記録ID: 1398397
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ハイキング
中国
倉敷市&総社市 真備美しい森〜高山周回 巨岩巡りのヤブコギ祭
2018年03月11日(日) [日帰り]



体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 04:50
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 397m
- 下り
- 398m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:12
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 4:48
距離 6.7km
登り 400m
下り 414m
8:39
18分
真備美しい森第2駐車場
8:57
8:58
17分
山神宮
9:15
4分
あかまつの森&展望広場分岐
9:19
19分
368m峰南尾根取り付き点
9:38
17分
368m峰
9:55
6分
標高330m鞍部の石仏
10:01
10:09
7分
穴門山神社北東の磐座&祠
10:16
10:30
4分
穴門山神社
10:34
18分
標高330m鞍部の石仏(2回目)
11:07
11:08
63分
標高330m鞍部の石仏(3回目)
12:11
12:21
17分
林間休憩地
12:38
1分
新池
12:39
35分
古池
13:14
13:15
12分
勘定池
13:27
真備美しい森第2駐車場
倉敷市真備町&総社市の巨岩群を巡るヤブコギコース
歩行距離6.5km、歩行時間4時間15分、歩行数12,700歩、消費カロリー1,830Kcal
歩行距離6.5km、歩行時間4時間15分、歩行数12,700歩、消費カロリー1,830Kcal
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ちゃんと道があるのは穴門山(あなとやま)神社<写真14〜17>から磐座(いわくら)&祠<写真12>と高山(こうやま)<写真18>までのエリア及び、勘定池<写真23>から真備美しい森入口<写真03>までです。ただし、前者は分岐や倒木も多く、迷いやすいためGPSは必携です。 上記以外は一言で言うと「ヤブコギ祭り」です。地形図の破線の道をはじめ、「真備美しい森」の遊歩道にいたるまで、あっちこっちでヤブコギしています。「真備美しい森」の遊歩道や、新池<写真20>から南西に延びる道はないものと思ったほうがいいでしょう。 久しぶりに本格的なヤブコギをしました。樹木や背丈を超える枯れたササをかき分け、粉々になった枯れ葉や小枝を頭からかぶり、イバラの壁を突破し、足元が見えない枯れ草原でまさかまさかの踏み抜きドボン。水がないところだったので助かりました。アスファルトの跡や踏み跡など道の痕跡が現れても、しばらくしたらまたヤブコギになるので、精神的にも疲れました。 その他、コース状況の詳細は、周辺情報下欄の添付ファイルで確認できます。 |
その他周辺情報 | 倉敷市真備町観光たけのこ園の「たけのこ堀り体験」 期間:4月中旬〜5月上旬の祝日・日曜日のみ 料金:大人2,500円 小学生2,000円 幼児無料 申込:3日前まで予約(倉敷観光コンベンションビューロー) 備考:約2kgおみやげ、たけのこ料理、お弁当付 真備地区のたけのこは、西日本最大の産地として知られています。 掘りたては特に甘い香りで、最高の旬の味です。 |
ファイル |
(更新時刻:2018/03/12 20:48)
|
写真
01真備美しい森第2駐車場
「真備美しい森」には駐車場がいくつかあり、のべ150台駐車できます。その中で2番目に近い駐車場に自動車を停めました。コゲラのドラミングの音が聞こえてとてものどかな所でした。
「真備美しい森」には駐車場がいくつかあり、のべ150台駐車できます。その中で2番目に近い駐車場に自動車を停めました。コゲラのドラミングの音が聞こえてとてものどかな所でした。
02ホトケノザ&ナズナ
第2駐車場にホトケノザが咲いていました。これはちゃんと花が開いた開放花です。虫が少ない時季には、つぼみのまま自家受粉して結実する閉鎖花をつけます。ちなみに、春の七草のホトケノザはコオニタビラコのことです。ナズナは春の七草の一つです。
第2駐車場にホトケノザが咲いていました。これはちゃんと花が開いた開放花です。虫が少ない時季には、つぼみのまま自家受粉して結実する閉鎖花をつけます。ちなみに、春の七草のホトケノザはコオニタビラコのことです。ナズナは春の七草の一つです。
12穴門山神社北東の
磐座&祠
広い土道の分岐で穴門山(あなとやま)神社とは逆方向に進むと、突然現れました。岡山県の埋蔵文化財地図には載っていませんが、磐座(いわくら)とみて間違いないでしょう。真備(まび)町周辺の古代吉備王国の巨石文化の根源を見たような気がしました。動画も撮りました。
磐座&祠
広い土道の分岐で穴門山(あなとやま)神社とは逆方向に進むと、突然現れました。岡山県の埋蔵文化財地図には載っていませんが、磐座(いわくら)とみて間違いないでしょう。真備(まび)町周辺の古代吉備王国の巨石文化の根源を見たような気がしました。動画も撮りました。
13祠に参拝
詳細不明の祠ですが、今回の山行の安全祈願をしておきました。ヤブコギ祭りでしたが、沢に落ちることもなくひっかき傷だらけですんだのはお参りしたおかげだということにしておきます(^^♪参拝後にこの岩の上に上がって動画を撮りました。あれ?バチが当たってヤブコギ?
