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Yamareco

記録ID: 2194406
全員に公開
山滑走
北陸

それでも山スキーで行く 経ヶ岳

2020年01月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:24
距離
9.7km
登り
1,182m
下り
1,179m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:37
休憩
0:48
合計
7:25
距離 9.7km 登り 1,182m 下り 1,181m
7:24
41
スタート地点
8:05
8:06
76
9:22
11
9:33
9:39
43
10:22
19
10:41
13
10:54
44
11:38
11:49
14
12:03
12:09
18
12:27
12:45
13
12:58
12:59
33
13:32
9
13:41
13:46
42
14:49
ゴール地点
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口のところの空きスペース 3台まで
1月なのに登山口まで車が入れるという異常事態。
2020年01月25日 07:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
1/25 7:30
1月なのに登山口まで車が入れるという異常事態。
ツチグリ
キノコ山行じゃなかった。
2020年01月25日 07:45撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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1/25 7:45
ツチグリ
キノコ山行じゃなかった。
林道と合流。林道はスキーできそう。
2020年01月25日 08:06撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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林道と合流。林道はスキーできそう。
保月山への登山道はこんな感じ。
2020年01月25日 08:29撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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保月山への登山道はこんな感じ。
定番アダムとイヴ
2020年01月25日 08:42撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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定番アダムとイヴ
保月山まではシール歩行しました。
2020年01月25日 09:13撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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保月山まではシール歩行しました。
ここからスキーは無理なので兼用靴にアイゼンで。
2020年01月25日 09:26撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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ここからスキーは無理なので兼用靴にアイゼンで。
発射!(笑)
2020年01月25日 09:28撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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発射!(笑)
荒島岳。今日も賑わうかな。
2020年01月25日 09:32撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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荒島岳。今日も賑わうかな。
細くて急登が多い登山道。
2020年01月25日 09:41撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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細くて急登が多い登山道。
痩せ尾根
2020年01月25日 09:44撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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痩せ尾根
荒島岳方面
2020年01月25日 09:44撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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荒島岳方面
これは動物の足跡ではなくてルートです。
2020年01月25日 09:51撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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これは動物の足跡ではなくてルートです。
杓子岳。痩せ尾根も終わって広くなりましたが、どうせまた急登になるのでアイゼンのまま歩きました。
2020年01月25日 10:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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杓子岳。痩せ尾根も終わって広くなりましたが、どうせまた急登になるのでアイゼンのまま歩きました。
荒島岳と銀杏峰
2020年01月25日 10:22撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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荒島岳と銀杏峰
荒島岳をバックに
2020年01月25日 10:23撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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荒島岳をバックに
さて経ヶ岳が近いようでまだ遠い
2020年01月25日 10:24撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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さて経ヶ岳が近いようでまだ遠い
こういう尾根筋は安心して歩けます
2020年01月25日 10:39撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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1/25 10:39
こういう尾根筋は安心して歩けます
中岳からはシール剥がしてスキー滑降しました。
2020年01月25日 10:51撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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中岳からはシール剥がしてスキー滑降しました。
中岳振り返ります
2020年01月25日 11:00撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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中岳振り返ります
山スキーならここから谷筋で下山するのでしょうけども
2020年01月25日 11:00撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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山スキーならここから谷筋で下山するのでしょうけども
急登です
2020年01月25日 11:00撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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急登です
最後の登り
2020年01月25日 11:20撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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最後の登り
山頂からの白山
2020年01月25日 11:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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山頂からの白山
別山
2020年01月25日 11:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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別山
荒島岳と銀杏峰
2020年01月25日 11:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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荒島岳と銀杏峰
法恩寺山
2020年01月25日 11:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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1/25 11:35
法恩寺山
ここから法恩寺山にも行けますし、赤兎山にも行けます。その先どうするかは知りませんが・・・
2020年01月25日 11:38撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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1/25 11:38
ここから法恩寺山にも行けますし、赤兎山にも行けます。その先どうするかは知りませんが・・・
御嶽山も真っ白
2020年01月25日 11:40撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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御嶽山も真っ白
取立山
2020年01月25日 11:40撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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1/25 11:40
取立山
スキーで経ヶ岳に来るのは初めてです
2020年01月25日 11:48撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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1/25 11:48
スキーで経ヶ岳に来るのは初めてです
カリカリ急斜面の滑走は恐怖でした
2020年01月25日 12:22撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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1/25 12:22
カリカリ急斜面の滑走は恐怖でした
スキーはここまで。ここから先はガボガボしながら長いシートラ下山の消化試合。
2020年01月25日 13:14撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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1/25 13:14
スキーはここまで。ここから先はガボガボしながら長いシートラ下山の消化試合。
撮影機器:

