明神平・桧塚


- GPS
- --:--
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,127m
- 下り
- 1,111m
コースタイム
天候 | くもり |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
○林道終点〜明神平
大又林道の石ヶ平谷出合を越えて直ぐの橋の脇に車を止めた。それより先は路面凍結のため進入しないことにした。林道終点はそこから徒歩で20分程度である。そこから大又川沿いの登山道を辿る。途中あしび山荘辺りでアイゼンを着けて明神谷沿いに進む。20m程度の落差のある滝を右に見た辺りから周囲の木々の枝がうっすらと白い。その霧氷林の中のジグザグ道を登り切ると明神平に着いた。本来ならば広い高原なのだが、あいにくのガスのため視界が悪い。高原を横断して天理大学ヒュッテの脇で休憩する。
○明神平〜明神岳
とりあえず明神岳・桧塚方面へ出かけることとした。霧の中、高原の緩斜面をゆっくりと登る。何人かの登山者と挨拶をかわした後、林の中の三ツ塚分岐に至る。左:明神岳、右:薊岳である。左の明神岳への稜線を歩く。明神平から離れ人影が少なくなるに連れて、それと反比例するかのようにブナの樹氷が美しくなってゆく。明神岳の山頂は登山道の途中であり、山頂らしからぬ山頂であった。山頂を示す標はいくつかあったが、考え事をして歩いていると見落としてしまいそうである。
○明神岳〜桧塚
桧塚への分岐は明神岳の山頂を30m程過ぎたところで東へ下る。これまでのしっかりとした太い実線のトレースと違い、少数の登山者の足跡による点線のトレースである。この時期にはさすがにこの先を進む登山者は少ないようである。少し下ると道はほとんど平らになり、周囲は広々とした台地上の林となる。ブナの木に「登山道」と書かれた道標デープが巻かれており、それを意識しながら歩く。この支尾根に入ってから更に人気から遠ざかり、林の中の雰囲気に一段と台高らしさが増してきた。半径数km以内に人がいないようなひっそりとしたブナの林の中を歩く感覚は、他の山域にはない台高独特のものである。台地状の稜線は南北にジグザクと折れ曲がりながら東へと長く続いている。1394mピークより先はトレースが一人の登山者の足跡となった。予想に反して、桧塚奥峰には5〜6人の登山者が楽しそうに話しており、更に桧塚の方から50名ほどの団体さんがワイワイガヤガヤと登って来る。どうやら三重県側の木屋谷川沿いの林道から登ってこられたようである。手持ちの地図には掲載されていないが割としっかりした道であり、1時間半程度で桧塚まで登ってこれるようである。
桧塚は明神平と同じように木がまばらであり、こんもりとした丘のような小ピークである。「関西百名山」というガイドブックに掲載されたこの山の新緑の写真がとても印象に残っており、一目見て「これだ」とわかった。桧塚の北側斜面のブナ林の枝先は白く凍りついており、新緑もいいが霧氷も格別に美しいと思った。
○下山後、感想
下山後は大又より少し下流のやはた温泉で汗を流した。この辺りは、春は稜線上のツツジや桧塚の新緑、夏はヌタハラ谷や奥山谷の沢登り、秋は薊岳の紅葉、冬は明神岳の霧氷・樹氷と、年中山登りが楽しめそうである。差詰め次は新緑か?いやいや沢登りもいい。その前にもう一度樹氷を見たい・・・。
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