錦帯橋~岩国城~城山☆岩国は桜が満開


- GPS
- 02:46
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 417m
- 下り
- 400m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山は新岩国駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
岩国城への登城の道は歩きやすい古道 城山へはアップダウンも少なく、歩きやすい遊歩道 城山の西尾根は地図には記載はないものの羊歯の間に明瞭な踏み跡あり、 p241からは送電線巡視路となり歩きやすい |
写真
感想
前日までは記録的とも云える寒の戻りで、倉敷においても桜の開花が足踏みしていたようである。果たして岩国はどうであろうかと思いつつ、新幹線の新岩国駅に降り立つと、駅の近辺の桜はほぼ満開である。駅前のロータリーでは、すぐに錦帯橋を経て岩国駅に向かうバスが出るところであった。
バスが錦川の清流に沿って走るようになり錦帯橋に近づくと、対岸の桜並木がほぼ満開である。しかし、橋の手前1kmほどのところからバスは全く動かなくなった。錦帯橋の手前の橋を渡ろうと右折する車が車線を塞いでおり延々と渋滞しているのだ。結局わずかバス停一区間分を進むのに30分近くを要し、錦帯橋のバスセンターに到着したのだった。平日だというのにこの有様、週末にはとんでもないことになりそうだ。
錦帯橋を渡り、右岸の桜並木を過ぎると、吉香公園が広がる。ここでも園内の随所で桜が満開である。公園の奥に進むにつれ人が少なくなり、最奥部にある日本庭園ではわずかに3人のグループが休憩しておられるのみである。公園の奥から山に入ってゆく遊歩道があり、コバノミツバツツジが彩る平坦なトラバース道を歩くと、まもなく岩国城へと登る道の分岐にでた。
鬱蒼とした林の中に入ると、樹高の高い樹が目立ち、下草の少ない林は意外と広々と感じられる。登城のための歴史の古い道だったのだろう。一般的な登山のための道とは全く異なり、かなり道幅が広い。しかし、この岩国城を訪れる観光客は皆、ロープウェイを使うので、短い距離だとは思うが、この道を辿る人はほとんどいないのだろう。
この日の気温はかなり高いように思われる。長袖のシャツ一枚でもすぐに汗ばみ始める。ロープウェイからの道に合流するとやはり多くの観光客が歩いておられる。道沿いには特徴的な樹肌のカゴノキが目立つ。城の入口に辿り着くと城郭の外を歩き、東矢倉から城の中に入る。城壁からは途端に岩国方面の展望が開ける。
天守閣の中に入り、最上部まで上り詰めると、当然ながら全ての方向に好展望が広がる。岩国方面の眼下には錦帯橋を見下ろすことが出来る。錦帯橋の手前の河岸の駐車場のみならず、対岸の河岸にも多くの車が停められている。南西の方向にはこれから辿る城山へと南西方向に続く尾根を望む。
岩国城を後にすると平坦な道を辿りロープウェイ駅に向かう。駅の西側は大きな広場になっている。広場を囲む桜の樹々はほぼ満開であるが、駅を越えてわざわざこの広場を訪れる人は少ない。アメリカ人と思しき外国人の女性のペアは、葉がなくて花だけが咲く桜に驚いているようだった。外国人や若いカップルもいつしかいなくなり、贅沢にも桜の園を独り占めすることになった。折角なので、桜の樹の下に設けられたベンチで弁当を広げることにする。広島駅で手に入れた活あなご弁当は¥1400と駅弁としてはかなり高いと思うが、宮島の「うえの」の弁当を彷彿とさせる美味だった。
広場を後にすると、城山を目指し、鬱蒼とした林の中に入ってゆく林道を辿る。スダジイ、アラカシ、欅などが目立つ自然林の中を快適に歩いてゆくと古びれた木の鳥居が現われる。
鳥居には「護館神」と記されたプレートが懸けられている。林道を離れ、鳥居の奥へと山道を辿ると、まもなく巨大な石灰岩が積み重なった御神体が現われる。岩国城の守り神のようだ。
護館神の奥へと小さなピークを登ってゆくとピークで左手に折れ曲がり、小さな鞍部を越えると、城山への登りにさしかかる。やがて、岩国の街を見下ろす展望台に辿り着く。海上にはいくつもの島影があるが、案内板で掲示されている写真の島影の明瞭さからするとこの日は海上も春霞により霞んでいるようだ。展望台から南西に向かうと電波塔に辿り着く。NHK-FMの電波塔らしい。電波塔の手前に三角点の石標があった。
問題はここからのルートである。錦帯橋に下るのが最も無難なルートあるが、この城山の山頂を南西のコルから新岩国の方に下る点線が記されている。この山頂から西に延びる尾根は送電線が越えているので、そこまで行けば送電線巡視路があるはずだ。送電線に至るまでは尾根は非常になだらかであり、踏み跡があるかもしれない・・・と思いながら、電波塔の向こう側へと続く踏み跡を辿ってみると、西尾根に明瞭な踏み跡が続いている。
踏み跡はしばし、羊歯の中に埋もれがちではあるが踏み跡はあくまでも明瞭だ。檜の植林地を行くようになると、木漏れ陽が林床を覆う羊歯に与えるまだら模様がなんとも美しい。
左手から合流してくる明瞭な踏み跡がある。檜の樹に打ち付けられた紅いプレートには城山林道↓と記されている。林道終点からこのピークに登ってくるルートがあるようだ。直進する御庄へのルートを辿る。すぐにも尾根上には送電線鉄塔がある。新岩国の方向をみると斜面の真下には山陽新幹線のレールが見える。
送電線鉄塔の一つ先の少ピークの直前で右手に分岐するルートがある。真っ直ぐに尾根上を直視する踏み跡もあるが、ここは右手におりるルートを辿ってみることにする。道は一般登山道と呼んでも差し支えないほどに明瞭で歩きやすいルートである。檜の植林にをジグザグと下るうちに予想通り次の送電線鉄塔に出る。斜面のすぐ下には中国自動車道を高速で走る車が目に入る。最後は竹林の中の下りとなるが、斜面を左手の方に下ってゆくとコンクリートで護岸工事がされた小さな沢の右岸に飛び出した。後はコンクリートの上につけられた階段を辿って中国自動車道の下を潜り抜ける。
吉香公園から続く錦川右岸の県道に出ると、すぐ左手の対岸に新岩国の駅が見えた。錦川の左岸の土手に沿って、およそ新幹線の駅裏とは思えぬような長閑な田園風景の中を歩き、駅に辿り着いた。折角、新岩国駅への最短と思われるルートを辿ってきたが、次の新幹線までは40分以上待たねばならないのだった。
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