北根室ランチウェイ 2泊3日スルーハイク【ついに熊さんに遭う!の巻】


- GPS
- 53:25
- 距離
- 73.1km
- 登り
- 1,473m
- 下り
- 1,347m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:54
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 9:10
天候 | 30日(金) 曇り→晴れ 最高気温25℃ 1日(土) 晴れ 最高気温28℃ 2日(日) 晴れ→曇り→ゲリラ豪雨 最高気温?℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
29日(木) 22:30 札幌バスターミナル ↓ 7,400円 30日(金) 05:15 中標津バスターミナル 【復路】 2日(日) 12:04 JR美留和駅 ↓ 1,640円 13:33 JR釧路駅 18:05 釧路駅前ターミナル ↓ 5,770円 23:15 札幌駅前ターミナル ※釧路→札幌間は回数券を金券ショップで4,700円で購入していましたが、 当日まんまと忘れてしまい、まだお財布の中に眠っています。 期限がないから次回使おうかな… |
写真
案の定、右の小指が圧迫され水ぶくれに。バス移動で脚がむくみ靴がキツかった事と、気温上昇で汗をかいた事が主な原因です。おにぎりを食べながら、完ドラまでしっかり休みました。
この後、あと1m位の距離まで近づいたら、ぴょんって飛んで逃げていってくれました。
このあと部屋に戻り、一旦お昼寝。ハイドレーションの給水に階下に降りたら同じ行程の2組が食堂にいらして、気づけば座りこんで談笑。早く寝るつもりが、楽しくて22時までお話していました^^
くまーーーーーーっ!
とりあえず写真写真。
その後、自分を大きく見せるためトレポを持った手を高く挙げて「くまーっ」と声をかけたら、こちらに気づき驚いて沢の方へ逃げて行ってくれました。でもそっち進行方向…(○_○)
前回歩いた時は秋で涼しかったし雨の中夢中で歩いたから一瞬だったけど、暑さに負けてもうヘロヘロ。。
そして早速、摩周ブルーとバニラのミックス♪
お店の方にお願いしてiPhoneの充電をさせてもらいながら、たっぶり1h休憩。今回は軽量化のためモバイルバッテリーを持ってきませんでした。
佐伯農場で満充電にした後は、ほぼずっと機内モードにしていたのでおそらくゴールまでもったけど、備えあれば憂いなし。そして結果的に、このあとカメラをザックにしまう事になったので余裕が持てて助かりました。
残すところあと6kmあまり。最後まで楽しんで歩けますように^^
ステージ6の入口は少しわかりにくい。
展望台売店の飲食店側出入口(建物向かって左側)から出て、駐車場をまっすぐ進み、
3回目のランチウェイだけあって、ここまでほとんど地図を見ないでも歩いてこられました。ステージ6はそういえば入口だけ気にしてて全然予習してこなかった。最後は下るだけ、なんて思ってたけど・・・
ただの田舎駅の名前が、ひとりの男の人の情熱で、美しい聖地みたいな響きに聞こえる。少なくとも私にはそう響く。
トレイルの発展とともに、街もJRも活性化されたらと切に願います。
手ぬぐいは、クラウドファンディングで寄付した記念品としてつい先日届いたので早速持ってきました。
良くみると、今回歩けなかったモアン山新道が点線で、歩いた舗装路が本線として描かれています。それを見た札幌組のおじさまは嬉しそうにしていました^^
感想
大好きな北根室ランチウェイ。
今年はいつの時期に歩くかまだ何も考えていませんでしたが、
礼文から帰ってきたら急に歩きたくなって、まだ暑くなる前の時期に…と思い貯まっていた代休消化を使って行ってきました。
前回も、前々回もそうであったように、
いつも私のちっぽけな想像を超えて、ハプニング満載の楽しい旅でありました!
1日目は牛に通せんぼされ、2日目ついに熊に遭い、3日目ゲリラ豪雨にも遭い。
…ランチウェイってなんでこんなに面白いの^^?
