鳳凰三山

- GPS
- 30:37
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 2,369m
- 下り
- 2,369m
コースタイム
2日目:4:00鳳凰小屋-4:51地蔵岳5:15-5:38鳳凰小屋7:00-7:51地蔵岳・観音岳分岐-8:17観音岳8:40-9:00薬師岳9:13-11:40中道駐車場-12:10青木鉱泉12:30-13:36御座石鉱泉
| 天候 | 1日目:雨→曇り→雨 2日目:快晴→霧→雨 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(無料市営駐車場) |
| コース状況/ 危険箇所等 |
御座石〜燕頭山ルート:危険箇所はありません。かなり整備されていると思う。登山道自体も浮石等殆どなかった。 鳳凰小屋〜地蔵:樹林帯は残雪ありますが、アイゼンなしで十分。凍結箇所だけ要注意。 鳳凰小屋〜地蔵・観音分岐:ほぼ全般が雪斜面。雪質も緩んできていて踏み抜き注意(50〜60cmくらい) 薬師〜中道ルート:薬師岳から暫く積雪あり、こちらも大分緩んでます。樹林帯では登山道の段差の大きい箇所があったり(季節柄?)大きめの浮石が多く、注意必要。一方、所々平らな部分あり、歩きながら休憩できます。 御座石では、御座石鉱泉さんが登山者管理をしてくれていました。 どんなメンバーの何組のパーティーがどのルートで登下山しているかを小屋と連絡取りつつ確認してくださっていて、ありがたいです。 |
写真
感想
はじめに、今回ヤマレコ名義貸し。
自分も行ったことない鳳凰に一人乗り込んできた姉です。
ま、山歩きの姿勢もペースもさほど違わないだろうから差し支えないでしょう。
一年前から暖めていた鳳凰三山企画。
梅雨入り前日(当日?)ついに決行してきました。
登山口は御座石に。
理由は、「長い道は飽きる」「雨の後の沢を渡れなかったことがある」から、
そして「稜線好きだから」。
前日、山小屋の予約をしたときに応対してくれたおばあちゃんが、
「登る前に御座石鉱泉で登山カード書いていってね」と教えてくれたので、指示通り鉱泉に顔を出して見ました。
早朝なのにおばちゃんが対応してくれて、「この時季は山の緑が一番きれいだよ」と。
その時点で既に雨が降っていたので、あまりにも天候悪ければ引き返してくると伝え、スタート。
帰りに聞いたところによると、御座石では可能な限り、その日に鳳凰に入っている登山者を把握して、登下山の確認をしているとか。
他の山では経験のない、厚いフォローにびっくりです。
御座石鉱泉から燕頭山を経て鳳凰小屋に至るルートは、複数のピークを越えていく「稜線歩き」。
きついのぼりを承知で臨んだこのルートですが、寝不足がたたって体が動かず、燕頭山手前からかなりのスローペースに。
それでも、足を止めて休むたびに鉱泉のおばちゃんの言った「緑」の美しさに癒されました。
この季節、樹林帯に霧が出ると、まるで霧そのものが緑色をしているように見える。
若葉の色が霧の水滴に乱反射してそう見えるんだろうけど、本当にいい季節です。
燕頭山付近で突然笹原が出現。
帰りの中道でも途中から突然笹が出てきたので、このあたりの地形なのかな。
この日は途中一瞬霧と雨が晴れたけれど、基本的にはずっと梅雨模様の空の下でした。
目標の昼前には小屋について、雨が上がったら地蔵まで一登りしようと思ってもいたけれど、更に降ってきてしまって断念。
結局雨が上がったのは19時近くになってから。
ただ、小屋のお兄さん(宇佐美さんですね)に教えてもらった「絶景スポット」からはキレイな雲海が見えました^^
この日、小屋泊は8名ということで、なんとも贅沢にスペース使わせていただき、
早く小屋についていたので、暖かいコタツでぬくぬくと過ごさせていただきました。
その日小屋でご一緒した他のパーティーの方や小屋の宇佐美さんと山や写真の話をして過ごした、標高2400mらしからぬまったりな雨の午後。
こういう時間やconversationが持てることが、山小屋にお世話になる素敵なところだなぁと改めて思うのです。敢えて一人で身を置く自然の中で、荷を降ろした瞬間に「人」に出会えるって事が。
そして夕飯のカレーライス。うまかった♪
翌朝、3時半の時点で星空を確認。
あわてて準備して、4時に小屋を出て地蔵岳へ。
見えましたよ〜きれいな雲海と朝日!
