乗鞍岳


- GPS
- 05:40
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,589m
- 下り
- 469m
コースタイム
摩利支天 10:10
冷泉小屋 10:45
位ヶ原山荘 11:00-11:10
肩の小屋口 11:50-12:00
肩の小屋 12:15-12:20
剣ヶ峰 12:55-13:15
肩の小屋 13:45-13:50
富士見岳 14:05-14:10
大黒岳 14:25-14:35
乗鞍畳平バス停 14:45
天候 | 裾野を歩いていた午前中は快晴。午後も晴天は続きましたが、周辺の山域に雲が出始めた影響で、頂上に着いてからの展望は今ひとつでした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2008年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新島々駅 08:00-(松本電鉄バス)-08:59 休暇村バス停 (帰り) 乗鞍畳平バス停 15:10-(松本電鉄バス)-15:59 観光センター前バス停 → スキー場前バス停 17:00-(松本電鉄バス)-17:54 新島々駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※登山行程が1日に収まっているため、1日行程として登録しましたが、前日に松本へ移動して前泊しているので、行程全体としては1泊2日となっています。 乗鞍休暇村の鈴蘭橋から始まる登山道は、「山と高原地図」の山道ルートを歩こうとしたところ、ほとんど案内がなくて分かりづらかったです。最初は標識が示している車道ルートに入ったほうが良かったのかもしれません。 明瞭な登山道に出て以降は、頂上まで問題なく歩ける道でした。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 ※GPS導入前なので、ルートは推測です。 |
感想
新島々駅から乗った休暇村行きのバスが乗鞍高原に入り、観光センター前に着くと、なんとそこで私以外の全員が降りてしまいました。
そこから畳平行きのシャトルバスが出ているので、皆さんそれに乗り継いで畳平まで行ってしまうのでしょうね(私も帰りはその逆になります)。
終点の休暇村で1人でバスを降ると、そこにも畳平行きシャトルバスを待つ列が出来ていました。こちらは休暇村まで車で上がってきた人たちのようです。
歩き始めは、まずバスがやって来た方向に鈴蘭橋まで戻る形になります。
この区間、「山と高原地図」では車道の左側に山道があることになっていて、しばらくそれを探していたのですが、見つからなかったので車道を歩いて戻っています。
鈴蘭橋を渡り返すと、登山口を示す道標が立っていて、左手に伸びる車道を示していました。これとは別に「山と高原地図」では直進方向に山道ルートが書かれているので、道標は無視して山道のほうへ向かってみます。
ところがその方向は、はじめあった道筋がすぐに途絶えると、草を刈り払われたゲレンデがひたすら広がるばかりになっています。道が不明瞭だったり、逆に複数の道が錯綜したりしていて、進むべき方向が定かではありません。
なんとか遥か前方を歩くハイカーの姿を見つけ、それを追うようにしてゲレンデを通過し、森の中に入ると、ようやく明瞭な登山道に入ることができました。
森の中には、明瞭で歩きやすい道がどこまでも続いていました。美しい自然林はとても雰囲気が良く、傾斜が緩やかな上に、柔らかな土の道が続くので足裏の感触も心地良いです。
本日の全行程の中で最も印象に残った道が、この緑豊かな林間を行く清々しい道だったのでした。
気持ち良く歩いて行くと、あっという間に1時間ほどが経過して、乗鞍エコーラインに出ました。
車道に上がる地点は、ガードレールの切れ目が赤ペンキでマーキングされているだけで、標識等は一切ありません。下る時には、ここで登山道の入口を見落としやすいように感じられました。
これ以降、登山道は乗鞍エコーラインと絡みながら進むようになります。これまでよりも傾斜が増して、足元も土から岩混じりに変わり、歩きにくい箇所も出てくるようになりました。