感想

実は経ヶ岳には山スキーで行ったことはなかったのですが、貧雪のこの冬、先週のレコで山頂付近にはそれなりに雪があるみたいでしたので得意の?シートラでスキー担いで行くことにしました。
ルートを見ても痩せ尾根のアップダウンで尾根沿いはまったくもって山スキー向きではありません。私らしいといえば私らしいですが・・・
さて7時過ぎに到着ですでに登山者らしい車は5台ほどある感じです。幸い登山口まで車が入れたので少しだけ楽させてもらいました。登山口の空きスペースには私の車を含めて2台。
もちろん登山口には雪はほとんどありません。ローカットのアプローチシューズにスパッツを装着し、スキーはザックの腰のあたりに結束バンドと紐でくくりつけます。縦にスキー板をつけると薮が引っかかって往生するので、私は基本横シートラです。
ローカットのアプローチシューズもなかなかいい感じです。スパッツをしているので木屑や雪も入ってきません。尾根までは比較的近く、三ノ峰よりは楽に感じましたが、これがこの先のルートの険しさを薄めてしまいました。
尾根に出ると雪で登山道が覆われてきましたが、この程度で騙されてはいけません。シール歩行はまだまだ先とつぼ足で歩きます。しばらくすると林道に合流します。林道は10cm弱ほど積もっており、ここからスキーで滑って帰りたいところです。
林道から先にしばらく歩くともうすっかり雪で覆われていて、薮も割と静かなのでシール歩行することにします。アプローチシューズを脱いで兼用靴に履き替え、スキーをザックから取り外し、またアプローチシューズをザックに固定するのは時間のかかるもので、ざっと5分ほど要します。
さてシール歩行になるとザックがとても軽く感じられます。今回は自重3kgのエアバッグザックにしましたので、中身入りでザックだけの重さは10kgに及びます。スキー装着時はこれが15kgになっていたと思いますから、相対的には軽いということで。
ところが雪が硬くツルツルで、シールの食いつきがとても悪いです。そう思ってクトーをつけていますが、シールはほとんど役立たずでクトーだけで登っているような感じです。SMAPが分裂したことをクトー静香はどう思っているのか気になる・・・なんて考えながら登ります。
登山道はステップでゴワゴワなのでクトーの食いつきが更に悪く、時々登山道を離れて歩きます。薮は少ないのでまだこれができました。
そうこうしているうちに保月山に到着しました。もうここで護摩堂山に登った感覚ですが、今日はここからが本番です。この先の様子をみるとどう見てもスキーでは危険そうなので、せっかくのシール歩行を諦めてまたシートラに戻し、兼用靴にアイゼンをつけて歩きます。ザックがまた相対的に重くなり肩に食い込みます。
実際に保月山から先に進むと急で細い下りになります。ああアイゼン歩行にしてよかったと安心しました。そこからは急登あり危険なトラバース歩きありと、なかなかのルートです。ザックの横にぶら下がるスキーが無駄に動いて翻弄してきます。
杓子岳が近づくと痩せ尾根も終わって、広々とした尾根を歩けるようになります。雪は硬いと言いましたが時々(ここは福井なので)ガボり、無駄に体が沈んで体力と筋力を消費します。この広々とした尾根をシール歩行しようかと思いましたが、この先の中岳からの下りはスキーできそうなのでそこまでアイゼン歩行で我慢することにしました。
相変わらずよくガボりながら中岳に着くとようやくシールを剥がし・・・いや、その前に兼用靴からアイゼンを外してザックにくくりつけ、ザックのスキーを外してからシールを剥がし、スキー滑降に入ります。中岳からの下りは雪が緩んでいてかなり深くガボってるようで、ここはスキーですと一気にコルまで下れます。
下ったらまたシールを貼って・・・ではなく、スキーをザックにくくりつけ、兼用靴にまたアイゼンをつけて再び重いザックを背負ってというか肩に食い込ませていよいよ経ヶ岳の山頂を目指します。
経ヶ岳までの登りはかなり凶悪な急登です。これは加賀禅定道の美女坂よりも急な感じで、実際ピックストックの先端を刺しながら登るシーンも必要でした。登りも大変ですが下りも相当大変な予感がします。
最初の急登をクリアすればあとは最後の登りを黙々とこなせば、ふと山頂の道標が視界に入ります。初めての雪の経ヶ岳です。
天気も視界も良く、こんな日は経ヶ岳からの眺望は非常に素晴らしいものでした。白山、赤兎山、大長山、取立山、法恩寺山、越前甲、銀杏峰、荒島岳、野伏ヶ岳〜とぐるり一周できます。遠くには真っ白な御嶽山も望めます。

