記録ID: 1528054
全員に公開
アルパインクライミング
剱・立山
丸山東壁左岩稜完登
2018年07月14日(土) 〜
2018年07月16日(月)



体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 47:44
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 2,777m
- 下り
- 2,737m
コースタイム
2018.7.13 21時金沢発T原さんの車で糸魚川IC経由扇沢着テントをはって横になるが話声で寝つけなかった。
2018.7.14 7:30トロリーバス 8:00 黒部ダム駅
関電歩道から丸山東壁1ルンゼ押し出しまで テントサイトにする予定の鉄塔を見逃し登山道の途中にテントをデポ
途中水を一人3.5L汲む
10:00 丸山東壁左岩稜スタート 19:20 11Pにロープをフィックスしビバーク
1P T野 ブッシュ、ザイルの流れ悪く残置シュリンゲのある切り株できる
2P T原 20m ブッシュ 木をひっつんで登り右側へでて見晴らしのよいカンテ基部の松の木で切る
3P M崎 25m 人工で直上後フリーでトラバース 後続はアブミでなくA0でも行ける
4P T野 25m 木登りをしてからスラブの人工
5P M崎ーT野 35m バンドを左にまわり木をのぼり人工 M崎が行き詰まったのでT野と途中で交代
6P T原 20m ブッシュ
7P T野 45m スラブの人工 25mと20mに途中で切れる、左手に終了点がみえたがロープをいっぱいにのばす。体重を乗せるとハーケンが千切れかかり怖いところがあるがかぶってはおらずフリクションはいいので、フリー混じりで次のピンを取る。ここはできれば終了点で確保をとってから打ち直したい。
8P T原 25m もろいディエードル 動く石がおおいので注意する 大バンドにでると岩屋がある
9P T野 10mA1 岩や横の少しかぶったところをワンポイントA1と木にシュリンゲをかけてテラスへ上がる。荷物があると難しいので荷揚げ。
10P T野 45m ディエードルを登りブッシュをひっつかんでテラスへ、ざれた岩に20年前打ったハーケンをみる。
11P T野 20mA1 人口で左にトラバース ここのピンが2014年の山行で抜けたのだが、フリーをまじえて登れる。残置シュリンゲに助けられた。カンテにある次のリングボルトにどうしても届かず、空身でフリーならカンテの角をつかって登れるとおもうが、荷物があるとかなり怖い。結局左手の木をひっつかんで左側の樹林帯で終了点をつくる。
19時 さらに1P延ばさないと次のビバークポイントには達しないので、ロワーダウンしてテラスへ戻り3人でビバーク。水は各自2L以上ある。
ここは携帯のアンテナがたっておりT原が留守宅にラインした。
ツエルトはつらず、各自ロープで確保して居心地はあまりよくないが、少し眠る。ツエルトカバーだけでも寒いことはなかった。星が美しい。
15日 4:30起床 5:30登攀スタート 10時左岩稜終了 14:40北峰 15:30 コル 17時 登山道 19時 鉄塔下のテントサイト
11P T野 20mA1 M崎君に最後にハーケンを打ってくるように頼み、バガブーを長短2種渡す。長い方のバガブーを4年前ハーケンの抜けたあたりに打つことができた。二人ともロープに一瞬ぶら下がる感じで樹林帯へ飛び移る。
12P T野 25m ブッシュを直上しテラスへ いったん切り、後ろの二人をテラスから右へすこしトラバースしてさらに広いテラスへ上げる。ここのテラスは平らで広く、昨日はここまで来たかったが、時間かかりすぎて、不快なビバークをしてしまった。
13P M崎 木登りしてA1カンテを登る 後続はA0でも
14P T原 露岩に沿ってブッシュを斜上
15P T野 チムニーを直上し右手のフェースを人工 垂れ下がった枝に残置シュリンゲが2本あり、これを利用して樹林帯にはいる。ここは荷揚げしたほうが怖くないだろう。このピッチで左岩稜は終了 完登を喜び合う
16P M崎 まだ傾斜が強いので、ロープはしまわず、ブッシュを樹林帯に入れそうなところを探して斜上
17P T原 ブッシュを斜上 岩小屋の前を通る 岩に赤ペンキの→がある
18P T野 岩にある赤ペンキが斜め上をさす。ここを登りかけるが結構悪いので不安になり、容易にすすめる左手にいくと東壁ルンゼの上部のがれたルンゼにでる。ここでいったん切り二人をあげる。ここから先を偵察に行くとルンゼ上部を渡れるが、その先にまた岩がでてきて行き詰ってしまうため、戻って、さっき登りかけた樹林帯のなかに戻り、ロープは1つにしてビレーしなおしてもらい再トライ 最初が急だが、木をひっつかんで登り、傾斜のおちた樹林帯でフォローの二人をあげる。
