がったのは、この尾根上で最高の展望地かつ休憩スポット<写真30〜34>でした。岩盤は横に長いので、一列に座ってゆっくり休憩できます。
 目の前の景観に見とれているうちに、経盛山頂上付近にあった石積遺構のことをすっかり忘れてしまい、テラスを出た後、引き返すような形で経盛山<写真35>に立ち寄り、そのまま南東へ。すると、すぐに切った枝を積み上げてある向こうに海が見えることに気づきました。枝類の上に立ち南方面少し西寄りを望むと、おくの細道アルプスや瀬戸内海、豊島(てしま)などの島々まで見えました。
 こうして、熊山遺跡<写真46,49>などの見どころのことまで忘れてしまい、後はのんびり帰るだけ。いや、そうは問屋が卸さない。ここを過ぎると小石がゴロゴロした粘土道で黒いプラスチックの階段が断続的に続き、下りが苦手な連れは予想通りのペースダウン😅
 風神山1号遺跡<写真37>などの小さな石積遺構はなんとなく覚えていました。熊山天然杉二本<写真41>からは平坦で歩きやすい土道が続きました。
 熊山山系は今まで何度も訪問していますが、展望が楽しめる山という印象はあまりありませんでした。特に、今回は雨上がりで天候の回復が遅れる予報だったので、とりあえず歩ければいいくらいにしか思っていませんでした。期待していなかった分、喜びは大きかったです😊しかし、熊山ならでの魅力は、頂上付近にある数々の遺跡や史跡にあります。

【全国唯一の石積遺構?「熊山遺跡」】
 熊山には33か所に及ぶ石積遺構が存在します。その中でも最大のものが国指定史跡の熊山遺跡<写真46,49>で、階段ピラミッドを思わせる特殊な三段方形の石積遺構です。基壇の上に三段の石積を構築し、二段目には四方に仏像などを納める龕(がん)があります。三段目のてっぺんに穴があり、陶製筒形容器と奈良三彩小壺が出土しました。仏塔ではないかと考えられています。類似の遺構として奈良県の頭塔(ずとう)と大阪府の土塔(どとう)が挙げられていますが、共に土や瓦が使われており、石積は熊山が唯一といわれているようです。
 ただし、気になるのは古墳で似たようなものがあるということです。総社市の狸岩山にある狸岩山古墳群は、県内唯一の石積みの古墳群です。また、真庭市(旧北房町)の大谷(おおや)1号墳は3段の墳丘と前面に2段の基壇という5段築成の階段ピラミッド状の方墳で、国指定史跡の大谷・定古墳群のひとつです。見た目は熊山遺跡によく似ていますが、龕(がん)はなく代わりにちゃんと石室があります。積石塚と呼ばれるこれらの石積みの古墳と同じようなものは香川県、長野県などにもあり、朝鮮半島北部に多いことから、渡来人の影響が指摘されています。
 渡来人で有名なのは秦氏で、今回は見に行きませんでしたが、帝釈山霊山寺石段跡<写真50>の南には7世紀頃に彼らが掘ったとされる井戸があります。また、熊山南麓で備前焼制作の盛んな備前市香登(かがと)本にある大内神社は、秦大兄(はたのおおえ)が修繕したと伝えられています。製鉄や作陶など渡来人よりもたらされ発展した技術は県内に多く、熊山周辺は特にその影響が残っているのかもしれません。
 かつて山頂にあった帝釈山霊山(りょうせん)寺は備前焼生産の後ろ盾でした。渡来人がもたらした技術を保護し支えたともいえるこの寺は、足利氏と新田氏との兵乱により焼失しましたが、その遺構は健在で熊山神社と名称を変え現在に至ります。熊山遺跡は渡来人の影響を今に伝える全国的にも珍しく貴重な文化遺産なのかもしれません。周辺の小さな石積遺構と合わせ、現況のまま大切にしたいものです。



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