Great Walk : Milford Track / New Zealand(ミルフォード・トラック)

- GPS
- 23:21
- 距離
- 57.8km
- 登り
- 2,669m
- 下り
- 2,681m
コースタイム
- 山行
- 1:38
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 1:39
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 6:52
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 8:31
| 天候 | 1日目:晴れ 2日目:曇り 3日目:雨 4日目:晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス
船
http://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-249686.html 拠点となるテアナウの街までは、KeplerTrackの計画書を参照のこと。 http://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-249681.html |
| コース状況/ 危険箇所等 |
最新の状況はチケット入手時にテアナウDOCで確認します。 標高グラフの2つ目の山(1200mまで登り返してる)はSutherland Fallsへのルートだけど、実際はこんなにまで登り返しはありません。NZ Topo50(5万分1地形図)だと滝壺付近の標高は400m弱で200m弱の高低差です。 往路のボート拠点のテ・アナウ ダウンズ以降、携帯電話は基本的に圏外。復路のバスでテ・アナウ ダウンズに戻るまで電波はありませんでした。 |
| その他周辺情報 | YHAに前後泊。荷物は専用の部屋があり無料で自由に保管できます。レセプション前ですが、レセプションが空いている時間帯であれば自由に出入り出来るので預けるものは無くなっても良い覚悟が必要かもしれません。 ※下記のヤマノートも参考になるかと思います。 ニュージーランド南島クイーンズタウン、テ・アナウを拠点とした時の食糧、アウトドア用品の調達事情 http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1848 ニュージーランドの宿泊施設について(街中・グレートウォークの場合) http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1852 ニュージーランドでの携帯電話の利用について http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1856 |
装備
| 個人装備 |
バックパック
スリーピングバック
アルミシート
レインウェア
ダウンジャケット
着替え
グローブ
サンダル
クッカー・コッヘル・カトラリー
ウォーターフィルタ
ウォーターキャリア
緊急セット
携帯電話&携帯用品
サングラス
傘
食料
燃料
その他消耗品
ストック
|
|---|---|
| 備考 | サンダルは必携。小屋内で活躍する。 マッチも必携。小屋では着火機能の無いコンロが多い。 NZで調達したメリノのシャツは臭わない。長期山行では非常に有り難い。 フード付きジャケット。サンドフライ対策で有効。 90Lビニールバック。飛行機の預け入れ時には、ザックが傷付くのを防止するためパッキングに使う。雨天時にはインナーバックとしても使った。 |
感想
ミルフォードトラック。
テアナウ湖からボートを使ってアプローチし、氷河によって削られら峰々に囲まれ、幾つもの滝や沢を眺めながら歩く4日間のルート。最後はSandflyPointまで歩きフィヨルドの内海(汽水域?)をボートで10分、世界的に有名なミルフォードサウンドまで進む53.5kmのコースです。
<1日目>
GladeWharfからClintonHut。5km。1時間30分。
ミルフォードトラックのスタート地点GladeWharfは、拠点としているテアナウの街からシャトルバスとボートを乗り継いで2時間30分ほど離れている。前回歩いたケプラートラックも同じテアナウ湖を起点としているけど、湖の北端と南端でとても離れている。
今回シャトルバス、ボートの予約はDOCで小屋の予約と一緒にしてしまったが、運行会社のサイトでも出来るみたい(そっち方が安いという情報も)。復路のミルフォードサウンドからテアナウに戻るシャトルバスはDOCで予約出来なかったので、シャトルバス会社で予約した。
DOCに掲示されていた直前の天気予報では、1日目は晴れ時々曇り。2日目は小雨。峠超えをする3日目は降雪予報となっていた。テアナウの街ではケプラートラックで登ったラクスモア山も見えない低い雲が覆って、どんよりとした景色。これから天候は下り坂になっていくのだろう。期待していた峠からの展望は期待出来なくなったが、出来るだけ楽しもうと心に決める。
