正木山〜大野山〜鍵山縦走☆しゃくなげ園は百花繚乱


- GPS
- 02:26
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 582m
- 下り
- 640m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
帰路は豪渓駅よりJRで |
コース状況/ 危険箇所等 |
正木山〜大野集落までは極めてよく整備された広い道。 大野から鍵山までは細い山道となるがコースは明瞭。鍵山から東に延びる尾根は送電線巡視路から先は藪に埋まっており、通行不能 |
写真
感想
正木山、専らトレランの大会が春先に開かれることで専ら有名のようだが、トレランの練習がしたい訳ではない。正木山から鍵山にかけて馬蹄形の稜線が続いており、この見知らぬ山域に多少の興味があったからだ。
早朝4時半にサントピア総社を出発。朝の空気は清々しいというにはほど遠く、湿り気を帯びて淀んでいるようだ。ホテルの前の道をまっすぐに登っていくと、すぐに林道となる。正木山が思った以上に大きく見えるのはこの重苦しい空気が見せる錯覚だろう。林道を左に見送り正木山登山口から山道に入る。道は広く、さすがトレランの大会が開かれるところだ。
やがて大きな石を敷き詰めた坂道となり、坂を上り詰めると、神社の前に飛び出した。麻佐岐神社とある・・・あさぎ神社?いや「まさぎ」神社と読むのだろう。なるほど、この山の山名はこの神社の名に由来するのか。
まわりは樹木に囲まれており、全く見晴らしは効かないが、神社まで伸びている林道を少しあるくと左手の展望台へと続く道がある。展望台に辿り着くとようやく眺望がひらけ、正面には総社と倉敷の間に横たわる山々を望む。さて山頂はどこかと林道を戻ると、神社の裏手から上に延びる細い道がある。すぐに山頂に出るが、三角点と山名標があるのみで眺望はない。
林道に戻り、先に進むと左手の樹林が疎らとなり、草原が広がっている。地図を確認すると正木山自然公園のようだ。草原の中に続いていく小径があるので、入ってみると、すぐに蓮池がある。蓮の大きな蕾が散見するが、咲いている花はない。かわりに黄色い小さな花が咲いている。コウホネだ。池の畔に降りてみると、花がすぐ目の前にくる。自然公園の中を少し逍遥して、再び林道に戻る。靴は朝露ですっかり濡れてしまった。
林道から右手に分岐する坂道を下ると、すぐに大野の集落に出る。集落に出るとしゃくなげ園の標識が民家の脇にある。しゃくなげ園といえるような石楠花(シャクナゲ)の群生は全く見えない。眼に入るのは入口近くにあるクリンソウのみ。果たしてどこに石楠花が咲いているのだろうかと、矢印の方向に歩いてみると左手の斜面に登っていく小さな小径がある。斜面を登っていくと、いきなり真紅の石楠花がお出迎えだ。下からは全く見えなかったが確かに多数の様々な色合いの石楠花が咲いている。花期の終わったものも多く見られるが、まだ綺麗な花をつけているものも多く見られる。それよりも驚いたのは実に多くの花々が咲いている。まさに知られざる秘密の花園といったところだ。しかも、名前が分からないものが多い。
正面に小さな山が見え、電波塔が立っている。今日、2つ目のピーク、大野山だ。眺望を期待して登ってみるも山名標もないどころか電波塔の周りに張り巡らされた金網のため殺風景な景色となっている。ふと強烈な芳香を漂っていることに気付く。西側の開けた場所に咲き誇っているスイカズラの群生が香りの主であった。
大野の集落に戻り、民家の石垣の上の満開の芍薬に見送られ、鍵山へと向かう尾根へと入っていく。先程までの正木山のトレイルとは打って変わり、鬱蒼とした樹林の中の極めて細いトレイルだ。トレランの大会で使われる道ではないようだ。細い小径を辿っていくと、道に掛けられた蜘蛛の巣が身体に纏わりつく。やがて鍵山の山頂への分岐を左折して、山頂に至る。山頂はやはり眺望もなく、広場とも呼べないような山名標があるばかりの狭い空間だった。
山頂からは尾根に沿って下っていくと、忽然と明るい場所にでる。送電線の巡視路だ。地図には尾根に沿って道が先へと記されているが、到底、そのような道は見当たらない。熊笹の中に完全に埋まってしまって廃道となっているように思われる。送電線巡視路に沿って鍵山の稜線から高梁川に向かって山を下る。
後は高梁川にかかる豪渓大橋を目指して、川沿いをひた走りする。道の脇には誰かの手で育てられているものと思われる、色とりどりの矢車菊が単調な景色の中で一瞬のアトラクションを提供してくれた。周囲には人家はほとんどない。このような場所をこの時間帯にランニングする者はいないのだろう。豪渓大橋の袂ですれ違った初老の男性は挨拶を交わすと、「凄いですね。こんなところを走られるなんて!」と目を丸くしておられたようだ。駅について、ふと気がつくとウェアーには多くの蜘蛛の糸がこびりついていた。もうそろそろ、早朝のトレランも難しい季節になるか。
※もしも?印の花がお分かりなるようでしたら、宜しければどうぞご教示お願いします。
コメント
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自分なりに本などで花の名前を調べてみました。
合っているか分かりません。図鑑に載ってる写真と似たものです。
クサタチバナの次がハコネギク?
正木山の次がガンピ?
いかがでしょうか。間違えていたらすみません💦
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