最後は滝雨に打たれながら、「嘘でしょ?」と笑っている自分がいました。
しかしながら、またしても歩きたい通りにはスルーハイクさせてもらえず、
(歩いた舗装路も立派にランチウェイの道ですが、気持ち的には「迂回」でした)
また次への宿題を残した旅でありました。
それにしても、今回は想定外の暑さにずいぶん苦しめられました…
札幌では涼しい(むしろ寒い位の)6月だったので、道東はさらにひんやりだと思って
持っていったダウン上下やフリースなど一切出番がなく。
まだ全然夏仕様の身体になっていなかった私はバテバテになりました。
次はやっぱりからまつが優しく落ち葉カサカサの秋がいいなぁと思っています^^
3回も歩くともうルートはほとんど頭に入っていて、地図をほとんど見なくても
歩けましたが、どの道もどの景色もまったく飽きることはなく、
知っている景色は愛おしく、初めて見る景色は新鮮で、歩くほどに好きになる道です。
今回歩いて一番の事件はやはり『ついに遭えたね熊ゴロウ!の巻』でしたが、
ステージ6の森の美しさや、出会った2組のハイカーさんの事も記録したいので
時間を見て後日追記したいと思います^^
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【Day0】
礼文から戻り、「さて夏山だ」というよりはトレイル歩きがしたくなって、まずはランチウェイに行こうと思い立った。
すっかり慣れたもので、札幌からの往復切符を確保しておけば、直前にパッキングしてさっくり行けるようになった。なめてかかっているというわけではなく、前回前々回の記憶が強烈に鮮明に残っていて、準備に迷いが生まれなかった。天気もさほど気にならず、大丈夫な気がした。こういう時は良い兆候。
相変わらず「達成感」という意味でのスルーハイクへの執着は無い。ただ、全部の道を見たい歩きたい、という想いは強い。ステージ5・6を、そろそろ歩かせて欲しい…。今回はどんな旅になるのかな。
どう転んでも楽しいあの1本道に思いを馳せて、バスに乗り込む。
【Day1】
中標津交通センター着。毎度懐かしい中標津のにおい。ランチウェイのにおい。
ターミナルに入り、朝食・着替え・日焼け止め・ストレッチ、パッキング。1時間。
晴れて暑くなりそうなので最初から薄着で出発したら、まだ朝のうちは風が冷たくて、街を抜けた橋の所でシェルを着る。
昨シーズン信越トレイルを歩いた後、もっと自由に歩けるように軽くして行こうと思うようになって、勢いも手伝ってcruxのザックを買った。それまで使っていたザックより1kg軽くなるし、防水仕様で雑に扱えてレインカバーも要らない、見た目も好みだった。シーズン最後のランチウェイは天候が合わず断念してしまったので、結局そのザックは礼文で少し背負っただけで、今回が初のロング使用。ハーネスの作りが華奢なのが気になっていたから早く身体に慣らしたかった。
街をぬけて公園を通り、空港までは4kmくらい。歩き始め怠くても、1時間も歩けばたいていの場合ラクになるのだけど、この日はまったく調子が上がらない。暑くなる前にできるだけ距離を稼いでおきたい気持ちとは裏腹に、足はずっと重いままだった。木漏れ日の気持ちよさや新しい道を歩ける楽しさに気持ちを向けるよう意識しながら、牛姉ぇに挨拶し鼻歌を唄い、調子が上向くのを待って騙しだまし歩いた。
初めてランチウェイを訪れた時、中標津直行の便が取れず釧路を経由したのでスタートが10時頃になった。暑さと道迷いと荷重、装備の不備が原因で1日目で脚を痛めてしまった。