しかし、バス、ボートでの移動中は曇り空であったが、ミルフォードトラックに入ってからは、徐々に雲が抜けて青空が見えてくる!フィヨルド地形の険しい峰々が青空によく映えて、素晴らしい眺めになった。初日のコースタイムは1時間30分しかないけど、明日以降の天候は期待出来ないようなので、1日だけでも晴れの日があって良かったと思った。その後、夜中に小屋を抜け出すと、まだ星空を眺めることが出来た。
https://theta360.com/s/fEAX2FX6zbiPLXK43ZCvU2ciK?view=embed
<2日目>
ClintonHutからMintaroHut。16.5km。6時間。
朝から曇り空。あわよくばMintaroHutの先にあるMackinnonPassまで行きたいと思い急ぎ足となるが、16.5kmの道のりは意外とキツくペースは上がらず、ほぼコースタイム通りにMintaroHutに到着。風も強く、雲も下がって小雨になってしまい、今日の峠攻めは諦めて小屋で過ごすことにする。
2日目のルートは、左右の峰々から無数の滝が落ちるのを見ながら歩く滝の回廊だった。滝は落差があり、大きな音をたてている。上部は岩稜帯なのに豊富な水は、どこに貯えられているのだろう。最奥の峠付近でも川の水量は豊富で美しい沢を眺めながら歩けたのも良かった。もし黒部の上ノ廊下が歩けたら、こんな景色なんだろうかなどと思いながら歩いた。
ワーデン(小屋番)さんによる説明(ハットトーク)によると明日は激しい雨。さらに標高800mからは雪とのこと。ここまでケプラートラックを含めてレインコートを一度も着ていないトランピング(ニュージーランドでのハイキングの呼び名)が続いていたけど、ついに雨になるようだ。こうなったら、おもいっきり降ってくれと腹をくくる。
<3日目>
MintaroHutからDumplingHut。14km。7時間。
今日だけで標高600mから1154mまで上って、1000m下るという一番ハードな日。予報どおり朝から本降りとなる。レインコートのほか傘を差す。ザック用には90Lビニールバックを持ってきていて、インナーバックを2重で包み防水対策(ザックカバーは持ってこなかった)をとって出発する。
序盤は樹林帯。ここでは傘が役に立つ。それなりに降っているのだけど、風が無いので傘で十分。日本の登山道よりも幅広く歩きやすいので傘は便利だ。雨露に濡れたコケやシダが光っていて、生命力に包まれている感じがする。
峠に取り付くとすぐに急坂になる、、、が意外とキツくない。つづら折りの道は階段もなく傾斜も緩やか。森林限界を超えると風も感じるが、雨が次第に弱くなり、傘を差す必要もなくなった。
峠に到着すると、、霧雨程度となるが展望は無かった。峠のシェルターでコーヒーブレイクをとって粘るが、状況はよくならず。雪になる程寒くも無いけど、雲は厚くガスは晴れそうもない。雨は降ったり弱まったりを繰り返す。仕方ない。峠を下ることにする。
降りは、カール状のお椀の斜面を半円を描くように下るのだけど、お椀のフチから無数の滝が落ちていて、滝が迫ってくるようだ。さらにフチから上が雲に覆われているので、雲から滝が降っているような迫力があった。その後は、圧倒的な水量のナメナメの沢沿いを下る。水量は時季によるから比較出来ないけど、下ノ廊下よりも激しく急な流れを見ることが出来た。
ガイドウォークの宿泊施設クィンティンロッジから、一旦横道。Sutherland Fallsトラックに入る。Sutherland Fallsという滝を見に行って戻ってくるので、荷物はクィンティンロッジのパブリックシェルターにデポする。
Sutherland Fallsはニュージーランド最大の落差580mの滝。ここまで幾つもの滝を見てきたけど、この滝は高さ、水量とも桁違い。近づくと雷鳴のような滝音。滝壺近く(柵なんて当然ない)では風圧と雨のような滝粒(?)の洗礼を受ける。サイドウォークとしては片道45分。ちょっと距離があって、MilfordTrackのどこよりも厳しい急斜面の登降下となるけど、この滝は見応えがあった。自然って凄い。
<4日目>
DumplingHutからSandflyPoint。18km。6時間。
最終日。前日の峠超えと滝の迫力からは一転して、樹林帯の川岸を河口まで続ける。天候は回復し青空の中を歩く。道はちょっと狭いけど高低差は小さく歩きやすい。この日は、飛べない鳥ウェカがあちこちに姿を出してくれた。人に馴れているのか、近づいてもなかなか逃げない。昼食時にはグルグルと周回したうえ、座っているベンチまで上ってきた。6月にAbel Tasman Coast Trackを歩いた時には、ザックから目を離した隙にゴミ袋を取られそうになったことがあるので注意深く見守る。
その後も滝を見たり時間調整しながら、13時42分にゴールのSandflyPointに無事到着。予定では15時発のボートで帰りのシャトルバスが出ているミルフォードサウンドに移動する予定だったが、14時過ぎにボートに乗ることが出来て、ミルフォードサウンドでも14時30分のテアナウ・クイーンズタウン行きバスに前倒しで乗ることが出来てテアナウに戻ることが出来た。
今回、天候はイマイチだったけど、ここを歩けて良かった。経験したことの無い景色だった。自然って凄いと感じた。
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教えて頂けるとありがたいのですが。
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