詳細不明の祠ですが、今回の山行の安全祈願をしておきました。ヤブコギ祭りでしたが、沢に落ちることもなくひっかき傷だらけですんだのはお参りしたおかげだということにしておきます(^^♪参拝後にこの岩の上に上がって動画を撮りました。あれ?バチが当たってヤブコギ?
14穴門山神社の磐座
穴門山(あなとやま)神社本殿<写真15>に東接する磐座(いわくら)というのがこの祠の背後の岩でしょうか。昔、八稜鏡(はちりょうきょう:八枚弁の花形の鏡)が出土したと言われています。延享2年(1745年)の拝殿増築の際に出土し、明治維新後は社殿に奉祀している古鏡というのがそれでしょうか。
穴門山(あなとやま)神社本殿<写真15>に東接する磐座(いわくら)というのがこの祠の背後の岩でしょうか。昔、八稜鏡(はちりょうきょう:八枚弁の花形の鏡)が出土したと言われています。延享2年(1745年)の拝殿増築の際に出土し、明治維新後は社殿に奉祀している古鏡というのがそれでしょうか。
15穴門山神社本殿
社殿は享保5年(1720年)に再興の命が下ったときのものでしょう。ご祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃である穴門武姫命(あなとたけるひめのみこと)です。拝殿の脇から見上げて写真を撮りました。斜面を登って石垣を越えなければ行けそうにありません。さらに奥にも巨岩があるそうですが、樹木が茂って見えませんでした。
社殿は享保5年(1720年)に再興の命が下ったときのものでしょう。ご祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃である穴門武姫命(あなとたけるひめのみこと)です。拝殿の脇から見上げて写真を撮りました。斜面を登って石垣を越えなければ行けそうにありません。さらに奥にも巨岩があるそうですが、樹木が茂って見えませんでした。
16穴門山神社狛犬&拝殿
石段の下はヤブです。公式には、神社へは駐車場(拝殿の西にある?)経由でしか道がないことになっています。永正年間(1504〜1521年)に戦乱に巻き込まれ社殿が焼失したため、高梁市川上町に行在所を設けて避難しました。現在、同町高山市(こうやまいち)にある穴門山神社がそれだとも言われています。そちらには巨大な鍾乳洞の御神窟の中に祠があります。
石段の下はヤブです。公式には、神社へは駐車場(拝殿の西にある?)経由でしか道がないことになっています。永正年間(1504〜1521年)に戦乱に巻き込まれ社殿が焼失したため、高梁市川上町に行在所を設けて避難しました。現在、同町高山市(こうやまいち)にある穴門山神社がそれだとも言われています。そちらには巨大な鍾乳洞の御神窟の中に祠があります。
17穴門山神社狛犬越しに
城山&弥高山北尾根
左手前に368m峰の南東尾根、その奥に標高164.3m頂上三角点のある城山、中央奥から右奥には弥高山(やたかやま)北尾根が見えました。動画も撮りました。残念ながら見えてはいませんが、城山の東にある石槌山頂上と弥高山(やたかやま)南の弥高山八十八カ所霊場には毘沙門天の磨崖仏があります。これらも真備町の巨石文化を物語るものです。
城山&弥高山北尾根
左手前に368m峰の南東尾根、その奥に標高164.3m頂上三角点のある城山、中央奥から右奥には弥高山(やたかやま)北尾根が見えました。動画も撮りました。残念ながら見えてはいませんが、城山の東にある石槌山頂上と弥高山(やたかやま)南の弥高山八十八カ所霊場には毘沙門天の磨崖仏があります。これらも真備町の巨石文化を物語るものです。
18高山頂上三角点