その時のレコには詳しく書かなかったけれど、当時NHKがランチウェイを取材していて、佐伯農場に着いた時に2日目の密着を依頼された。断る理由も見つからずOKし、1日目夜も夕食後にずっと取材というか質問に答えたりして、ゆっくり休むことができなかった。もちろんそれがリタイアの原因ではない。しっかり休めていたとしても、おそらく結果リタイアしたと思う。あの時は本当に何もかも欲張り過ぎていて、持てるものを全部持ちたくて、時間いっぱい楽しみを詰め込みたくて、起きる事全てを受け止めたかった。結局、2日目歩きだしてすぐにまた脚は痛みだし、3km過ぎには激痛が走るようになり、養老牛温泉で取材班にピンマイクを返却しリタイアを伝えなければならない結果になった。当時はとても悔しかったし、不完全なレコを書くのが恥ずかしかった。でもそれも今となっては懐かしい思い出だし、これから続くランチウェイヒストリーの序章としては物語を面白くしているのかもしれない。
開陽台手前あたりから、右足の小指に水ぶくれが出来ていることに気づいていた。
バス移動のせいで足がパンパンに浮腫んでしまい、朝の準備の時なかなか靴が履けなかった。靴がキツイと足を入れる時に靴下がよれて足の裏でダブついてしまいそのままでは歩けない。何度も出し入れしてやっと良い場所に落ち着いたけれど、全体に圧迫感がある。もともと典型的な幅広の日本人足なので、そういう時はどうしても小指が潰れてしまう。潰れ慣れた小指はもうその形をしていて、爪も変形し皮が固くなっている。
悪化したらまずいなと思い、開陽台についてまず風通しの良い展望台に上がり、裸足になって足と靴下を乾かした。信越トレイルで踵に水ぶくれができた時は、一番大きな絆創膏を貼っても患部がはみ出し、その上にさらに小さな絆創膏で保護して鎮痛剤を飲みながら歩いた。今回も鎮痛剤と絆創膏は十二分に持ってきたから大丈夫。足を捻挫してもすぐ痛みがひくようになったし、歩いている時はトイレも朝晩2回で済む。身体がどんどんトレイル向きになって来ている。何より、その思考回路がトレイル向きになってきている。
どっぷり1時間休んで、開陽台を後にした。
stage2は出だしから牧歌的な風景が続く。ここも、初めて来た時に思いっきり道をロストした場所。長閑な雰囲気に流されてきちんと地図を見ずにふわぁ〜と歩き出して、素敵道を歩きそびれてしまった。歩くたびに思い出す。きっとこれからも何度も。苦い思い出ほど、時間とともに甘美になるんだな。
しっかりケアしたので小指は大事に至らずに済んだ。でも相変わらず調子が上がらない。暑くて、身体が重い。歩いても歩いてもラクにならない。夏の暑さとは比じゃないけれど、涼し過ぎる初夏の日々が続いていたので身体がまだ夏仕様になっていない。それでも、どんなにゆっくりでも一歩足を出せば一歩前に進む。当たり前だけど、歩いた分だけ前に進むことができる。長く長く蜃気楼みたいに先が見えないような道でも、歩いて行けばいつかはたどり着く。振り向けばちゃんと道はできている。それを知っているから、目の前だけを見ていられる。それで大丈夫、って知っている。
ランチウェイは歩くたびに道が少しずつ変化している。新しい道、新しい標識。放牧地の横の、ちょうどお気に入りのサインがある道も新しいルートが敷かれていた。
有難いな、すごいな。何度も何度でも、歩くたびにいつも思う。嬉しくて、感謝して、このトレイルが好きで好きで堪らない。
松岡牧場さんは、放牧の真っ最中。遠くでトラクターの音はするけれど、近くに人の気配はない。いるのは牛、牛、牛。皆からの視線が熱い。歩いてゆくと『ちょっ!何、あんたこっち来んの?!』って感じで見られている(気がする)。おじゃーしゃっす、おじゃーしゃっす、と言いながらたくさんの牛をスルー。背後に熱い視線を感じる。振り向くのも怖いから前だけを見て進み、やっと牛群衆を抜け出した〜と思ったら、坂の上にもまだいらっしゃる!しかも道のどまんなかに!…なるほどそうきたかランチウェイ。面白いねぇうんうん。とりあえず記念に写真を撮ってみる。
