記録ID: 2271062
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲信越
身延往還を歩く 八紘嶺⇒七面山⇒身延山 敬慎院参籠
2020年03月20日(金) 〜
2020年03月21日(土)


- GPS
- 37:03
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 2,062m
- 下り
- 3,014m
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:46
2日目
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:40
GPSデータが大幅に飛んでしまったため、コースは手動入力です。
八紘嶺-喜望峰間は倒木のためコース通りに歩けていない箇所があります。
※3/23更新:梅ヶ島温泉から1,964.5mピークまで、残っていたGPSデータに置き換えました。倒木による迂回が記されています。
(富士見台から八紘嶺までは電池切れで記録がありません)
敬慎院到着は大幅に遅い時刻です。
関係者の皆様、ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
敬慎院は圏外でした(au)。七面山山頂付近でアンテナ一本立ちましたので連絡を入れることが出来ました。
喜望峰は圏外でした。八紘嶺はアンテナ一本立ちました。
八紘嶺-喜望峰間は倒木のためコース通りに歩けていない箇所があります。
※3/23更新:梅ヶ島温泉から1,964.5mピークまで、残っていたGPSデータに置き換えました。倒木による迂回が記されています。
(富士見台から八紘嶺までは電池切れで記録がありません)
敬慎院到着は大幅に遅い時刻です。
関係者の皆様、ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
敬慎院は圏外でした(au)。七面山山頂付近でアンテナ一本立ちましたので連絡を入れることが出来ました。
喜望峰は圏外でした。八紘嶺はアンテナ一本立ちました。
天候 | 晴れ(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
山梨交通・路線バス 身延山-身延駅 300円 JR身延駅-静岡駅 1,520円 敬慎院 一泊二食 6,500円(一般の宿とは異なります) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは梅ヶ島温泉の八紘嶺登山口にあります。 〇梅ヶ島温泉⇒八紘嶺 急登ですがよく整備された登山道で下草もありません。 本峰までにいくつか姉妹ピークがあり気を持たせます。 本峰に最も近いピークから雪があり、一部が溶けて凍っているため危険です。 〇八紘嶺⇒四ノ池 八紘嶺からは各ピークの北面に雪があり溶けて再凍結していました。 喜望峰までは雪上に踏跡がありませんでした。 夏道が見えないところはピンクテープを追います。 四ノ池まではほぼ問題なく歩けました。 〇四ノ池⇒1964.5mピーク 大問題です。倒木帯とそれを迂回するためのバリエーション。結果的に紛らわしいピンクテープ。 所有する2015年版「山と高原地図:塩見・赤石・聖岳」では赤実線のコースとして載っていますが、破線レベルにも達しないような惨状でした。 四ノ池から最初のコルを過ぎ、1,864mピークへの登り辺りから倒木が目立ち始めます。 1964.5mピークへの登りは猛烈な倒木帯で、避けて歩くより仕方ありません。 そうなると夏道を外すことになります。ご丁寧に迂回路っぽくピンクテープが巻いてあるところもあれば、通れない夏道のピンクテープも残っています。 方角、地形、倒木の状態を総合判断してルートを決めなければなりません。 倒木は北西方向に倒れています。 最初は稜線の東側を巻いて歩いていましたが、ピンクテープを追って倒木の目に沿い西側に出ました。 二重山稜の谷間のような場所を歩いているうちに下降しはじめたので、慌てて稜線に戻るようルートを変えました。 1964.5mピークは、南側が鷹揚な尾根なのに対し、北側は北東方向の狭い尾根に収斂しています。稜線に戻れなければミスコースしてしまいます。 倒木のため三角点に触れることは叶いませんでした。 迂回するときも稜線を意識してください。東側を巻くのが良いように思います。 〇1964.5mピーク⇒喜望峰 倒木は減りますが無くなるわけではありません。 この辺りから徐々に積雪量が増えていきます。 尾根が比較的狭くピンクテープもあってコースは分かりやすいですが、喜望峰の南側で西側の尾根へ乗り換えます。 1964.5mピークから歩いて来た尾根がまだ続いているうちに西側へ外れ、下ったところが喜望峰へ続く尾根の末端になっています。 