位ヶ原山荘まで来ると、山荘前のテラスではカメラを持った大勢の人たちが休憩中。紅葉が見頃の時期に当たり、ちょうどこの位ヶ原山荘の付近が今日最も綺麗だったので、それで写真を撮りに来た人たちが集まったのでしょう。
その中に混じって、私もベンチに腰掛けて休んでいきます。
登山道は次第にゴロゴロと岩が転がる中の通過が多くなって、デコボコが激しくいっそう歩きにくくなりました。
宝徳霊神バス停を過ぎると、今度は登山道が低木帯に入って、どんどん見晴らしが良くなっていきます。
肩の小屋口バス停まで来ると、そこが乗鞍エコーラインと絡む最後の地点で、以降はハイマツ帯を縫う登りに変わります。
そして肩の小屋に着くと、畳平までバスで登った大勢の観光客と合わさって一気に賑やかになり、なんだか別の世界に入ったようでした。
肩の小屋から先は、観光客に混ざって登っていくことになります。でも幸いに渋滞になるほどの人出はなく、概ね自分のペースで歩けました。
蚕玉岳のピークでは大勢の人が休憩していて、その横をすり抜けて剣ヶ峰へと向かいます。
後で分かったことですが、蚕玉岳のピークのほうが剣ヶ峰よりも広く、かつ風も穏やかだったので、それもあって大勢の人がこちらで過ごしていたようでした。
最後のほうで岩塊を縫う道に変わり、傾斜が急になった先で、鳥居をくぐると剣ヶ峰に到着です。そこには一等三角点が置かれ、乗鞍本宮奥宮が祀られていました。
正面側は風が強かったので、朝日権現社の小さな祠がある裏手に回ると、風が穏やかに変わったばかりか、ちょうど穂高連峰を正面に見る位置になったので、そこで休んでいくことにします。
ただし乗鞍上空は問題なく晴れているのに、周囲には雲の出ている山域が多くて、残念ながらきれいに見渡せる山がほとんどありません。
常時クリアに見え続けていたのは霞沢岳くらいのもので、焼岳や穂高連峰となると、時折雲間に覗くのがやっと。槍ヶ岳は一度も姿を現さず、御嶽や八ヶ岳なども全く見えないという、ちょっと残念な展望に終わってしまいました。
剣ヶ峰を後にして、肩の小屋まで戻ってから、富士見岳と大黒岳にも寄って行きます。
富士見岳は剣ヶ峰と畳平の間にあるからか、観光客の姿もそこそこ見られました。剣ヶ峰と比べると、展望は剣ヶ峰側が遮られる分だけ狭くなりますが、今度は数々の池やピークに囲まれた畳平一帯を見下ろせるようになっていました。
そして大黒岳まで行くと、こちらは寄る人も減って静かな雰囲気を保っています。穂高連峰を向いた一角には展望盤が設置されていて、条件が良ければ山座同定に忙しくなるところなのですが、残念ながら雲が多いのは相変わらずでした。
帰りは畳平でバスのチケットと土産物を買った後、バス停の長い列に加わって発車時刻を待ちます。
バスは一応全員が座れるように配慮されている模様で、15:10発の便は3台に分乗することになりました。このほかに空の4台目も付いてきて、途中のバス停から乗る人があるたびに、適当な車に新しい乗客が割り振られました。
終点の観光センター前からは、新島々駅行きのバスに乗り継ぎますが、それがなんと1時間後という連絡の悪さでした。
しかも周辺では、レストランなどが次々と閉店時刻を迎えようとしているタイミングで、気楽に入れそうで、かつ営業時間内の店が見つかりません。
そもそも、この時間になるとどんどん周囲から人が消えていって、歩いている人の姿などほとんど見なくなっていました。
時間を持て余してブラブラと歩いているうち、スキー場前バス停まで来たところで、ここが始発となる新島々駅行きのバスが早くも停まっているのを発見します。
まだ乗客を扱うような状況ではなく休憩中の様子でしたが、運転手に聞いてみたところ、「そろそろ冷えてきたので、乗って待っていても良い」との返事を快く頂き、バスの座席で発車時刻を待てたのは幸いでした。
この「スキー場前」から乗る人はほかには現れず、「観光センター前」からも3人が乗ってきただけ。結局終点の新島々駅まで、乗客は4人のままでした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_10_12/mt2008_10_12.html#20081004
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