『霧氷のトンネルを抜けると そこは極寒であった』 寧比曽岳
愛知県
gg_
- GPS
- 02:03
- 距離
- 4.4km
- 登り
- 329m
- 下り
- 316m
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- 山行
- 1:12
- 休憩
- 2:42
- 合計
- 3:54
| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
この日はノーアイゼンで登れました |
写真
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感想
今日も今日とて用事がある。一日中のハイクはちょっと無理そうだ。どこか短時間で登れる山を物色するも、どうやら6週連続でホーム猿投山になってしまいそう。猿投山と私との関係はもはや”熟練夫婦のそれ”である。お互い慣れ親しみ過ぎて少々飽き気味なのだが、でもやっぱりいつも一緒にいる（居心地よし）みたいな...
全国的な大寒波到来で、多くの山が雪に包まれている事だろう。満足な雪山装備を持っていない私にとって、この時期の山選びは判断が難しい。残雪期なら多少のチャレンジもありなのだけれども。
朝方には我家の車にも薄っすらと雪が乗っていた。「もしかして猿投山も雪化粧してるかも」と淡い期待を抱きつつ出発。空は青く日差しも照っている。午前は曇、午後から晴れるとの予報だったはずなのだが...これでは早々に雪も溶けてしまってるかもしれない。
猿投山が見えてくると、山頂付近だけ雲がかかっていた。山肌に白いものがチラついている。これはシメシメかもしれない。そしてちょっと視線を東に向けると、足助方面がまだまだ厚い雲に覆われていた。「ん？もしかして寧比曽岳は”霧氷祭り”になってるんじゃねぇ？」何度か登頂している寧比曽岳だが、有名な霧氷には未だお目にかかっていない。いつもは優柔不断な私なのだが、ここは決断が早かった。霧氷が無くなる前にと急ぎ進路変更する。
途中の凍結で、ABSランプが点灯するというスリリングを味わいながらも、何とか大多賀峠登山口に到着。既に数台の駐車があった。眺める山々は白く雪化粧している。気温もすこぶる寒いしこれは期待できそうだ。
歩き始めてすぐに登山道は雪に覆われた。積雪量は少ないが、それでも一面の雪景色でウキウキが止まらない。汗をかき過ぎぬよう、はやる気持ちを抑えつつ登っていく。晴天の雪山の美しさは言わずもがなだが、曇天のスノーハイクもなかなか良いものだ。まるで水墨画の世界に入り込んでしまったかのような幻想さがある。さらには登りの序盤で目的だった霧氷までも現れてくれた。何ともすごいトゲトゲ具合。
スノーハイクを楽しみながら、程なくして山頂到着。東屋は満員で、温かい食事の湯気が立ち上る。残念ながら雲に覆われて展望はなし。まぁ想定内なので、体を温めがてら筈ヶ岳方面へと歩いていく。確かこの先には”霧氷トンネル”が待っているはずだ。そして数分歩けば霧氷トンネルに遭遇。これは何とも素敵な光景だ。乙女中年の心の中にロマンチックが流れ込んでくるのであった...まぁ分かち合う人もいない安定のボッチハイクなんですけど
こちら方面にはさすがに足跡はなかった。お陰様で新雪の上を歩くという快感がたまらない。美しい光景に舌鼓を打ちつつ、ずんずん進んでいく。そして数十分は歩いただろうか、ふと空を見上げると青い空がのぞき始めた。「い、いかん...」急ぎ踵を返して山頂へと戻る。
山頂の方から賑やかな声が聞こえる。どうやら視界良好になったようだ。焦る気持ちを抑えきれずにダッシュ。山頂に到着すると、ガスの切れ間から眺望が覗けた。日に照らされた純白の霧氷が白銀に輝く。それでも、数分前に比べればガスに覆われてしまったらしい。グッドタイミングはどうやら逃してしまった。そして、青空を求める中年ハイカーの”極寒持久戦”が火ぶたを切ったのであった。
