記録ID: 21184
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積雪期ピークハント/縦走
道南
七ッ岳
2007年03月03日(土) 〜
2007年03月04日(日)
![情報量の目安: B](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_B2.png)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 34.9km
- 登り
- 977m
- 下り
- 964m
コースタイム
3月3日:湯ノ岱温泉→温泉から6キロ車(9:15)→Co535イグルー(14:30)
3月4日:C1(6:00)→大沼(7:30)→七ッ岳(9:00-15)→C1(10:30-11:00)→林道の車(13:30)
天候 | おおむね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
七ッ岳は大千軒岳の北にある、独立した山塊。標高こそ1000mを切るが、小さいながら七つの独立峰の名主だ。晴れた日に函館方面から遠くに見え、素人さんならあれは大千軒か?と間違えるほど格好良い山である。 営林署の有料タケノコ園だったのに捜索騒ぎが多くて閉鎖された事で少し有名な、上ノ沢林道。湯ノ岱温泉からすぐに最終人家を過ぎ、どこまで行けるか走ったら、6キロ地点の沢の中で土木工事をしている現場があり、そこまで行けた。ここから七ッ岳大沼まで、沢からゆるやかな尾根を延々15キロという気長な計画だ。 以前は林道歩きなんて楽しい山の前後にあるオツトメだと思っていたが、戦前の部報など読んでいると、林道の無い時代の、大きな川の渡渉や湿地や函を抜けていく苦労と楽しみを知り、それを追体験するのが面白く思うようになった。1日中林道歩きだが、林道が無ければもっと日数がかかる。夏に車で走ったらそれさえも思い至らない。 10キロ進んだ頃に緩い尾根に乗る。気温は6度くらいで暖かい。もう何日も雪が降っていないので根雪の表面は締まっていて、ほとんど潜らない。僕はここまでスキーを引っ張った。尾根に上がると山全体がほとんどブナだった。ブナの山は樹間が整っていて、清々しい。スキーするのにも丁度良い森になる。久しぶりの山で、調子が出ないメンバーもいたので、Co530あたりでイグルーを作った。ブナ林の中から目指す七ッ岳を見る天場だ。三角に聳え、形のよい山だ。 林道をショートカットした小高い丘の上に、この山で見かけたブナの中で最も大きく立派な一本がある。その下にイグルーを作った。直径は1.5m以上、高さは18mあまり。広げた枝の幅が、これまた10m近い。イグルーどころか神社を祀りたい位だ。夜は枯れ木で焚き火する。焚き火はお湯がふんだんに出来るので、脱水症状にも好いし、安心して濃い酒を飲める。野入君が上等の酒を持ってきてくれた。この春就職が決まった松田君を祝った。雪の状態、気温などあわせて、4月の様だ。今年は厳冬期が無く、季節が一月進んでしまっている。 朝起きると霧の中だった。視界100m以下の中、小沼を経て大沼まで。このあたりでは林道はあまり林道らしくなく、緩やかなブナの林を行くようだ。霧の大沼の対岸に、七ッ岳直下の標高差100mの壁の足元が見える。最低コル目指して磁石で進み、基部からは時折の晴れ間でコルを確認して、急斜面を登る。前半スキー、後半シートラで稜線にあがり、そこでシーデポして山頂をツボ足で往復する。山頂では、霧の雲海に沈む七ッ岳大沼とブナ林、それに意外に遠くに大千軒岳連峰が真っ白く聳えていた。高曇りと雲海に挟まれ海も見えなかったが、この山が周囲の中で抜き出た孤峰であり、狭くて急斜面に囲まれた山頂が気持ちよかった。 直下の急斜面は落雪ブロックがごろごろしていてあまり突撃滑降出来なかったが、基部から下、C1超えてずいぶん下まではスキーにほどよい傾斜で、楽しく滑って来た。だいたいブナの生えているところはスキーが快調だ。林道をスイコスイコと漕いで下山。町営湯ノ岱温泉は値打ちものだった。広い浴場に高温中温低温の源泉があり、床は湯ノ花で無数の扇模様。しかも350円の低価格だ、泣ける。くつろぎ部屋の雰囲気も相当砕けている。お品書きも豊富だった。偶然、結氷の間宮海峡徒歩横断男とも出会ったりして。木古内の青木食堂でカツ丼を掻き込み、海峡を見ながら函館へ。 |
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