さて眺めを楽しんだらスキー滑降の準備をして滑りましょう。とはいえこの硬い雪と急斜面、滑りを楽しむよりも恐怖の方が勝っています。
スキーのエッジは滑りがちで、また笹薮が輪になってスキー板を引っ掛けるトラップが点在します。それでスキーの向きが変わって、後ろ向きに滑り出し、ピックストックの先端を刺して滑落をしのぐシーンが2回ほどありました。
斜滑降もエッジが抜けそうで恐怖でしたが、ターンするのもターン直後にすっぽ抜けるのではと非常にスリリングでした。内蔵助氷河で練習した(ほぼ)360°ジャンプターンで、緩慢なエッジにならないようターン後も一瞬でエッジを食い込ませます。
急斜面途中で止まっても脚がガクガク震え、落ち着きません。この感想を書いていてもまたその恐怖が蘇って緊張してきました。
何とか転倒せずにコルまで滑り降り、ここでシールを貼ってクトーを装着して中岳まで登り返します。シールの食いつきは相変わらず良くなく、クトーを雪の凸部に当てて登るようにしました。
中岳から杓子岳までは少し滑れますが、ごく短いのでクトーだけ裏返してシールのまま滑ることにします。このエッジの効きにくい硬い斜面でシール貼ったまま滑走するというのはかなり難しく、シールなしよりもエッジが抜けやすいものです。シールを貼っているとスキーの滑りが悪くスキー操作が思うように行かないのです。
杓子岳からの下りもシールのまま無理やり滑り、そろそろスキーも終わりかというところでスキーをザックにくくりつけ、また兼用靴にアイゼンを装着していよいよ試練のシートラ下山になります。肩に食い込む重いザックがつらいです。
距離はそれほど長いルートではありませんが、細く急なアップダウンのあるルートをシートラで薮を回避しながら歩くというのは大変でした。分かっていましたが予想以上に大変でした。保月山までもなかなか着きませんでしたし、林道までも時間がかかりました。林道を過ぎてしばらくしたところで雪が少なくなってきたのでアイゼンを外しました。ツボ足ですとアイゼンの引っかかりがないので軽快で速く歩けます。ただやはり下りの方が滑落する可能性が高いので、安全優先に行きたいところです。
ツボ足になればどんどん登山口に近づく感じで、ようやく車が見えてきました。下山したらもうヘトヘトでした。帰り道の脚のガクガク感は百四丈滝を見に行った時のような感覚でした。距離は加賀禅定道よりずっと短いですが、痩せ尾根急登加減はこちらの方が上でしょう。
こんなところをシートラで行くなんてやっぱり異常です。このコンディション誰も山スキーで行こうとしないと思いますが、経ヶ岳山頂からの滑走は雪が硬いと非常に危険ですから、状況を見て下りもシートラでアイゼン下降も視野に入れておきましょう。

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