再び Mt カンチェンジュンガ 8586m 隊員1人シェルパ1人 無スポンサー 無サポートで臨む
yakousei
- GPS
- 1232:00
- 距離
- 116km
- 登り
- 11,556m
- 下り
- 11,556m
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標高グラフを拡大| 天候 | 晴 曇り 雪 雪崩 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
飛行機
車止めのアプコーラー（高度約1200m）から徒歩開始、途中高度順応の為、チィラム（高度約3800m）で3泊しBCまでかかった日数は8日カトマンズから10日でした。（極めて順調） 最後のモレーン歩きが大変でしたがBCまで去年に続き今年も徒歩で入りました。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
南面クラシックルート BC高度5400m C1は飛ばし（1度も利用せず） C2高度6050m（サミットプッシュを含め3泊利用） C3高度6670m（サミットプッシュ含め3泊利用） C4（ファイナルキャンプ）高度7200m（サミットプッシュ含め2泊利用） 今年はクレパスが大きく開いてしまい梯子3ヵ所設置、他崩壊寸前の場所3か所ほど有り又ジャンプ越えも2ヵ所有りました。 クランポンポイントから上は全て雪崩の危険有り、C1〜C2の恐怖のトラバースでは落石注意 C4から山頂までの往復は20時間以上は掛かります。（天候、雪質で大きく変動、今季初登の方は往復32時間と死と隣り合わせの登攀でした） 高度8300m前後から雪と氷と岩のミックス、山頂までのルートがハッキリわかりません。 どうやら最後は回り込むルートと南面直登ルートが有るようです。 |
| その他周辺情報 | BCから見るMtジャヌー7710mは飽きさせません。 南東壁は未だに未踏、標高差約2500m |
写真
新仁川第二国際空港
＊カメラ時間は全て日本時間になります。
今回も無スポンサー無サポート隊員1人で臨む。
一部の荷物は既にヘリで運んでいますが、ポーター2人にもお願いした。
少し雲が有り見にくいですが左の奇峰は超難峰Mtジャヌー7710m
今年は食事に苦労しました・・・当分ネパール料理は食べる機会は無いかと思います・・・。
バスは右の橋は渡らず、川の中を進むそうです。
乗客は全員、一旦降車し橋を徒歩で渡る。
近い内カンチェンジュンガのキャラバンも楽になるのですね・・・。
オーナーはyakouseiの事を覚えていたそうです。
今回の遠征では治りませんでしたが、逆に気合が入り頑張れました。
＊6月現在も治療中
勿論ビラロ（ネパール語で猫）を探しました。何と去年居た猫は母に！
わざわざ、yakouseiの為に目の前まで持って来てくれました。
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何と去年居た猫は母に！
わざわざ、yakouseiの為に目の前まで持って来てくれました。
後半は凄い雨でした。
隙間風有有でしたが、有難かったです。
また野生のレッサーパンダは今回探せませんでした・・・残念。
ドアを閉めると、うす暗い。
また隙間風が入って来たり天井から雨漏りが・・・。
でもそれって登山？折角だから歩いてBCまで入らないとね・・・。
少し峠（高度4250m）まで登って高度順応した。
天気良ければカンチェンジュンガの迫力ある南面が見えます。
ここでも落石に注意が必要。
嬉しかったよw
こちらも新会社
社長とは面識有りで3回目（2014年マカルー、2017年カンチェンジュンガ）
アシアントレックにて昼食今年のカンチェンジュンガに登る、一番大きな隊。
インド人16人とインターナショナル6人ほどのお客さんが居た。
何と言ってもインド隊が直接雇ったFIXチームが8人入っていたのが大きかった。
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今年のカンチェンジュンガに登る、一番大きな隊。
インド人16人とインターナショナル6人ほどのお客さんが居た。
何と言ってもインド隊が直接雇ったFIXチームが8人入っていたのが大きかった。
がっちりスポンサーが付いていた。TV、衛星電話、Wi-Fi、FIXチームと至れり尽くせりでした。
しかし明らかに実力不足な方も何人か確認出来た。
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TV、衛星電話、Wi-Fi、FIXチームと至れり尽くせりでした。
しかし明らかに実力不足な方も何人か確認出来た。
yakouseiとシェルパ今日はC1まで高度順応と荷上げに
他の隊員と違うのは自分の荷物は自分で上げる事、どの山でも常にスタイルは変わらない。なるべくシェルパに負担を掛けない事を心がけている。
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今日はC1まで高度順応と荷上げに