さぁもうオッケーどいてイイよ〜と思っても、そううまくは行かないよね…。基本穏やかだし優しそうだけど、牛って怒ると怖いの?蹴るの?あれ、トラクターさんどこ行ったんだろ…。正直、ちょっと怖い。イヤでも自分でなんとかしなくちゃ。
なんとなく和やかな空気を発するよう優しく話かけながら、じりじりと近寄ってみる。『えっだからこっち来んの?!』『行きます行きます。だって進行方向そっちだから!』
”両者睨み合って一歩も譲りません”の手に汗握る体制から、一歩、また一歩とにじり寄るように進んでいく。巻道はない。鼻先まであと1m位、手を伸ばせば届きそうって所まで近寄った時に、突然ビクンッ!と跳ねて逃げて行ってくれた。…う、牛って跳ねるのね。予想外の動きにびっくりして腰抜かすかと思った。歩き出してからもしばらくはドキドキがおさまらない。今これを書いていても、その時の牛の表情がはっきりと目に浮かぶ。…またひとつ、良い思い出できちゃったな^^
そこからは先は大好きな防風林の道。少しだけ日差しも和らいで歩きやすく、”ここまでくればあと少し”感も手伝って、ゆったりした気持ちで歩く事そのものを楽しめる。あぁ、またランチウェイに来たんだな。
トレイルも山もそうだけど、歩き始めは「まだこんなにあるの」と思う道のりが、終わる頃には「もっと歩きたい」になる。まだあと2日あるけれど、今日この1日が終わってしまうのが残念で名残惜しくて幸せだ。見慣れた佐伯農場に着いたら同行程のハイカーさんがおつかれさん、と出迎えてくれた。
宿泊はマンサードホールの前回と同じお部屋。新たに作られた一人用の部屋も心地良さそうな狭さで気になったけど、詰めれば4〜5人は寝られそうなスペースを贅沢に使わせていただく。早々にシャワーで汗を流し入念にストレッチをして、併設のレストラン「牧舎」で夕食を済ませる。6月の夕暮れ時は甘く懐かしくほろ切なく、そのひとときに永遠を感じる。うまく言えないけど、4歳だった時の風のにおいも、78歳になったら感じるだろう風のにおいも、疲労感満載の足をひきずって歩いている「今」も、全部一緒だ、と思う。。幸福感に包まれながら再び部屋に戻ってもう一度ストレッチを…していたら、満腹とほてりと倦怠感で、よっこらしょと横になったカタチのまま寝落ちしてしまう。あぁ幸せ。。。どっぷりしっかり寝て、目が覚めたらもう外は暗くなっていた。もうこのまま朝まで寝てしまおうかと思いつつ、でも準備もしなきゃ、とりあえず明日用の水をプラティパスに〜と思い階下へ降りたら、同行程のハイカーさん2組(札幌から来られたおじさま二人組と、福岡から来られたご夫婦)がホールで談笑していた。ちょっとご挨拶、のつもりで着席したら話に花が咲いて止まらなくなってしまった。そりゃそうだよね、だってみんなトレイル歩きが好きではるばるここまで来ちゃうハイカーさんだもの。楽しいに決まってる。もう寝なきゃ、と何度も思いつつも22時近くまでお話し、じゃあまた明日西別小屋で、と別れて部屋に戻った。
【Day2】
翌朝も快晴。暑くなりそうだからできるだけ早く出発したい。準備をし5:30頃階下に降りるとちょうど牛乳を持ってきてくれた佐伯さんに遭遇!嬉しくなって、最近の佐伯さんの活動や、某ハイカーさんのお話とか、トレイル上の熊情報(いるだろうけど、まだ会ったという話はハイカーから聞いた事ないよ、との事)などなど、またしても時間を忘れて話してしまう(お忙しい中有難うございました^^)。玄関前で一緒に写真を撮って頂き、大満足で2日目をスタートさせた。
2日目も朝から暑い。草地からは湿気が、アスファルトからは熱気が上がってくる。
この日もやっぱり、歩いても歩いても全然楽にならない。うーん。。まぁでもルートは頭に入ってるし、アップダウンも少ないんだから時間をかけてのんびり歩こう。季節は6月。日の長い北海道の良さを一番実感できる時期。