標高384.4mの高山(こうやま)頂上三角点です。展望は効きません。GPSを持った連れは、往路は倒木を巻こうとして総社市&倉敷市境から南に下り過ぎてしまいましたが、復路はちゃんと道から逸れずに後ろをついてきました。
標高384.4mの高山(こうやま)頂上三角点です。展望は効きません。GPSを持った連れは、往路は倒木を巻こうとして総社市&倉敷市境から南に下り過ぎてしまいましたが、復路はちゃんと道から逸れずに後ろをついてきました。
19巨岩群5標高300m
標高320mにあった巨岩群は樹木で見えにくかったのでスルーし、さらに適当に下っていると突然現れました。動画も撮りました。このように巨岩が多いので、古墳の石室も巨大になったのかもしれません。
標高320mにあった巨岩群は樹木で見えにくかったのでスルーし、さらに適当に下っていると突然現れました。動画も撮りました。このように巨岩が多いので、古墳の石室も巨大になったのかもしれません。
22カイガラタケ
ヤブコギ祭りがやっと終わり、解放感に浸りながら勘定池<写真23>の畔の広い土道を歩いていると、目に留まりました。カワラタケに似ていますが、表面に毛が生えており、傘の裏にはひだがあります。
ヤブコギ祭りがやっと終わり、解放感に浸りながら勘定池<写真23>の畔の広い土道を歩いていると、目に留まりました。カワラタケに似ていますが、表面に毛が生えており、傘の裏にはひだがあります。
24明治の石仏
台座に「明治」の文字が彫られていました。牛に乗った仏像といえば大威徳明王(だいいとくみょうおう)ですが、これは穏やかで手足も2本ずつしかありません。大威徳明王の本地仏である文殊菩薩か阿弥陀如来かもしれません。
台座に「明治」の文字が彫られていました。牛に乗った仏像といえば大威徳明王(だいいとくみょうおう)ですが、これは穏やかで手足も2本ずつしかありません。大威徳明王の本地仏である文殊菩薩か阿弥陀如来かもしれません。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)スマホ防水ケース
eTrex30(GPSナビゲーター)
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---|
感想
“たった7km足らずで5時間もかかる⁉”
大きくは2つの理由があります。その一つは魅力的な巨岩(磐座)が多いこと、そしてもう一つは道がない所が多いこと、つまりヤブコギを何度も強いられることです。
今回のコースは地形図上では道がありました。しかし、人がめったに踏み入れない山域あるあるですが、道幅が広い遊歩道や山道がしばらく続いた後で、突然、道が不明瞭となり、ササヤブに突入したりすることが頻繁にありました。まだササはこの時季は枯れた状態なので、無理やり突進して道を切り開くことができましたが、イバラは簡単には通過させてくれませんでした。トゲで全身傷だらけになり、心が折れそうになりながらも、何度も“イバラの道”を突き進みました。
人がめったに足を踏み入れない場所という神秘性は高まったかもしれませんが、やがて、こうした魅力的な自然や史跡を持つ山が事実上、閉鎖されていくのは寂しい限りです。そうした感傷に浸りながら、この日は人を全く見かけなかった「真備美しい森」周辺で鳥や花を観賞し、最後にはこの日の天気のように晴れやかな気分になれました。感謝!(^^)!
魅力的な巨岩が多いのは真備(まび)地域の特色なので、予め想像できました。写真や動画でも紹介していますように、とにかく、一つひとつの石が大きいです。そのため、古墳文化や磐座(いわくら)信仰が栄えたのかもしれません。古代吉備王国の巨石文化の根源を辿ることができました。
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