他の隊員と違うのは自分の荷物は自分で上げる事、どの山でも常にスタイルは変わらない。なるべくシェルパに負担を掛けない事を心がけている。
この後ようやくHCに泊まれる事になる。
プジャ前はHCでの泊は厳禁とされている。
非常にテクニカルでスピードがある。
兎に角強い。
今回一番強かったペンバ・ゲルジン去年はシモーネモーロのカメラマンをしていた。
彼の活躍はMVP級でした。スーパーシェルパの一人だ。
因みに彼を雇うには10000〜12000ドル掛かります。
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去年はシモーネモーロのカメラマンをしていた。
彼の活躍はMVP級でした。スーパーシェルパの一人だ。
因みに彼を雇うには10000〜12000ドル掛かります。
上部は強風だ。
8万円でシェアと言われましたが、丁重にお断りした。
FIXチームが下りて来た。高度8400mまで張ったとの事でしたが、実際には高度8200m前後でした。
これが後に大きな問題になった・・・。
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高度8400mまで張ったとの事でしたが、実際には高度8200m前後でした。
これが後に大きな問題になった・・・。
ガチでシェルパレスで無酸素でした。
唯一抜かされました。カッコイイ！
またまた姿を変えて、我々を楽しませてくれた。
そしてジャヌーの頭に日が当たりだす。
迫力の光景が見える様になった。
トラバースの直下、近くに見えたが何と3時間も掛かった。FIXが8200mまでしか張られていなかった為、此処からの行動は物凄い時間がかっかた。時間はあっと言う間に過ぎていく！
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FIXが8200mまでしか張られていなかった為、此処からの行動は物凄い時間がかっかた。時間はあっと言う間に過ぎていく！
何処が山頂か分かり辛い。此処で山頂を知っているシェルパが下りてしまった。
またK2登頂者の方々もギブアップして下りて行ってしまった・・・。
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此処で山頂を知っているシェルパが下りてしまった。
またK2登頂者の方々もギブアップして下りて行ってしまった・・・。
何所が山頂か分からないまま、不安の登攀は続いた。高度300m登るのに約10時間掛かってしまった。
ようやく山頂と思われるピークを確認。
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高度300m登るのに約10時間掛かってしまった。
ようやく山頂と思われるピークを確認。
これにより正面が山頂だと確信した。
今回一番の貴重な写真と思います。
しかしスーパーシェルパのペンバ・ゲルジンがダブルアックスで登攀する姿を見て、登攀具無しに登るのは自殺行為と思った。ロープも無い、サポートするシェルパも居ない、夕暮れが迫っている事、既に19時30分登り続けている事、死を覚悟し登り続ける人を見て此処で下山することにした・・・。残念無念である。
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ロープも無い、サポートするシェルパも居ない、夕暮れが迫っている事、既に19時30分登り続けている事、死を覚悟し登り続ける人を見て此処で下山することにした・・・。残念無念である。
C4、ファイナルキャンプに戻った。高度7200m登り19時間30分下山3時間30分（高度8500m1時間待機）激闘の24時間は終わった。
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登り19時間30分下山3時間30分（高度8500m1時間待機）激闘の24時間は終わった。
早速コーラーを飲む。
何か感動が伝わって来た・・・素晴らしい。
装備
| 個人装備 |
BCまでは日本の夏〜秋装備。靴はトレッキングシューズ（スポルティバ
トランゴアルプ）<br />BCからクランポンポイントまで25分そこからアイゼン
ハーネス装着。靴は8000m対応のミレーのエベレスト<br />BCからC3までは日本の晩秋〜冬装備上下ゴアテックス
２〜３レイヤード<br />C3からワンピースダウン着２レイヤード（１ファイントラック
アクティブスキン長袖
２ノースフェイス
エクスぺディション
ホットクルー）<br />C4からワンピースダウン３レイヤード（１ファイントラック
２ノースフェイスエクスぺディションホットクルー
３マムート
モデル名失念
プリマロフト入りの薄手）<br />酸素は当然C4から使用登り2本下り1本<br />ザックはグレゴリーアルピニスト<br />手袋はORのミトン（プリマロフト入り）インナーは薄手２レイヤード（ファイントラックパワーメッシュインナーグローブにミズノブレスサーモを使用）
|
|---|
感想
2017年に続き隊員1人無スポンサー無サポートで臨み徒歩でBC入りした。
前年度はFIXを予定の高度まで張れず、8262mで不完全燃焼で終わった。
