富士山 御殿場口 深夜濃霧の登山道で漆黒のヤミを味わう
静岡県
MaxJ05
体力度について
- GPS
- 14:08
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,424m
- 下り
- 1,406m
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| 天候 | 雨＆ガス→快晴→ガス 山頂方向天気悪し！ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| 予約できる山小屋 |
御殿場口新六合目・半蔵坊
|
写真
山頂と違い、昇る太陽と雲海の距離が近いので、幻想的な写真が撮影できました。写真を撮影する人間にとって、コッチのほうがGoodです
6
雲海の上、大砂走りを駆け下りる親子。望遠レンズで撮影していますが、よーく見ないと人間みえませんよ。このシーンは小さいお子様が転んで起き上がった瞬間です
感想
今回御殿場口を登っていますが、正直なところ富士宮口を登る予定でした。ところが諸般の事情で家を出発する時間が遅くなり、最終の「シャトルバス」に間に合いませんでした。富士山を良く知らない方は「別にどっちから登ったってイィじゃん！」というかもしれませんが、富士山の主要4道、富士宮・御殿場・須走・吉田によって、装備は大きく変るのです。特に御殿場はチョット違うんですよ…
私の場合、どこから登るときでも水分は3〜4リットル持って上がります。これがクソ重たいのですが、最悪水があれば人間生きていけますので、水は多めです。その重くなった分をどうやって減らすかなんですが、食料を減らすんです（私の場合ですよ！）富士宮を例に取ると、約20分で新6合目「雲海荘」「宝永山荘」があり、開山中は高度で約200Mおきに「山室」という便利なものがあります。たとえ食料が尽きてもそこで食事すれば何とかなるんですよね。だから食料はギリギリで…今回はコンビニのオムスビ4つと補給食のチョコしか持たなかったんですよ。そしたら今回御殿場の上りで全然足りなくなっちゃった…燃費悪いねぇ
そう！ひとつめは『山小屋問題』。御殿場道は7合目の「わらじ館」「砂走り館」まで山室がないんですよ！最終はその上の「赤岩八号館」です。合計3軒しか山室がないんです。他の登山道に比べても圧倒的に少ないです。一番最初のわらじ館さんまで距離で6.8�辧�標高差1600mあります。今回はいろいろな条件が重なり、新6合目下で4つしかないオムスビを3つ食べてしまったのです！しばらくは頑張って登りましたがプリンス道分岐であまりの空腹…いわゆる「シャリバテ」の状況に陥り、登頂を断念して下山することとしました。ここからは「いつ最後のひとつを食べるか？」だけに頭を悩まし続けながら下山しました。ちなみに最後の1つは大砂走り劇走中に上塚がガスの隙間から見えた場所。タイムラプスを撮影している間に食べました。ここで燃費の悪い…大食いの私を支えたものは何か？それは補給食のチョコレートでした。今回コンビニで一箱は買ってあったのですが、前回のゼロ富士の時の食べ残しがあったんですね…こいつに助けられました。いやぁチョコレートって偉大です（笑）
二つ目は『スタート時の標高と距離』。富士宮口は標高2400mスタートで高度差約1400mを約4�卻發い道劃困任后８翕他豸�は標高1440mスタートで高度差2300mで、約10�劼鯤發�ます。富士宮口の特徴はよく「急登」といわれますが、標高3000mを超えるとどの登山道も急ですよ。御殿場口は急登区間前のあまり傾斜がキツくない区間を歩くんですね。それも「山室」というサポーターの応援がない！正直キツいです。
今回の最大のトピックス！『漆黒のヤミ』とは！
以前日記にも書きましたが、私の目は「暗闇に強い」そう、結構闇順応するんですね。真っ暗な場所でもしばらく待っていると何かしら見えてくるのですが、ヘッデンを点けても目の前が見えないような次郎坊下での濃霧の中、休憩中にヘッデンを消して周りを見回したら…何も見えない。数分後じっと目を凝らしても何も見えない！駐車場の明かり・大石茶屋のあかり・稜線越しに見る山梨方向の明かり・満点の星空・宝永山方向越しに見る静岡方向の明かり・山小屋のあかり等々…すべての光は濃い霧に吸収されてしまい、私の眼に届くことはありませんでした。そんな中でも合羽のすれる音・かすかな風音・合羽のフードに当たる細かな雨音等々が聞こえました。「このガスの上に抜ければ満点の星空が待ってるゾ〜」という気持ちがなければここで終わっていたかもしれないですね。いやぁ良い体験をさせてもらいました。
まとめ
いろいろな山を経験されている方は御殿場道がいいと思います。景色的にはサイコでだと思います。ただ、あまり経験のない方で、日帰り登山の条件として「開山中シャトルバスに乗る必要がない」「傾斜が比較的緩い」などの条件で登山道を選ぶ方には向いていないと思います。ただし山小屋を利用する方は別ネ。赤岩八号館さんあたりに宿泊して宿でご来光。その後山頂を目指すのならスバラシイと思います。人数3〜4人で日帰りするなら深夜2時過ぎに水ヶ塚からタクシーで富士宮口新5合目へ。午前中で山頂、帰りはプリンスルートを通るのが私のお勧めです。
おまけ
最終的にシャリバテで動かなくなった体を潤してくれたのは…大石茶屋さんの『カツ丼』でした。熱々炊き立てご飯の上に、お母さんがその場で揚げてくれたの熱々のトンカツが卵でトジられて…そりゃあ最高でしたよ…からからになった体に滋養が染み渡りました。ホントご馳走様でした。
最後に
今夏最高の映像が撮影できました。じっくりと編集しましたので、チョット長いですが最後までご覧ください！夏の富士山御殿場道の魅力満載です！
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