記録ID: 1129957
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥秩父
行かなきゃよかった鶏冠尾根 西沢渓谷から鶏冠山⇒木賊山(とさか・とくさ)
2017年05月04日(木) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 12:00
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,802m
- 下り
- 1,786m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 11:10
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 12:11
距離 16.4km
登り 1,802m
下り 1,801m
17:05
ゴール地点
GPSのデータを無修正で載せています。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道140号から右折して西沢渓谷への道へ入り、すぐに左折して坂を下ります。 上段に十台程度、下段は広くて50台以上は可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西沢渓谷⇔鶏冠山は道標、ピンクテープが豊富で踏跡も明瞭。「山と高原地図」にコースが示されていないだけで実質登山道と呼べるものです。鎖の整備もしっかりしていました。 ただ鶏冠山だけに三点確保は確実に。トラバースするような地形では路盤崩壊によりコースを付け替えたところが複数箇所ありました。最新のピンクテープを追いましょう。 鶏冠山⇔木賊山はコースの特定においてかなりの難路です。尾根通しかと思えばトラバースもあり、針葉樹下の草が無い場所もありますが、大半は石楠花の藪で踏跡は薄いです。周囲の視界はありません。 ピンクテープを常に追い、視界の中に一つ以上は入れておくのが安心です。それでもピンクテープの間隔が開く場所があります。木賊山に近付くと尾根が広がり残雪があるとコースの特定はピンクテープが頼りです。 渡渉は鶏冠谷出合で東沢を渡る一箇所のみ。今回は飛び石伝いに渡れました。 水場は全くありません。残雪は2,100mを越えたあたりから。甲武信の稜線縦走路は完全に雪です。 |
その他周辺情報 | GWに日帰り温泉でゆっくり汗を流すなんて求めないほうがいいでしょう。 駐車すらままならないところがありました。 旧三富村付近で旅館の日帰りを利用するのが吉でしょう。 |
写真
徳ちゃん新道入口にある、近丸新道に関する注意書き。
近丸新道は徳ちゃん新道よりも西沢渓谷入口に近いにも関わらず同様の看板はありませんでした。
また戸渡尾根にある、徳ちゃん新道と近丸新道の分岐にもありませんでした。誰宛の警告なのでしょう?
近丸新道は徳ちゃん新道よりも西沢渓谷入口に近いにも関わらず同様の看板はありませんでした。
また戸渡尾根にある、徳ちゃん新道と近丸新道の分岐にもありませんでした。誰宛の警告なのでしょう?
鶏冠尾根で怖いところはここ、鶏冠山山頂からひとつ木賊山寄りのピークです。
北東方向に派生尾根があり、踏跡っぽいルートを追って大岩をトラバースしながら下ると崖に出て行き止まり。無理に下ってしまうと進退窮まります。
北東方向に派生尾根があり、踏跡っぽいルートを追って大岩をトラバースしながら下ると崖に出て行き止まり。無理に下ってしまうと進退窮まります。
撮影機器:
感想
仕事の都合でGWは出勤の予定でしたが、一部が休めるようになったので日帰りで行ける山へ行って来ました。
鶏冠山(とさかやま)という山梨百名山の中では最難関の山に以前から興味があったので、ネットで記録を調べ、時間があったら木賊山まで縦走しようと出掛けました。
実際に行ってみると、鶏冠山そのものより鶏冠尾根の方が堪えました。
石楠花の藪と残雪、地形のトラップなどでミスコースしてしまい、最後に確認したピンクテープまで戻ること数度。時間の余裕が無いと行けないコースです。
道理で鶏冠山ピストンの記録の方がかなり多いのが理解出来ます。
しかしあの岩峰のルートを開拓した先人は凄いと思います。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:5773人
以前、鶏冠尾根を歩いたことがあり懐かしく拝見しました。
私の場合、ピストンで怖い岩峰を下るより尾根を進んだ方が楽だろうと考えましたが、やはり残雪の時期で難儀した思い出があります。
写真21はハシリドコロ(毒)要注意です。
御疲れ様でした。
heinaiさん、 はじめまして。
レスありがとうございます。
あくまで鶏冠山が目的で、鶏冠尾根はオマケのつもりでした。
>ピストンで岩峰を下るより尾根を進んだ方が楽だろう…まったく同意でした。
麓から山頂までの登下降よりも、稜線歩きのほうが標高差でもルートファインディングでも楽なのが相場。
しかし実際は麓⇒山頂は「案ずるより産むが易し」で、稜線は「見ると聞くでは大違い」でした。第三岩峰頂上から木賊山の間の縦走のほうが時間が掛かっています。
石楠花の藪と残雪に後悔しても先に立たず。主稜線登山道を目指すしかありませんでした。
藪のバリはほとんど経験が無く、早出に救われた感じです。
だいぶ以前に西沢から天狗尾根経由で国師・北奥千丈岳へ行ったことがあります。
天狗岩の剣を見てきました。何と同年齢でした。
奥秩父は興味深い山域ですね!
はじめまして
山行記録、大変参考になりました。
先週の両神山は(個人的には)期待外れだったので
鶏冠山のロングルートを満喫できたらと思います。
AM4:30頃から入山して順調に歩が進めば甲武信ヶ岳まで
周って来ようかな?と考えています。
ogashunさん、はじめまして。
レスありがとうございます。
何と言う奇遇でしょうか。私も最初は両神山八丁尾根へ行こうと考えていました。
しかし残業と休出が続き、遠い登山口まで行くのがカッタルくなったので、その手前の鶏冠山へ変更しました。
いざふたを開けてみたら、おそらく両神山の数割増しでカッタルいコースだったと思います。
(両神山は全くの未経験です)
私は脚が遅い方なので、普通に歩ける人なら早朝出立すれば甲武信へ寄ってから下山しても日没に十分間に合うでしょう。
東沢の河原へ降りる手前までと、甲武信縦走路から徳ちゃん新道の区間だったらヘッデンでも歩けます。
(推奨は致しかねますが…)
それから、個人差はありますが不帰のキレットはそれほど難しくはありません。
鎖場は鎖を掴まなくとも登れます。鎖場であっても足は岩の突起に掛けます。足が掛けられる突起なら手も掛けられるはず。
半面、下降には鎖を使った方がより安全でしょう。
本当に怖いところは、鋸岳鹿の穴ルンゼ下部のガレ場トラバースのように、固くないザレた急傾斜だと思います。常に手掛かり足掛かりが崩壊する危険が孕んでいます。
ただ鋸岳であっても第一高点へ行くだけなら、戸台川から鎖場無しで往復可能です。途中に水場もあります。
鶏冠尾根の石楠花の藪にはとにかく閉口しますが、開花の時期に合わせられればまた違った趣になるかと思います。
楽しんで来てください。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する