今年はインド隊がFIXチーム8人を連れて来るとの事で、チャンスありと営業電話が入り、良く相談したうえで参加した。
4月6日カトマンズ入り
4月10日キャラバン開始
4月17日徒歩でBC入り
4月23日プジャ
4月24日、25日C2連泊
5月2日滞在中一番の大雪
5月3日C2泊
5月4日C2からC3は雪崩の恐れありで6400mで引き返す
5月11日サミットプッシュC2泊
5月12日C3泊
5月13日天気予報変わりC3停滞
5月14日天気予報変わりC3停滞
5月15日C3→C4夜7時30分山頂に向けて登りだす。
5月16日登り19時間30分下り3時間30分。8500m地点で1時間滞在。合計24時間の激闘
5月17日夜BC着
5月27日深夜自宅着
今回は高度約8500mで敗退しました。
1番の理由としては、ピッケル＆ロープが無かった事です。
ようやく山頂を確認出来ましたが、一番強いシェルパがダブルアックスで登っているのを見て素手で登る事は自殺行為だと思ったからです。
次に19時間以上登り続けていた事、途中まで山頂が何処か分からなかった事、夕暮れが近づいていた事、周りの登山者の何人かが「死を覚悟」していた事が理由です。
8500mまで来た人はシェルパ3人お客5人と何時の間にか少人数になっていました。
特に山頂を知っているシェルパが一人もいなかったのは致命的でK2登頂者が次々と脱落したのは、不安との戦いでした。
また懸垂下降中に他のシェルパと接触し危うく谷底に落ちそうだった事もありました。
山頂まで行けなかった登山者の何人かは大変な下山を強いられ中にはレスキューされた登山者も居たほど。
極端にテクニカルでは無いルートですが、ファイナルキャンプから異常なほど長くタフな事からK2より大変との意見が大半でした。
最初のアタックしたメンバーで登れたのは結局登山者3人シェルパ2人でした。
しかしこの日登頂した方々はC4から山頂の往復では32時間掛かって、下山は遭難騒ぎになる等大変な一日となりました。
yakouseiは何とかBCに降りたものの、2年連続敗退は思ったよりもダメージが大きく、今後は考えられない状態です。
今はシェルパとの意見が「もうエクスペディションはやらない」一致しています（笑）
また当初インド隊のFIXをあてにしていましたが、逆にインド隊が我々のサミットプッシュ後のルート工作をあてにしていたみたいで、やられた感でいっぱいです・・・。
やるだけの事はやったカンチェンジュンガですが、最後は資金力の差が出た感じが否めません。
「お金がある人が登る」の某会社社長の何気ない一言に妙に納得してしまった。
無スポンサー無サポート隊員1人でのチャレンジでは限界がある事を痛感した遠征でした。
エベレストの5〜8倍は大変な山、Mtカンチェンジュンガ8586mでの経験はこの先の人生に役にたてばと、今では思っています。
最後に我がシェルパ、フルテンバよ大変お疲れ様でした！
山頂直下で諦め今では少し後悔している、本当に頑張っていただけに、頂を極めさせてあげたかった・・・yakouseiも頂を極めて今までに無い達成感を味わいたかった、去年の借りをキッチリと返したかった・・・本当に無念で残念に思うのは私も同感だ。ただ生きて還る事の勇気もご理解ください。生きて還ってこその登山成功、生きて還ってこそ次回の事も考えられる事をご理解ください。先ずは生きて還る事、そして山は逃げないと言うが、チャンスも貯蓄できないし、そうそう無スポンサーでカンチェンジュンガにはチャレンジは出来ない、しかも2年連続で・・・。
1年全てを掛けて来たチャレンジ精神は何時かはきっと晴れ報われる事を信じている。また機会が有れば宜しく！
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mammupon さん
お久しぶりですっ！
遠征登山、大変お疲れ様でした
沢山の写真からも現場の状況を少しですが垣間見ることが出来ました。
しかし、カンチェンってスゴイ賑わいなんですね？
こんなにも人気がある山とはまったく知りませんでした。
そんな中、その日登れたのはシェルパ含め数人。
たった80m・・・されど80m・・・
今回、この80mが最も遠い距離だったのですねぇ・・・。
52日間の遠征、本当にお疲れさまでした。
いつかマカルーやカンチェンの話を聞いてみたいものです。
もちろん、マナスルもね
ではでは
タシデレ♪
冒険とは「生きて還る事」と良く言いますが、此処では登山にも当てはまるかと思います。
先ずは生きて還る事、BCでは無く自宅にですね・・・。
無事に帰郷したので成功？となっていますが、正直なんかモヤモヤしていますｗ
賑っているように見えますが、yakouseiが過去チャレンジした8000m峰では登山者は一番少ない山になります。兎に角キャラバンが大変で大変で、また14座目指している方や余程カンチに、こだわりがある方以外は殆ど居ません。
今年は10年に1〜２度のチャンスの年でしたが、残念な結果となってしまいました。
高度差で残り100m弱・・・今は今後について何も語れません・・・。
メッセージ有難うございました！
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