夏道は雪で全く見えない状態ですが、ピンクテープに導かれて歩けます。 〇喜望峰⇒敬慎院 雪上に踏跡があるので迷うことなく歩けました。 三ノ池周辺から七面山の山頂くらいまではアイゼンよりワカンが欲しくなります。 七面山からの下りはガチガチに凍結しているところがあり気が抜けません。 敬慎院まで下ると雪の上を歩くことは無くなります。 〇敬慎院⇒羽衣(表参道) 雪が無くアイゼン不要です。参道なので全く問題ありません。 〇羽衣⇒赤沢⇒仲町(身延山バス停) 基本的に車道歩きです。十萬部寺から感井坊を通り妙石坊までは未舗装。 十萬部寺から感井坊までの廃林道は一箇所路盤が落ちており、通過に注意が必要です。 ◇八紘嶺から北上するより七面山から南下する方が安全だと感じました。 喜望峰南側の尾根の切り替えが自然に済み、1964.5mピークへも尾根を外さずに行けます。 凍結している個所を登りで通過出来ます。 八紘嶺からは雪も無く整備された登山道なのでペースアップも可能。 |
その他周辺情報 | 敬慎院(けいしんいん) https://www.kuonji.jp/shichimenzan/shichi-tokei.htm 身延山を開いた日蓮が願望し、弟子の日朗が開いたとされる山上の寺院。 お万の方(養珠院)の資金提供により現在の伽藍の基礎が築かれたと伝えられます。 家康の死後初めてお万の方が登り、七面山の女人禁制が解かれたそうです。 信者ではない一般の人でも泊まれますが、一般的な宿泊ではなく「参籠」(さんろう)という形になります。 参籠とは寺院に籠って祈願することで、朝夕の「お勤め」があります。 夕方は「御開扉」(ご開帳と同じ)と勤行(ごんぎょう)の二本立てで2時間ほど。 朝は勤行のみの一時間ほどです。 夕食は午後五時からでお勤め後の九時消灯。(廊下は常夜灯が点きます) 朝は五時起床で、勤行のあと六時半に朝食。出立は早くて七時くらいです。 (季節により変動するそうです) 当日は三十余名の宿泊者がありましたが、二十畳はありそうな部屋に十数人と余裕がありコロナへの配慮が感じられました。 なお男女別ではなくグループ単位で部屋が割り与えられます。 石鹸は使えませんがお風呂は有り、ストーブの暖房もあります。 清水屋 赤沢宿にある喫茶店です。 蕎麦の武蔵屋へ寄ろうと思ったのですが時間前だったので、こちらでアイスを頂きました。 敬慎院から久遠寺界隈までで途中食事の取れるところは赤沢の武蔵屋くらいしかありません。 七面山表参道の坊では一番下の神力坊のみ営業していました。 途中の坊でも水は出ています。(恐らく沢水) 感井坊から身延側では複数個所で沢水が取れます。 |
写真
撮影機器:
感想
八年前に初めて七面山へ日帰りで登りました。
そのときに敬慎院へ宿泊出来ることを知り、今回の計画を立てました。
同じ行くなら静岡側から縦走しようと思い、かつて賑わった赤沢宿を絡めて身延山久遠寺まで歩くことにしました。
マイカーを所有して以来、全く車を使わない山行は初めてではないかと思います。
八紘嶺からの稜線に倒木があることは事前情報を得ていましたが、あれほど大規模なものとは思わず認識不足でした。
ここの通過に時間と体力を費やし、結果的に敬慎院さんへご迷惑をお掛けしてしまいました。
たいへん申し訳ありませんでした。
ここ以外は総じて道も良く、人も少なく、落ち着いた山旅が出来ました。
この近代化された日本で、山中さらに奥深く別世界のような寺院があり修行が行われていることは驚きであり、貴重な体験が出来ました。
別当様のお言葉を拝聴するだけでも価値があります。
個性の時代=自分の都合を優先しがちですが(周りに迷惑を掛けなければそれでいいのですが)、全体最適の考えも忘れずにいたいです。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1835人
夕食でお味噌汁がなくなってしまっていた方ですね。私達も八紘嶺へそのうち縦走したいと思いましたが厳しそう。2日目に身延山とつなげるとはすばらしいコース取りですね。
はじめまして。
コメントありがとうございます!
到着が遅くなったのは自分の不徳の致すところ。自己責任です。
お味噌汁はお椀一杯半ほどは残っていました。
木桶のため冷え切っておらず、ご飯も温かくて有難かったです。
一番辛かったのは、到着して間もなくのお勤めで両足とも攣ったこと。
まさしく修行…
お焼香が出来ないんじゃないかと気が気ではありませんでした。
八紘嶺-七面山は災害級の状態で、行政が大規模に修復してくれない限りハイキング気分では歩けません。
七面山-身延山は古(いにしえ)より日蓮宗の信者さんが通った道で、久遠寺界隈の喧騒と羽衣付近の静寂、赤沢がオアシスのように感じます。
ここを良いコースと言っていただけ嬉しいです。
気候の良い時節に歩かれてみてください。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する