こればかりは、天が運を握っているので、神様に感謝です。
地蔵のオベリスク、やっぱり青空にこそ映えるなぁ。
特に、低い朝日の光を受けて赤く染まった木や砂の向こうに、先端だけ輝かせて鎮座する姿はなんとも美しかった。
とりあえずオベリスクの横に出て、大きく見える甲斐駒にご挨拶し、山並みの向こうの千丈と北岳、観音の横にちょこっと顔を出している富士山を確認して一満足。
クライミングスキルはないので、オベリスクは眺めるだけにとどめました。
一旦小屋に戻り、朝ごはんを食べて再び出発。
今度は観音岳を目指し、鳳凰小屋の水場奥の梯子から樹林帯へ。
このルート、まだかなり雪が残っている上に斜度が急で、結構苦労しました。
さすがに雪も解けてきていて、気を抜くと膝上まで雪に埋まる。
慎重に進んでいくと、突然雪も樹林も消えて稜線が現れます。
この稜線歩きは広いし結構平らだし、晴れてさえいたら本当に楽しいはず。
今回は残念ながら霧で何も見えなかったけど、おそらく北岳や甲斐駒、千丈、更には静岡方面に繋がる南アルプスを一望できるんじゃなかろうか。
それでも観音岳頂上で青空が見え、一瞬鳳凰三山自身の連なりを見ることができました。
そして薬師岳から下山の所要時間を検討し、地蔵に戻るより一時間ほど早そうな中道を選択。
私にとってはこれはよろしくなかった・・。
中道は、上部の残雪樹林帯、その後の樹林帯とも結構急で、雪がないところはぬかるんでいたり大きな石が浮いていたりと、集中力要しました。
その下の針葉樹林帯、平らな笹原は歩きやすかったものの、最後極めつけに「林道歩き」が待っていました。
これが堪えた・・・中道駐車場〜青木鉱泉40分、青木鉱泉=御座石鉱泉60分という所要時間表示。
でもこれ、山の中の100分より断然長く感じるし疲れました。
御座石の駐車場に帰ってきた時の達成感は、ある意味地蔵岳以上(笑)
行きに御座石のおばちゃんに勧められたとおり御座石鉱泉に立ち寄り、
まだ誰も下山してきてないとの事で風呂場を独り占めし、
筍の煮物をご馳走になってから帰ってきました。
御座石のおばちゃん、ご馳走様でした!
期待すらしていなかった美しい朝日を見られた今回の鳳凰登山、ただ今筋肉痛と共に感動かみしめています。
でもこれは、十分リベンジ要因アリな山行。
今度は高気圧が頭の上にいる時に「不死鳥」訪問してみたい。
今回お世話になった皆様、ありがとうございました!
zel












はじめまして、レコ拝見させていただきました。
この日の鳳凰三山山頂は5時過ぎ位まではこんなに天気が良かったのか〜
私も登ってはいたのですが、この時間はまだ夜叉神峠付近のため山頂に着いた頃は霧の中でした。
それにしても、小屋泊まりの鳳凰三山、中々に楽しそうですね!!
kichijitsuさん
コメントありがとうございます。しかも代返ですみません(笑)
姉曰く、日の出を地蔵で見たその帰りには霧が上がってきていたようなので、晴れたのは本当に1,2時間程度だったみたいですね。
ていうか、日帰りだったんですか・・すごいですね。
姉は「同じ日にあの山を登下山するのはキツイ」と言ってましたが
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