南天山


- GPS
- 04:10
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 825m
- 下り
- 825m
コースタイム
鎌倉橋 11:45-11:50
法印ノ滝 12:10
分岐点(※) 12:25
(登りは沢コース)
南天山 13:15-13:55
(下りは尾根コース)
分岐点(※) 14:15
法印ノ滝 14:30-14:40
鎌倉橋 14:55
中津川バス停 15:25
(※)分岐点 = 尾根コース・沢コース分岐点
天候 | 終日良く晴れていた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
三峰口駅 10:12-(西武観光バス)-11:12 中津川バス停 (帰り) 中津川バス停 16:36-(西武観光バス)-17:36 三峰口駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
中津川バス停と鎌倉橋の間は、ほぼ平坦な未舗装の林道です。歩く人は全く見かけませんでしたが、車のほうは時折行き交うといった程度の通行量がありました。 鎌倉橋からの登山道は比較的良く整備されています。特に尾根コースは道標完備で歩きにくい箇所もなく、全く不安なく歩けるようになっていました。 沢コースも道標こそ少なかったものの、概ね明瞭なので道を外す心配は少ないと思います。登りに使う場合に限っては、沢を離れて斜面に取り付く付近で道がやや不明瞭だったのが唯一の要注意箇所となりそうですが、下りならば問題なく歩けそうでした。 ところで今回は「秩父漫遊きっぷ」を初めて利用しています。 これは、乗車駅(今回は東飯能駅)から西武秩父駅までの西武線往復乗車券(正確には高麗駅より先はフリーパス)に加えて、A)レンタカー割引、B)バスのフリーパス、C)西武秩父仲見世通りでの買い物券、の3種類の特典のいずれかをセットする、2日間有効のきっぷです(注:秩父鉄道に乗る場合は別途切符を購入します)。 今回はバスの特典を選択しました。東飯能駅での発売額1,260円に対して、東飯能駅-西武秩父駅間を単純に往復すると780円になるので、バスの利用が470円分以上であれば、乗れば乗るほどお得になる計算です。 今回バスに乗る三峰口駅-中津川間は、片道でも790円もするので、ここを往復しただけで1120円も浮いた計算になります。これを活用しない手はありません! なお、このきっぷでバスの特典を利用する場合には、西武秩父駅前にある西武観光バスの営業所で、バスチケットに交換する必要があるとされています。 営業所の営業時間が8:30〜18:00となっていて、今回は全く問題なかったのですが、もっと早い時間から使いたい場合や、西武秩父駅を経由しないような使い方の場合はどうなってしまうのだろう? というのが気になったので、引き換えの際に営業所で聞いてみると、「営業所の開所時間前ならば、駅の窓口でも取り扱っています」「バスの運転手もチケットを持っているので、いきなりバスに乗っても大丈夫」とのことでした。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 |
感想
三峰口駅から乗った中津川行きのバスは、乗客が2人だけでした。しかも、私以外の1人は秩父湖行きのバスと間違えて乗っていたことが途中で判明するので、中津川へ向かうのは私だけだったことになります。途中で1人だけ地元の方の乗り降りがあったものの、終点で降りたのも私だけ。
この状況、平日だけに十分予測はしていましたし、静かに歩けるのが何よりと思っている私にとって大いに好ましくもあるのですが、このバス路線の行く末を思うと寂しい気持ちにもなってしまいます。
中津川バス停から鎌倉橋まではほぼ平坦な林道歩きです。周囲の木々はまだ淡い色彩ながらも色付き始めていて、すっかり秋の装いが始まっていた渓谷沿いを進みます。
沿道にはほとんど何もなくて、時期によっては退屈してしまいそうですが、黄葉を楽しみながら歩けるので、特に往路ではあまり長さを感じませんでした。
鎌倉橋を渡った先で、林道を離れて登山道に入ります。当面は鎌倉沢を絡めて進み、対岸に渡ることもしばしばですが、沢を渡る地点にはすべて木橋が架かっているなど、道は良く整備されていました。