少し後にスタートした札幌組のおじさまにスルーされ、背中を眺めながらてくてく。
おじさま達が休憩しているところに追いついてはまた追い越され、を繰り返しながら歩く。何度も休憩しながら養老牛温泉を過ぎ、新しくできた憩の広場でまた休憩。短縮路の森は少し暗い雰囲気が漂うけれど、木が高くまっすぐ聳え立っていてとても気持ちのいいルート。空から足もとまで「全部がしっかり森だ」と通るたび思う。
からまつの湯はこの日も誰か入浴中。毎回、足湯だけでも…と思うんだけど、入れる日はやってくるのかな。大雪を歩く時に中岳温泉で足湯に浸かると、足のむくみが取れてその後もしゃきしゃき歩けるので、ロングトレイルの時にはきっととても良いんだけどな〜。そのうち足湯も出来ないかな^^
車がほとんど通らない滑走路みたいな道をうねうねと上っていくと、右手にモアン山新ルートへの標識が見えてくる。牧場脇に拓かれた道は、人の目が行き届いている区域とそうではない区域との境目を歩く。道の途中で突然お腹が空いてきて、ここから先しばらくは休憩スポットも無いので、見晴らしのいい下り坂の途中でお昼ご飯を摂る事にした。そういえば前回もココだったな。ついつい「辿る」事が好きで、同じ行動を重ねてしまう。佐伯農場の冷凍パンは今日も美味しい。トレイルだから、というだけではなく、本当にいつも美味しい^^
今日のルート半分はきたかな〜ここから先の砂利道長いな〜おじさん達はどこまで行っただろ…と呑気にもぐもぐしていたら、正面から同じ空気感で歩いてくる黒い塊が視界の端っこに映る。
……???
一瞬、事態をうまく飲み込めない。
その塊は、鼻歌でも歌う感じで、キョロキョロしながら、標識をクンクンしたりしながらこっちに向かって歩いてくる。
……!!!!!!!!
くっ
熊だっ
KUMAだっ!!!
どうしようどうしよう、えーっととりあえず写真、、と首から提げてたカメラでパシャリと1枚。さてこういう時はどうするんだっけな。幸いなことにこちらは坂の上にいて向こうからはずいぶん大きく見えてるはず。そうそう、自分を大きく見せて存在を知らせろって書いてたから、と横にあったポールを頭上に振り上げて、とっさに口を突いてでた言葉は、
「くまーっ!!」
ってなんじゃそりゃ〜と自分でも思ったけど、他に何も出てこなかった。笑
警戒というよりはまるで友達を呼ぶみたいな響きになったけど、熊さんは私の存在に気づいてくれて、「やべっ!!」っと踵を返して川岸に下りて行ってくれた。。。
こういう時、ものすごく冷静な自分とテンパってる自分が居て、緊張のあまりまず最初に取った行動は、撮った写真を何度も眺めて…カメラからiPhoneに転送して…トリミングして…インスタにup!っていま?!
考える事を避けるための時間稼ぎが終わってしまうと、さて、本当にこれからどうしようかな。。熊さんが逃げて行ったのはまさにトレイルの進行方向。ここから先は川岸に下り、木の橋を右に左に何度もくねくね渡りながら歩くあまり拓けていない道。水の音や葉擦れの音で周囲の音も聞き取りにくいし、熊さんがいるとわかっていて単独で行ける場所ではない。
残念だけどルート変更しかないかな、と思って振り返ったら、前を歩いていたはずのおじさま2人組が「やっと追いついたよ〜」と笑顔で歩いてくるのが見えた。
「あれっ?何で?!どこから?」と思ったら、モアン山新道に入る道を曲がりそびれて舗装路を直進してしまったようで、途中で気づいて引き返して来られたとの事。熊にあったことをお伝えし、写真を見せて一通り盛り上がってから、一緒に引き返すことに。道路まで出たところで、巡回しているパトカーさんに会い「今朝、近所の牧場の人が熊を目撃したようなので気を付けてください」と声を掛けてくれた。「今、その熊に会いました!」と伝え、この後福岡のご夫婦も歩いてくるので、新道に行かないよう伝えたい、とお願いする。佐伯さんにご連絡したら、もう朝のうちに警察からご連絡が入っていたとの事。情報はやっ!歩き始めて少ししたら、さきほどのパトカーさんが戻ってきて、「福岡のご夫婦に伝えましたよ」とわざわざ伝えにきてくれた。田舎のネットワーク、素晴らしい^^
