中ノ岳BC-丹後山〜大水上山〜兎岳と反時計回りの周回でリベンジ達成-


- GPS
- 13:19
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 2,387m
- 下り
- 2,389m
コースタイム
- 山行
- 12:24
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 13:19
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
4/13(月)から十字峡登山口まで車で通行可です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
丹後山西尾根は雪切れ箇所が多く、シール登行とシートラの双方の使い分けが鍵となる。朝のうちは雪面が堅く、また狭い尾根歩きもあるため、転倒による滑落や雪庇の踏み抜きには細心の注意を払う必要あり。 |
写真
板Voile Hyper V6 BC 163cm(鱗板)、ビンディングATK TROFEO Release6、ブーツDynafit PDGです。ロングルートのためかなり軽めの装備です。
感想
ちょうど2週間前の4/3(金)に中ノ岳から時計回りでの周回BCに挑戦してみたが、ソロラッセルに苦しみ、中ノ岳に到着したのがすでに12時半でタイムリミットの11時を軽くオーバーしていたため、中ノ岳往復となった。今回の4/17(金)は直前に降雪もなく、さらには三国川ダムからさらに奥の十字峡登山口まで車で入れた。それでも満を持して十字峡登山口2時発とした。また、前回の反省に立って反時計回りの周回の方がより着実に進んでいけると考え、丹後山西尾根を登路に選択した。
そろそろ薄明るくなりシール登行しようとクトーを付けようとしたらいきなりクランポンホルダーが破損!どうにかガムテープで止めて固定した。その直後にヒールホルダーを片方紛失。連続トラブルで先が思いやられる。大水上山あたりの稜線から遅めの日が差し込みパワーを貰う。丹後山に着いてからしばらくは大展望を満喫しながらの鱗板での稜線漫歩。これがやってみたかった。至福の幸せを感じながら国境稜線を歩いていると、ふと大きな石が目に留まった。利根川水源地碑であった。ここから利根川の一滴が始まっていると思うと感無量だ。大水上山からは一旦大きく下り、鞍部でシールオンして兎岳へ。
兎岳でシールオフし小兎岳へと滑走を開始したとき、「この先何かあってももう後戻りできない。何としてでもこれから待ち構えている険しいルートを中ノ岳まで行くしかない!」と心の中でつぶやいた。かなり厳しいルートでここが核心部だったが、滑走モードから歩行モードにする度に何度も何度もクトーとスキーをガムテープで止めて固定し直し、どうにか中ノ岳頂上までスキーで登り切った。九合目池の段からはアイゼンの歩行跡があり、中ノ岳南西尾根を登って来た人が一人いることに驚いた。この季節に中ノ岳で他人のトレースを見るのはこれが初めてだったからである。このトレースの主は中ノ岳頂上から南西尾根をスキー滑走していた。
中ノ岳頂上で大休止し、感慨に浸った。ただしまだ気は抜けない。ラストに中ノ岳南西尾根滑走が待っている。滑走開始時間が13時少し前だったので雪面も緩み、今日の中ではここが一番安心して滑走できた。急斜面であるがフィルムクラストやザラメの快適滑走ができ、あっという間に鞍部まで滑り下りた。鱗モードで日向山に登り返し、日向山からの滑走も雪がやや重くはなってきたものの快適。先行者のトレースは尾根上で雪切れするとすかさず左や右の的確な斜面を選択して滑走していて、さすが中ノ岳にソロで来るだけのことはあると思った。自分は二度シートラに換装したものの雪を拾って根性で一合目のすぐ上まで滑走した。兼用靴からアプローチシューズに履き替え、石や木の根っこにつまづいて転ばないよう気をつけながら十字峡登山口まで下り、長い周回BCを無事終えた。やっとのことで周回できた喜びとロングルートを制覇した達成感に浸り、帰路に着いた。
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