晴れそうで晴れない眺望。ここは腹を括って座して待つことにする。多分昼頃から天候は回復するはず。とりあえず暇だったので、ベンチの雪を払って寝てみた。思ったよりも寒くないので、空を眺めながらボーとする。それでも軍手の指先が寒さで痺れてきた。「おい、こんなところで寝てる（変）人がいるぞ」周囲から怪訝そうな声が聞こえてくる。「そうだよな...これじゃ凍死した死体みたいだよなぁ」それに、もし本当に寝てしまったら永眠になりかねない。「おい！眠るな！死ぬぞ」みたいな感じで迷惑かけちゃうといけないので、天国に一番近いお昼寝はこれにて終了とした。
次は食事。3分待ってたらすっかり冷めてしまったラーメンをすする。そしてカメラのバッテリーも落ちてしまい、一人手持無沙汰のオッサンがポツンと山頂に居座る。次々とハイカーさんも訪れるが、たいていは早々に退散していく。まぁ氷点下5度だから致し方ないか。山頂の東屋には金属製のBOXが設置してあり、中には山の写真と雑記ノートが入っている。今回その写真を撮影された方ともお会いすることができた。他にも、街歩きっぽいアウトドアファッションで来た人や自転車を担いで登ってきた強者もいた。
登頂してから待つこと2時間。やっと良い感じで晴間が出てきた。思わず感嘆の声が漏れてしまうほどの光景だ。そしてその光景は、長きにわたった”極寒持久戦”に勝利した瞬間でもあった。
【寧比曽岳の霧氷】
寧比曽岳霧氷祭りを楽しんでいると、やってきた男女DUOハイカーさんに目が留まる。女性の方が先週猿投山コラボでご一緒したnya-chanさんに似ている...というか多分間違いない。しかし乙女中年の私は気後れしてしまい、なかなか声をかけられない。仕方ないのでチラチラと熱い（というか怪しい）視線を送るも、いっこうに気付く気配がない。「あれ？違ったのかなぁ...」と自信もなくなってきた。しかし、声を聞けばいよいよご本人としか思えず、そして彼女の赤いグローブを見てやっと確信に至った。
声かけるだけなのに一体どれほどの物的証拠が必要だというのであろう...そう”石橋を叩いても叩いても渡らないくらい”の慎重さなのだ。「先週猿投山登りましたか？」という唐突な質問を思わず投げかけてしまい、不審そうな彼女の視線が何とも痛い。ストレートに「nya-chanさんですよね？」と聞けば良いものを、まどろこしい聞きかたをするからだ。「go、goledengateです」と名乗ると、彼女の表情がパッと和らいだ。お互いにその奇遇さに驚き、そして笑った。やはり彼女は私と認識していなかったらしい。それもそのはず、サングラスにダウンのフードを被っているというかなり怪しい状態だったからなぁ。その後少し雑談をしたのだが、nya-chanさんはかなり寒そうだった。そして、程なく彼ら（もうお一方は何とkarl1953さんだった！）は山頂を後にした。
その後もしばらく粘ってみたが、これ以上天候回復する見込みが少なかったので私も山頂を後にする。まぁそれでも十分満足いく”今季初の霧氷ハイク”となった。帰宅後ヤマレコを見てみると多くの霧氷の写真がアップされていた。特に、大川入山の霧氷は素晴らしかった。空の青、熊笹の緑、霧氷の白銀、このコラボは反則的に美しい。「もう少し足を伸ばして行っておくべきだったか」と悔やまれもするが、まぁ致し方ない。
いよいよ低山も雪山ハイクの様相になってきた。今年は一体どんな冒険が待っているのであろうか？
私自身『乞うご期待』...なのである（チャンチャン）
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おはようございます。
今週もコラボ（山頂だけかな？）ハイクいいな〜
nyaちゃんファンの私としては、羨まし過ぎですよ
nyaちゃんのレコでも見ましたが、寧比曽にしてあれほど見事な霧氷が眺められるとは
超強運の持ち主としか言いようがありませんね。動画素敵です
と言っても寝ながら２時間以上も待ってたわけですから、尊敬します
あの山頂で眠ることのできる剛の漢！
素敵な霧氷の下で、穏やかに眠る山漢！
一般ハイカーが見たら、間違いなく遭難者として警察に通報ですね。
ｇｇさんが山に登ると、必ず何かが起こる
また、ご一緒して楽しませてくださいね
totokさん コメありがとうございます
ファンに嫉妬的レコをお見せしてしまい
申し訳ありませんでした
まさかの遭遇でした
霧氷がなかなか凄かったですよ
まぁ他の山々でも霧氷が観れたようなので
この日は至る所で霧氷祭りでしたね
2時間待ってました...