ここで靴をはきかえ、やぶこぎに邪魔なギアはしまう。
岩に赤丸や赤矢印が高頻度についており、印に導かれて、北峰まで
15時までに北峰にでる。特に何もないが石に赤丸がしてあり、ブッシュが少し薄くなっている。小さな広場。ここもアンテナがたちT原が留守宅にラインした。
ここからGPSとコンパスを頼りに主峰とのコルへ。ここにも赤ペンキで下降の矢印がある。ここから降りて沢で水をたくさん飲み沢をたどると登山道と交わる。
17時 登山道にでて、かなり荒れた登山道をたどり、テントを回収して鉄塔下で幕営
たき火をして、無事周回できたことを感謝して眠る。
16日 7時起床よく眠れた、
8:10テントサイトをあとにして9:15 黒部ダム
9:35のトロリーバスで扇沢駅 薬師の湯で汗を流し昼食もここで済ませてT原さんの運転で金沢へ。
2018.7.14 7:30トロリーバス 8:00 黒部ダム駅
関電歩道から丸山東壁1ルンゼ押し出しまで テントサイトにする予定の鉄塔を見逃し登山道の途中にテントをデポ
途中水を一人3.5L汲む
10:00 丸山東壁左岩稜スタート 19:20 11Pにロープをフィックスしビバーク
1P T野 ブッシュ、ザイルの流れ悪く残置シュリンゲのある切り株できる
2P T原 20m ブッシュ 木をひっつんで登り右側へでて見晴らしのよいカンテ基部の松の木で切る
3P M崎 25m 人工で直上後フリーでトラバース 後続はアブミでなくA0でも行ける
4P T野 25m 木登りをしてからスラブの人工
5P M崎ーT野 35m バンドを左にまわり木をのぼり人工 M崎が行き詰まったのでT野と途中で交代
6P T原 20m ブッシュ
7P T野 45m スラブの人工 25mと20mに途中で切れる、左手に終了点がみえたがロープをいっぱいにのばす。体重を乗せるとハーケンが千切れかかり怖いところがあるがかぶってはおらずフリクションはいいので、フリー混じりで次のピンを取る。ここはできれば終了点で確保をとってから打ち直したい。
8P T原 25m もろいディエードル 動く石がおおいので注意する 大バンドにでると岩屋がある
9P T野 10mA1 岩や横の少しかぶったところをワンポイントA1と木にシュリンゲをかけてテラスへ上がる。荷物があると難しいので荷揚げ。
10P T野 45m ディエードルを登りブッシュをひっつかんでテラスへ、ざれた岩に20年前打ったハーケンをみる。
11P T野 20mA1 人口で左にトラバース ここのピンが2014年の山行で抜けたのだが、フリーをまじえて登れる。残置シュリンゲに助けられた。カンテにある次のリングボルトにどうしても届かず、空身でフリーならカンテの角をつかって登れるとおもうが、荷物があるとかなり怖い。結局左手の木をひっつかんで左側の樹林帯で終了点をつくる。
19時 さらに1P延ばさないと次のビバークポイントには達しないので、ロワーダウンしてテラスへ戻り3人でビバーク。水は各自2L以上ある。
ここは携帯のアンテナがたっておりT原が留守宅にラインした。
ツエルトはつらず、各自ロープで確保して居心地はあまりよくないが、少し眠る。ツエルトカバーだけでも寒いことはなかった。星が美しい。
15日 4:30起床 5:30登攀スタート 10時左岩稜終了 14:40北峰 15:30 コル 17時 登山道 19時 鉄塔下のテントサイト
11P T野 20mA1 M崎君に最後にハーケンを打ってくるように頼み、バガブーを長短2種渡す。長い方のバガブーを4年前ハーケンの抜けたあたりに打つことができた。二人ともロープに一瞬ぶら下がる感じで樹林帯へ飛び移る。
12P T野 25m ブッシュを直上しテラスへ いったん切り、後ろの二人をテラスから右へすこしトラバースしてさらに広いテラスへ上げる。ここのテラスは平らで広く、昨日はここまで来たかったが、時間かかりすぎて、不快なビバークをしてしまった。
13P M崎 木登りしてA1カンテを登る 後続はA0でも
14P T原 露岩に沿ってブッシュを斜上
15P T野 チムニーを直上し右手のフェースを人工 垂れ下がった枝に残置シュリンゲが2本あり、これを利用して樹林帯にはいる。ここは荷揚げしたほうが怖くないだろう。このピッチで左岩稜は終了 完登を喜び合う
16P M崎 まだ傾斜が強いので、ロープはしまわず、ブッシュを樹林帯に入れそうなところを探して斜上
17P T原 ブッシュを斜上 岩小屋の前を通る 岩に赤ペンキの→がある
