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積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
唐松岳:去年の宿題を片付けるため、春の気配満ちる八方尾根を歩く
2019年02月24日(日) [日帰り]

yuki_genki
その他1人
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 06:16
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 939m
- 下り
- 960m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 6:13
距離 9.6km
登り 939m
下り 960m
| 天候 | 快晴、暖かく春山の様相 上りの丸山まではほぼ無風、その先山荘までは一転して強風 稜線は比較的穏やかで山頂でも過ごしやすい状況 下りは強風地帯なし |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
八方池山荘はモンベルカードで¥500割引 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は少なめで、パックされたカリカリの圧雪のところが多かったです。その雪質のためか、良いお天気になのにBCのスキーヤーの数はとても少なめでした。大勢の登山者でルートは明瞭、アイゼンがよく効きました。 頂上山荘直下の冬道(昨シーズンは夏もこの道でしたが)は、適度に踏まれた雪で凍結もなく歩きやすかったと思います。この日は人が多く、痩せ尾根でのすれ違いでは注意が必要でした。 唐松岳山頂直下の急なトラバースの道、こちらも混みあっていたので気を使いました。 終始アイゼン装着、丸山から上はピッケル、下はストック使用。スノーシューも用意はしていきましたが、必要なし、の判断で山荘にデポ。(←正解) |
| その他周辺情報 | 白馬ハイランドホテル:日帰り温泉「天神の湯」 露天風呂から白馬三山がバッチリ見えて、登山の余韻に浸れること間違いなし |
写真
感想
昨年同時期の唐松岳では、頂上山荘までしか到達できませんでした。強風爆風真っ白の稜線からすごすご引き返したわけです。
そして雌伏1年(←大袈裟な)、満を持して日本全国が高気圧に覆われたこの日、いよいよ再チャレンジの時が来ました。
一週間ほど前から、季節が変わりました。天気図は数日ごとに周期的にめぐってくるようになり、これは春の入り口、と思っていたらとたんに花粉症が発症。身体のセンサーはなんと敏感なことでしょう。
さて狙い定めた日は、朝から雲ひとつない極上のお天気でした。2月雪山でポカポカ陽気。八方尾根を行く大勢の登山者もみんな楽しそう。ルート上は人が途切れることなく続き、山頂も写真を撮る人が列をなすほどの賑わい。みんながこんな日を待っていた、という祝祭ムード溢れる一日となりました。自分は、といえば、気分は”嬉しくて小躍りしそう”でしたが、実際には鼻水をすすりながらノタノタと歩く、でしたけれど(笑)。
レコには載せませんでしたが、周りの景色もことごとくしっかりと見えていて、富士山はもちろん、日本海や遠く越後の真っ白な山々まで。本当に素晴らしい日でした。
今回もお世話になりましたSさん、早朝からゴンドラの大行列に並んでいただいて感謝です。前泊の八方池山荘で同室だった皆様、ありがとうございました。こんな素敵な日に登頂出来て本当に何よりでした。
やっぱり八方尾根は夏も秋も冬も最高です。
(一年越しの宿題をやり遂げて、今はちょっと脱力気味です。)
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yuki_genkiさん、こんばんは!
リベンジ大成功おめでとうございます
モルゲンロートから始まって、どこまでも見通せるような素晴らしい眺め
雪が少ないとはいえ、さすがアルプス、白く輝いてます。
特に”男前”な、いぶし銀の五竜にはクラクラしました。
1年待った甲斐がありましたね。
きちんと準備計画して日々精進してる人へご褒美ですね。
しばらくは充分余韻に浸ってください。
次は春の山が待ってますよ。カメラに活躍してもらいましょう
ところで質問
朝、八方山までのお散歩もやはり12本爪アイゼンとピッケルないと無理でしょうか?
八方山荘に泊まるだけでもいいので一度雪山を感じてみたいのですが、装備が
mattyanさん、こんばんは。
五竜岳は本当に雄大というか骨太というか。
冬の早朝に八方尾根からみると、影がつきとても格好良くて見惚れてしまいますね。
さて、ご質問についてですが。
こればかりは本当にコンディション次第、としか言いようがないのですが。
実は八方尾根の冬道(基本尾根通しで稜線まで上がります)では、出だしの山荘から八方山手前の石神井ケルンまでの傾斜が一番キツイのです。夏道では木階段でジグザグ上がっていくところを、冬道はまっすぐに登っていくので最初の標高差100mはなかなかの斜度です。
ですので、いい雪ならば軽アイゼン・スノーシューでも大丈夫ですが、融けた雪が朝方の寒さで再凍結してアイスバーンになっていたりすると12本爪が必要になると思いますし、特に凍っていたら下りは怖いと思います。
昼間でしたら、お天気さえ悪くなければ平日でも、BCスキーヤーや登山者がかなりいますから、それなりにルートは踏まれていますが、朝いちはやはりコンディションに左右される部分が多いかと。
ピッケルはともかくとして、足元については注意がいるかも、です。
ごめんなさい、私見ですが、よい回答にならなくて。
というのも、私が上ったあのお天気の24日でさえ、滑落事故(ヘリ救助)が起きているのです。それも稜線近くの痩せ尾根とかではなく、八方尾根の下の方です。今年は降雪が少なく、その上雨降りがあったのでそれが凍っていてあまりいい感じではないのです。
一昨年は1月でしたが、丸山の少し先までスノーシューで上がり、そのままパフパフ下りてきました(その頃はピッケル・アイゼンは持っていませんでした)。そんなこともあるので、装備の選択は難しいですよね。
お世話になっているガイド氏は、八方は最高だけれど侮れない、といつも言っています。
この先の天候次第、ということもありますので、ぜひ良いお天気、良いコンディションを捉まえて、素敵な写真を見せていただければ、と願っています。やっぱり、冬の北アは違います。そりゃあ谷川だって赤城だって素晴らしいですけれど、やっぱり北アは何かが違うんですよね(笑)。
ちなみに八方池山荘は、空いていれば個室にしてくれます。ただ、好天の週末は登山者・スキーヤーで混雑するので予約必須です。
yuki_genkiさん、丁寧なお返事をいただき恐縮です。雪のコンディションでまったく違うのですね。ぜひパフパフのときに行ってみたいです。
いろんな情報もありがとうございました。
mattyanさん、こんにちは。
いえいえ〜。こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。
今年は北アルプスでも驚くほど雪が少なかったです。少ない積雪が飛ばされてしまっているのでシュカブラもほとんど見ることができませんでしたし。
毎年々々雪が少ない、と言っている気がしますが、真の「厳冬期」がどんどん短くなってしまっているようで、今後どうなっていくのでしょうね。
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