明神平・桧塚，ヌタハラ谷と奥山谷8の字周回
三重県
奈良県
boshi
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,639m
- 下り
- 1,663m
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- 山行
- 8:23
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 9:34
| 天候 | 晴れのち曇り，午後風強 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
久しく明神平・桧塚に行ってないので秋の佇まいを楽しむべくやってきました。冒険ですが、ヌタハラ谷の南側の尾根（焼け尾根と呼ぶそうです）から取りつきました。
1
岩壁直下の黄色のテープは、無情にも直登ルートを指しています。頑強な枝や根を選び、4肢をフルに用いて少しずつ体を上げてゆきました。半端ない焦燥感、近年ありません。
2
尾根の最上部は、本日2回目の壁が出現。焼け尾根ほどではないですが、かなりの傾斜です。疎林故に掴める手がかり乏しく、フリクション頼みのだましだましの登りで踏破しました。
感想
久しく明神平・桧塚に行ってないので秋の佇まいを楽しむべくやってきました。
半ば冒険ですが、先達の方の記録を参考に、ヌタハラ谷の南側の尾根（焼け尾根と呼ぶそうです）から取りつきました。
○焼け尾根〜ヒキウス平
・ヌタハラ谷出合の橋から林道をさらに100mほど奥に進んだカーブミラー横のスペースにに駐車。2台程駐車可能。
・焼け尾根の取りつきには黄色テープあり。
・台高の山はどこもいっしょだが、いきなりの急登。4駆モード全開。
・下部の植生はおおむね、左：杉林、右：雑木
・登り始めから15分後に尾根は一旦緩やかなとなる。それから約30分後に再び急になる。
・急登が終わると尾根はやや左に折れ、しばらくすると933Pに乗る。
・933Pは林の中で展望はないが、休憩できるスペースはある。
・933Pよりも先は、緩やかではあるがヤセが続く。
・途中一箇所だけ二重山稜の広い尾根が出てくる。
・やがて目の前に岩稜を見上げる。岩稜のピークに立つと倒木のブッシュ。
・それを越えたのち、20m程度であるがナイフリッジが出現。おそるおそる慎重に通過。
・ホッと一息。右手側にヌタハラ谷の不動滝？を見る。
・リッジ通過後、周囲はきれいな紅葉の景色となる。が、道自体は隙間の乏しいブッシュ帯。木々の抵抗に逆らいつつ先に進む。
・そこを抜けてしばらく登ると、目の前に幅の広い岩壁が立ちはだかる。
・岸壁直下の枝に付けられた黄色のテープ。無情にも岩壁の直登ルートを指している。
・しっかりとした木や根を選び、4肢をフルに用いて少しずつ体を上にあげてゆく。
・すぐに折れそうな枝やぐらぐらした岩などに一瞬手足を預けることも。
・壁の上部では左側に移動した記憶がうっすらあり。
・息が止まるような場面だが、心拍数はおそらく倍以上。近年こんなに焦燥感に駆られたことはない。
・登り終えたときは、どっと疲れが出た。本来は、岩登り道具と確保者が必要。と思われる。
・急登のブッシュはしばらく続くものの、次第にブナの疎林の緩やかな道となる。
・あたりが開けてきて、ヒキウス平に到着（1,353Pのテープあり）
○ヒキウス平〜水無山
・ヒキウス平は桧塚奥峰方面の眺望がすばらしい場所であり、しばらく休憩。
・焼け尾根は険しいものの、直登ルート故に時間的にはまだ早い。よって、奥山谷方面に行くことにする。
・ヒキウス平からブナの林を堪能しつつ、1,394Pの分岐を経て判官平に至る。
・ここから北に延びる尾根を伝って奥山谷出合まで下る。
・微妙に尾根が左右に曲がっているものの、テープの誘導にて助けられ尾根筋を順調に下る。
・植生は、桧がメインであるものの、天然林の雑木もある。
・尾根の下部で便りのテープを見失い、目測でそれらしい小尾根を下るも、着いた先は奥山谷。
・谷を渡ると高巻の登山道があったので、おそらくは出合から5分程度上流になると思われる。
・下りはいつも詰めが甘く、本意とは別の場所に降り立つことが多い。
・奥山谷は、紅葉はまだ進んでおらず、木々はまばゆい緑・黄緑色。紅葉もいいが、これもこれで美しい。
・対岸の杉林を直登し、水無山から北東に延びる尾根上に乗った。ちょうど熊の檻があるあたりで合流。
・最初は、ヤセや急坂が続くも、尾根の中間部は緩やかで天然林が豊かで景色を楽しめる。
・最上部は、本日2回目の壁が出現。焼け尾根ほどではないが、かなり傾斜がある。
・疎林故につかめる手がかり乏しく、フリクション頼みのだましだましの登りで踏破。
・台高縦走路に出た。目印の緑の紐があったが、上から見ると、ここ下る人いるの？ と誰もが思うような急斜面。
・水無山山頂はそこから10m北側にあった。
○水無山〜桧塚奥峰
・緊張から解放され、抜け殻のような状態で歩く。
・三塚分岐で大休憩。ここは、明神平を見降ろす絶好の場所であるものの、明神岳への登山道から外れているため、人通りがなく静かに休憩できる。
・明神岳を迂回するルートを進み、奥峰までのブナロードを堪能する。
・奥峰からの景色は少々かすみ気味。大台ケ原山はうっすら見えるが、大峰方面は確認できず。
・風が強いこともあり、写真撮影ののち早々に山頂を後にする。
○桧塚奥峰〜ヌタハラ谷出合
・桧塚への鞍部は、風がさらに強くなり、帽子が飛ばされそうなほど。
・桧塚付近から見るヒキウス平からの焼け尾根の落ち込み具合は、半端ない。よくも無事に登れたものである。
・桧塚より先は、微妙に折れる尾根を慎重に確認しつつ、1,214Pまでいたる。
・この区間、テープの他、境界線を示す杭が案内役を務めている。
・稜線上はブナの林が続き、秋色の景色はとても良い。
・1,214P付近で分岐を示す看板がある。
・テープに誘導されて斜面を下り、やがて尾根に合流。
・尾根を外さず、テープを確認しながらひたすら下ると、林道に出た。
・尾根をそのまま下るか林道を下るか迷ったが、尾根は道がなく下部は急そうなので林道を選択。
・林道上部はがけ崩れや落石で車の通行は困難。
・林道を50分下るとヌタハラ谷出合に到着
・達成感、安堵感、疲労感、無理した反省の気持ち など複雑。
・でも、山の秋を十分楽しめました。
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