所々では手すり代わりに付けられたクサリも見かけますが、クサリを使う必要が全くないばかりか、手を使う局面すらなく、足だけで普通に歩けるやさしい道が続いていきます。
しばらく歩くと、目の前に法印ノ滝が現れます(現地の道標では「方円滝」となっています)。落差15mほどのナメ滝は、この日は水量もそれなりにあって美しい姿をしていました。
法印ノ滝の先でも引き続き沢沿いの歩きやすい道を進んで、15分ほどで尾根コースと沢コースの分岐点に到着しました。
尾根コースは前からある道ですが、沢コースは近年整備されたらしく、最近の「山と高原地図」でようやく赤破線扱い(コースタイム表示なし)で記載されるようになった道です。
状態の良い道を下りに取る方が、身体にも優しいし迷いにくいとも思われるので、ここから先は、沢コースを登って尾根コースで降りてくることにしました。
沢コースに入ると、それまで頻繁に見てきた道標とは、しばらくの間はお別れとなります。それでも道は明瞭に続いていて、沢の近くを進んでいるうちは全く問題がありません。
ただし、すでに枯れている沢を左岸に渡った先で斜面に取り付く地点付近では、道がやや不明瞭で目印にも乏しく、少々分かりにくいと思われました。
でも斜面を登り始めれば、再び明瞭な道が復活して、もう不安はありません。そこからはやや急な傾斜となって、丹念にジグザグに付けられた道を何度も折り返していきます。
ようやく稜線まで登り詰めたところで、久しぶりに道標を見ました。もし逆コースに歩く場合でも、この道標が降下点を示していることで、尾根を直進してしまう心配はなさそうです。
その後は歩きやすい尾根道となりますが、左右に木々が密生していてほとんど展望はありません。しばらく進んだところで、年長のご夫婦とみられる2人組とすれ違って、これが結果的にこの日最初で最後の登山者との出会いとなりました。
稜線は頂上直下だけが岩っぽいやや急な登りとなり、最後は少しだけ手も使いつつ頂上に到着すると、期待通りに誰もいません。好天下に360度の展望がクリアに広がって、どの方角の景色も今は自分だけのものです。
ほぼ全周を山々に囲まれていて、北側には両神山から甲武信ヶ岳に続く長い稜線が横たわり、東には和名倉山らしきこんもりとした姿も見られます。ただし南側については、どれがどの山だかは今ひとつハッキリせず、広域地図を持って来なかったことを少し後悔させられました。
帰りのバスまでの時間が3時間以上あるので、ほかに人もいないことだし、珍しく頂上でゆっくり過ごしていくことにします。
頂上を後にして、まずは2つのコースの合流点まで少しだけ戻ってから、下りは尾根コースに入ります。こちらのコースは、ジグザグを描きながら程良い一定の傾斜が保たれて、しかも歩きやすい土の道がずっと続くという、とても快適な道でした。
前からあるコースだけに、道標も頻繁に現れるなど何の不安もなく歩けて、こちらを下りに取ったのは大正解だったと思います。あまりに調子よく歩けるため、あっという間に見覚えのある、沢コースとの分岐点まで下ってしまいました。
あとはもう、来た道を戻るだけです。時間に余裕があるので、往路ではチラッと見ただけだった法印ノ滝も、その前で少しゆっくりしていきます。
やがてカメラを持った男性が現れたのが、登山者でこそないものの、この日2度目にして最後となる人との出会いとなりました。
鎌倉橋から先の車道歩きになると、往路では陽が差して明るく美しかった中津川沿いの黄葉も、すっかり日陰に入ってしまったこの時間になると、にぶい色彩を放っているだけ。対岸にそびえる山の上のほうだけが、まだ夕陽を浴びていてオレンジ色に輝いていました。
中津川バス停に戻ってきても、まだバスが来るまでには1時間以上もありました。そこで、周辺のふれあいの森を少し散策して時間をつぶしていきます。
行きの状況を見ているだけに、ほぼ確実だろうと思っていた通り、やはり帰りのバスの乗客も私ひとりだけでした。しかも1時間にも及ぶ乗車時間で、今度は途中での乗り降りも全くなく、中津川バス停を発車する時に閉じたドアが次に開いたのは、なんと終点の三峰口駅でした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_10_12/mt2009_10_12.html#20091021
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