念丈岳、奥念丈岳(?) 〜 From 鳩打峠 To 高森山登山口 〜


- GPS
- 11:59
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,954m
- 下り
- 2,011m
コースタイム
- 山行
- 11:11
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 11:58
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・駐車(?)スペースには、大きな車でなければ、2台ほど駐車可能。林道わきのスペースにも、大きな車でなければ1台は駐車可能。 ◇高森山登山口で地元の方に声をかけていただき、鳩打峠まで車に同乗させていただきました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【鳩打峠→烏帽子岳】 ◆よく整備された登山道です。飯島ルートと合流してからは一部急登区間があります。 ◆鳩打峠から烏帽子岳までを10等分に区切り、現在地を示す標識(「〇/10」)が設置されています。 ◆烏帽子岩手前には、それなりのレベルの岩場があります。岩場を登り慣れていれば「なんてことない」レベルだと思いますが、初めて岩場を登る場合は少し戸惑うかもしれません。滑りやすい岩質ではなく、すっぽ抜けるような岩もありません。手掛かりや足掛かりがそれなりにあります。滑細いお助け鎖や針金もありますが、頼り過ぎない方がいいでしょう。岩場が苦手な方は岩場を迂回するルートを通行できます。 【烏帽子岳→念丈岳】 ◆よく整備された登山道で、歩きやすい道が続きます。非常に濃い踏み跡が続いています。 【念丈岳⇔奥念丈岳】 ◆藪漕ぎが必要なルートです。ルート部分は一度笹などが刈られているため、道なき道を行く藪漕ぎではありませんが、かなり大変です。この区間を往復する場合、(藪漕ぎにに慣れている方は別ですが、)鳩打峠から烏帽子岳に登るくらいの労力は使います。 ◆肌を露出していると笹で肌が傷つくので、長袖、手袋やサングラスを着用していた方がいいでしょう。肌が敏感な方は顔を覆うものがあった方がいいかもしれません。 ◆辿るべきルートは基本尾根筋で、ルート部分は下刈されているので、道迷いの危険性という点では、それほど難しいルートではありません。もっとも、ルートを正確に辿るとなると難しい所も多いので、ルートを外しても、道迷いさえしなければいいと割り切ったほうがいいでしょう。獣道などに惑わされ、ルートを外してしまった場合は、尾根の中央に戻り周囲を見渡せば、目印のピンクテープ(又は赤布)や、笹が少しへこんで見えるルート部分が見つかるはずです。 ◆メインルートから奥念丈岳方面に向かう場合、入り口がハイマツとシャクナゲに覆われており、非常にてこずりますが、10mほど歩けば突破できます。 ◆基本、笹薮漕ぎとなります。笹丈がある所では、胸丈以上になり、しかも登りでは笹が逆目となるため、笹の抵抗で非常に進みにくい所があります。プールで平泳ぎした方が早く進める程度の抵抗力がありました。 ◆傾斜が急な斜面では笹の根で滑るのでスリップ注意です。両手をフリーにして笹を掴みながら登り下りすることをおススメします。 ◆それほど多くはありませんが、倒木トラップがあるので注意。調子に乗ってサクサク下っていると、倒木に躓いたり、脛を打ちます。 【念丈岳→高森山登山口】 ◆よく整備されている登山道です。土のクッションが効いていて歩きやすい道です。 ◆念丈岳からの下りは傾斜が急な斜面があるので、スリップ注意です。 ◆念丈岳から本高森山までの区間は標識こそありませんが、登山道であることを示すピンクテープが木に付けられています。踏み跡がはっきり分かるため、道迷いする恐れは低いでしょう。2158mピーク付近は少し笹が伸びていました。 ◆前高森山方面と高森山登山口との分岐点は、前高森山方面の標識しかないので、少し注意が必要です。標識が示す通り、登り返す道が前高森山方面に向かう道です。標識がない下り気味のトラバース路が登山口への下山路となります。 |
その他周辺情報 | ☆信州まつかわ温泉清流苑で入浴&食事。 ・大人400円。 ・カルキ泉です。 |
写真
藪漕ぎに疲れたので、少しゆっくりしました。
休憩していると、烏帽子岳方面から人が登ってきたので、少しお話ししました。松川ICを10時に出発したとか。どれだけ健脚なんだ、とびっくり!しかも、足元は、トレランシューズではなく、重登山靴でした…。
感想
この週末は晴天が予報されていましたが、梅雨の足音も聞こえてきていました。
そこで、蒼天の絶景を堪能しておこうと、展望の良さそうな念丈岳に登ることにしました。
3月上旬に鳩打峠から烏帽子岳まで登っていたので、高森山登山口から念丈岳を経由して烏帽子岳まで往復する計画としました。
高森山登山口に到着し、準備をしていると、車が二台やってきました。
その車から降りられた方から「どこまで行くの?」と聞かれ、「烏帽子岳まで往復するつもりです」と答えると、「鳩打峠まで一緒に乗っていかないか」と嬉しいお誘いをいただきました。
ありがたく(というより、図々しく)ご一緒させていただくことにしました。
同乗したお二人は念丈倶楽部の方だそうで、ほかの二人と4人で鳩打峠から周回する予定とのことでした。
登山口からそのまま少しの間ご一緒させていただきましたが、小八郎岳への分岐点で先に行かせていただくことにしました。
その後、一人旅となりましたが、快適な道を、途中にある展望地で展望を楽しみながら、快適な道を順調に辿り、念丈岳に10時半前に到着しました。
念丈岳は噂に聞く以上の素晴らしい展望地でした。
何よりも目立つのが南アルプス。甲斐駒ヶ岳から横一列に南アルプスの山々が連なっています。そして、南駒ヶ岳以南の中央アルプスの主稜線、そして中ア主稜線越しに御嶽山や白山も望める絶景が待っていました。
南アルプス方面の展望こそ烏帽子岳(烏帽子岩)に少し劣るかもしれませんが、総合力では念丈岳の方が展望に優れている印象を受けました。
念丈岳は、個人的には、中央アルプス一の展望地だと思います。
遠目に見てそれほど目立つ山容ではありませんが、展望地としては一品です。
念丈岳まで順調過ぎて、そのまま高森山登山口まで下ってしまうと、あまりにも早く下山してしまいそうだったので、奥念丈岳に寄り道してみることにしました。
念丈岳から奥念丈岳までは、片道で、距離にして1.5km未満、登り返しも200mほどと大して距離も標高差もありません。
しかし、笹薮の抵抗を受ける難路でした。少なくともヘタレハイカーの自分は、そう感じました。往復2時間もあれば十分かなと踏んでいましたが、想定以上に時間がかかってしまいました。
もっとも、想定以上に時間がかかっていまった原因としては、想像以上に途中の展望が良かったことも挙げられます。
念丈岳から奥念丈岳の区間は、歩いていて楽しいということは(藪漕ぎ好きの方を除き)ありませんが、随所で趣深い景色を味わうことができます。
念丈岳から高森山登山口までは、よく整備された登山道が続いていました。
念丈倶楽部の方々が登山道を整備されているそうで、頭が下がります。
この日は、最初から最後まで念丈倶楽部にお世話になった一日となりました。
この場を借りて、お礼申し上げます。
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