歩くはずではなかった滑走路舗装路は、のびやかで、きっと車で走っても気持ちよいだろうなぁという良い眺めの道。相変わらずあまり調子の上がらない身体で、お二人の後ろをヘロヘロと歩く。きっと調子が良ければ、スローながらに疾走感を感じられるんだろうな。だんだん気温が上がってきて、道路からの熱が暑い。メインルートを歩いていたら見る事はない「牛」マークをぐるりと回りこむように眺めながら、歩を進めた。
スタスタ歩くおじさま達は、こまめに休憩を取るタイプ。私はキョロキョロしながら亀の歩みで歩くタイプ。ゆっくりゆっくり、休憩しているおじさま達に追いつき追い越し、またスタスタと追い抜かれ、またノロノロ追い越し、を繰り返しながらそれぞれのテンポを刻む。林道に入ってからは、いよいよ調子が悪くなってきて、暑くて暑くて意識も朦朧としそうで、フラフラと蛇行しつつ、とてもロングトレイルを歩く人とは思えない歩きだったと思う。小さな疲労痛は別として、たいしてどこも痛くはないけれど、とにかく調子が悪い。暑さで頭痛もする。前回、雨だったし秋で涼しかったこともあり、一心不乱に黙々と歩き続けた時とは別人になってしまった。大丈夫か私。。と思いながら、とにかく一歩ずつ歩き、なんとかかんとか西別小屋にたどり着いた。長かった。。。
つづく
***************************************
…つづく、と書きましたが、書きかけのデータを消失し、書くエネルギーも消失してしまったまま、時が流れてしまい書けなくなってしまいました。
消そうかとも思いましたが、途中まででも覚えていることは残した方が良いと思うので、とてつもなく中途半端ですがこのままで終了します。
次回歩いた時こそ、完璧なスルーハイクをして、完璧なレコを書き上げたいと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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533mさん、こんにちは。
スルーハイクおめでとうございます。
今回はお声掛けを頂き、ありがとうございました。
こんな素敵なレコに自分の名前が紛れ込んで、何だか申し訳ない気分です。
今回は(も?)あっと言う間に時間が過ぎ、夕立のように道東を去っていきましたね!(笑)
今回のランチウェイの話はもちろん、昨年の信越トレイルの話も色々聞くことが出来て、本当に楽しいひと時でした。
今回は暑さで苦労されたようですが、こちらは秋がいい季節なので、是非またお越し下さい。追記も楽しみにしています。
お疲れ様でした。
nishiyan6さん こんにちは^^
先日は、短い時間だったのにお付き合い頂き有難うございました!
何度歩いても楽しいランチウェイ、今回も期待を裏切らず楽しませてもらいました。
この道で起こることは、すべてが楽しいです。
nisiyan6さんも、せっかくお近くにお住まいなのですから、ぜひ一度歩いてみてください。
セクションハイクでもオススメですよ〜
お疲れ様です。
いろんなハプニングのランチウェイですね。
まさか、クマさんと遭遇するとは。
いるんですね。やっぱり。
いろんな人、牛、馬、クマとの出会い。
これもランチウェイなんでしょうか?
stone_riverさん、こんにちは^^
本当に、ハプニング満載で楽しませてもらいました!