18P T野 岩にある赤ペンキが斜め上をさす。ここを登りかけるが結構悪いので不安になり、容易にすすめる左手にいくと東壁ルンゼの上部のがれたルンゼにでる。ここでいったん切り二人をあげる。ここから先を偵察に行くとルンゼ上部を渡れるが、その先にまた岩がでてきて行き詰ってしまうため、戻って、さっき登りかけた樹林帯のなかに戻り、ロープは1つにしてビレーしなおしてもらい再トライ 最初が急だが、木をひっつかんで登り、傾斜のおちた樹林帯でフォローの二人をあげる。
ここで靴をはきかえ、やぶこぎに邪魔なギアはしまう。
岩に赤丸や赤矢印が高頻度についており、印に導かれて、北峰まで
15時までに北峰にでる。特に何もないが石に赤丸がしてあり、ブッシュが少し薄くなっている。小さな広場。ここもアンテナがたちT原が留守宅にラインした。
ここからGPSとコンパスを頼りに主峰とのコルへ。ここにも赤ペンキで下降の矢印がある。ここから降りて沢で水をたくさん飲み沢をたどると登山道と交わる。
17時 登山道にでて、かなり荒れた登山道をたどり、テントを回収して鉄塔下で幕営
たき火をして、無事周回できたことを感謝して眠る。
16日 7時起床よく眠れた、
8:10テントサイトをあとにして9:15 黒部ダム
9:35のトロリーバスで扇沢駅 薬師の湯で汗を流し昼食もここで済ませてT原さんの運転で金沢へ。
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
19:20 11P目 7.15 5:30 11Pから登攀開始 10:00左岩稜終了 14:45北峰 15:30コルから下降 17:00内蔵助平登山道 19:00 1ルンゼ押し出しのテントサイト 7.16 9:00テントサイトから黒部ダム 11:00扇沢 |
コース状況/ 危険箇所等 |
内蔵助平への登山道路は、丸山東壁までは全く問題なかった。1ルンゼ押し出しの分岐点に登山道通行止めの看板が立っていた。内蔵助平登山道に下降しテントサイトまで戻る登山道はかなり荒れていたが通行には問題なかった。 |
その他周辺情報 | 帰りは朝から入れる薬師の湯で汗を流した。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
行動食
非常食
ツェルト
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
セルフビレイランヤード
|
---|---|
共同装備 |
50mロープ2
スリング多数
クイックドロー10
ハンマーハーケン
カム3個使用せず
ナッツ4個使用せず
|
備考 | クイックドローが入らないハーケンも多く5ミリスリングが重宝する場面 |
感想
11P目核心の抜けたハーケンは打ち直した。この山行の主目的を果たすことができた。また同ルート下降ではなく北峰を踏み内蔵助にくだる周回コースを成功させることができた。下降路は15Pの終了点からわかり辛いところもあるが、まず傾斜の落ちた樹林帯に入れば赤ペンキの印がたくさんついており、ピンクテープが落ちているところも多い。私は20年前に同じルートを50台女性と二人で登った。自分が50を超えて同ルートを30歳の若手含め丸山東壁に初めてくるメンバー2名と登ることができた。はやりのすっきりした岩の高いグレードを登るスポーツクライミングとはかけはなれた、泥臭いアルパインクライミングのルートだが、こんなにも充実した二日間は人生のなかでも、もう二度とないかもしれない。
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きっと会心の山行だね。
テンコさんが登ってくれて嬉しいよ。
丸山や別山に行くと、どうしても達夫さんのことを思い出す。
私も、丸東一ルンゼから丸山山頂を経て、氷河とされた御前谷をつめたが、立山東面の岩稜は時間切れだった。別山大ヘツリ中央ルンゼに3人で登った時も、達夫さんと5人で登った方が早かったのに愕然とした。彼の構想力、力量に少しでも触れられて良かった。
いつか、黒部に一緒に行きましょう!フリー鍛えねば…
ありがとう!わたしも丸山ではいつも達夫さんのことを思い出します。2014年に核心Pでハーケンが抜け、それ以来打ち直しに行かなければならないとおもいながら、パートナーがみつからず、パートナーを求めてメッコ山岳会に入りました。人気のあった左岩稜はピンの抜けたさびれたルートと化していて愕然としました、難度もずいぶんあがっていました、ブッシュに覆われ、ピンは抜け、、しかし、同時に人工でなくフリー化できる部分も多いことがピンがぼろいおかげでわかりました。今回登れたのはこのルート自身がトライした自分たちを喜びをもって迎え入れてくれたからだと思います。
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