マイナス5度の世界で...
薄々分かってはいたんですが寒さ耐性があるようです
その分暑さに弱いです
”ｇｇさんが山に登ると、必ず何かが起こる ”
良い事ばかりだといいのですけどね
ggさん、こんにちは
当人と判るのに1秒もかからないのに数々の物的証拠が必要なんですね。流石は乙女中年、霧氷の中でコクるのもロマンチックですな。
ちなみに私は青のテムレスしております。
カールさんにもお会いされたそうで、私も猿投山で彼を見かけたとき
声かけそびれてしまい、先回りしてコクリました。
恋する乙女は大変ですね。
ご安心ください。
ggさんのいない猿投は私がご機嫌とっときましたから。
higurasiさん コメありがとうございます
そう状況証拠だけでなく物的証拠が必要です
自分の中に住まう”小心者という検察官”はなかなか厳しい方なので
立件するのにも一苦労です
私もテムレスです
結構雪山で見かけますよねぇ
雪山グローブは高いですからコスパ最強です
猿投山への接待ありがとうございました
ggさん：どうもでした！
極寒の世界を三河の山で味わっちゃいましたね
それにしても冷たかった
また、お会いしたいですね
karl1953さん コメありがとうございます
極寒で寒かったですが
霧氷はなかなか綺麗でした
少ししかお話しできませんでしたが、
また何処かのお山でお会いした時には
宜しくお願いします
寧比曽岳の霧氷、きれいですね。
開けた山頂を囲むような
白い森が、個性的ですね。
お近く手うらやましいです。
nya-chanとの再会、どぎまぎされた
様子が伝わりました。
次回の登山も、『乞うご期待』
しております。
komakiさん コメありがとうございます
寒波到来で各地で霧氷祭りでしたね
寧比曽岳は東海自然歩道上にあって気軽に登れるお山です
道が良くて急斜面がないので
トレランさんのトレーニングコースにもなってます
乙女中年のドギマギ感伝わったでしょうか？
まぁレコ用に少々盛っておりますけどね...
goldengateさ〜ん!こんばんは!
あの極寒の中、２時間以上も最高の樹氷風景を見るために山頂に待機されて、しかもお昼寝までされていたとは
心はガラスのように繊細なロマ乙女.....しかし、お身体は鋼のような強靭さをお持ちなのですねぇ〜
あんな寒いところで昼寝などした日には、私だったら全身真っ紫になってしまいますよぉ!
goldengateさんとは真逆で私の心はおっさんですので、あの寒い山頂でずーっと思っていた事は、"誰かぁぁっ!アツアツの豚汁持ってきてぇぇ〜っ!!"でした。
やはり、goldengateさんのロマン溢れる山行記録の文章を写して、"乙女のイ・ロ・ハ"を勉強させていただく必要がありそうです
nya-chanさん コメありがとうございます
”繊細なロマ乙女な心”と”鋼のような強靭な肉体”
...ちょっと変態チックなキャラ設定しか思い浮かばないのですけど
まぁ誉め言葉として受け止めておきますね
nya-chanさんは”可憐な山ガール”と”オッサン嗜好”の同居ですか
まぁ「熱燗」と言わず「豚汁」としたところにまだギリ恥じらいを感じますよ
私のレコは、
”乙女のイロハ”というよりは”ヘタレのイロハニホヘトチリヌルヲ”ですけどね
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