クマさんとの遭遇は本当にまさかでした。
いつか会ってみたい(見てみたい)けど、目の前ばったりんこは怖い…と思っていたので、
とてもよい条件?での遭遇だったと思います。
写真コメントには面白おかしく書きましたが、後ほどきちんと追記します。
…と言いつつ、気持ちはすっかり次の山行の下調べにシフトしつつある(-_-)
ランチウェイは短いけど、”旅”になるので何度行ってもやめられません^^
最近の訪問者に、久しぶりの533mさん名に寄らせて貰いました。
いつもながらの素敵なランチウェイレコに・・・日付見ると???と思い自分の
道東遠征日程確認しました(笑)
西別向かう途中に見えたKIRAWAY看板に533mさん思い出し、ランチウェイと
重なる西別岳-摩周岳歩いてた1日でした。養老牛温泉と西別小屋の写真時間に、
下山後の養老牛温泉移動(だいいち使用)中に、熊居ても可笑しくない。独りじゃ
歩けないな〜」と相方さんに話す自分・・・やっぱり居たんだ!と(^-^;
前回の真冬と併せ一部だけ歩かせて貰い、いつかは挑戦したいと考えてます。
素敵なレコありがとうございます。
yama-hikaruさん、こんにちは^^
訪問させて頂いたのは、今週末の山行に向けていろいろリサーチしてた時かな^^
ランチウェイの加筆もまだ終わってないのに、またしても三連休!嬉しい限りです♪
遅ればせながら西別岳のレコ、いま拝見しました!1日違いだったんですね〜
この日は朝から暑くて私も8時頃からバテバテだったので、きっと帰りののぼり返しもキツかったでしょうね^^ 私も次は摩周岳まで行きたいと思います。
クマさんとの遭遇は本当に驚きの出来事でしたが、
私もいつかは冬のモアン山も歩きたいと思っています^^
533mさんこんばんは!
やっとたどり着いた美留和駅。自分の事のように喜んで見ていました。
今回は熊まで出没して、533mさんのランチウェイは、本当筋書きの無いドラマですね。毎回、楽しませてもらいます
今回の物語を読み終えて、出来れば秋のカラマツが赤く染まるころに、少しだけ歩きたいと思いました。きっと綺麗なんだろうな。昔、浅間山のカラマツの中を歩いた時の感動が蘇りました。
これからも素敵な旅を続けてください
oto750さん こんにちは^^
本当に「やっと」たどり着いた美留和駅でした。
何年越し、という意味でも、単純に今回の3日間としても。
ロングトレイルの楽しさは、楽しいばかりじゃないキツイ歩きもあって、
でも最後に「やっと」たどり着くところにあるんだろうな〜なんて思ったりします。
今回も、楽しいハプニングだけじゃなく、実は暑さにやられてヘロヘロだったのですが、
ゴールした瞬間に全部が精算されて、またすぐにでも歩きたいって思ってる^^
それにしても、このどたばたランチウェイ劇場、毎回誰が脚本書いてるのかな〜(○_○)
キャストもどんどん増えていって、演者を飽きさせません^^
次もきっと、良い意味でたくさん裏切ってくれる旅を期待して、歩いてゆこうと思います。
533mさん、元気ですか。
コメント書くのに、ユーザー登録しましたよ。
この記録を見て3日間の楽しかった事が思い出されます。
駅で別れた後、JRの切符を買ってから、533mさんが行ったホテルのお風呂を探して行きました。いいお風呂でスッキリして帰路につきました。
連絡先を聞かなかったけど、また機会があればどこかに同行できればと思っています-------。
HIDEKI50さん、こんにちは^^
コメントに気づかなくて返信が遅くなり申し訳ありません。
ユーザー登録まで頂き有難うございます!
本当に楽しい3日間でした!!
あの後、お風呂は駅裏の銭湯ではなくパコに行かれたのですね〜。
ランチウェイの後は、札幌に戻ってからも靴やザックからほんのり”中標津臭”がして、
いつもちょっと郷愁に似た気持ちになります。自分にとってトレイル歩きの原点だからかな。
またいつか、どこかの山でお会いできると良いですね〜^^
せっかく書いた「つづく」の続きがファイルの破損でデータ喪失してしまって、
がっかりし過ぎて放置してしまっていました。。
思い出の共有の為、忘れないうちにまた今度書き直します…^^;
ハクウンボク?
オヒョウに似てますね。
こんにちは。コメントを頂き有難うございます。
帰ってから調べたいと思ったのですが、葉の写真だけでは情報が足りず…
次回から、調べたい時は樹皮や芽など他の情報も残さなくてはと思っています^^
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