97年秋 富士山のきのこ

- GPS
- --:--
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 317m
- 下り
- 310m
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| アクセス |
写真
感想
97年は富士山に3回通った。本番の9月28日の記録を示す。
富士山ゼロ合目。
赤松林の混合林の、マツタケポイント。今回は、きのこそのものが、あまり出ていない。空振り。ショウゲンジも姿がないのは不思議だ。
次いで、0.5合目のハナイグチなどのポイントへ。ここは唐松の混合林。入るとすぐに、ハナイグチの幼菌が、ぞろぞろと見つかった。
雨の多い日が続いたのに、成菌はほとんど見あたらない。ハナイグチの場合は、この標高では、シーズン盛期はまだこれから始まるようだ。
今日は、きのこ狩りの人が、いままで見たことがないほど多い。林道脇などで、車を止められそうな所は、必ず人が入っている。場所によっては、3,4台が並んでいる。いままで見たことがない状況だ。
林道の奥手歩いていたら、年配の男性が、声をかけてきた。「これが、タマゴタケかい?」と、聞いてきた。そうです、というと、「これもたべられるの」と、ホテイシメジを指さす。
そうこうしていると、「タマゴタケの「シロ」を見つけたんだけど、すぐそこだから、いかないかい」と誘われた。
彼らはどうも、判別に自信がないのかも知れない。
でも、すごいとまで言うのだから、それを見てみたい。
カミさんもOKして、子どもたちと、そこへ移動した。
そのシロは、林道の支線に入り、樅の木の植林地帯を抜けたところにあった。
若い樅の木の根元が、タマゴタケで覆われていた。
1本もみの木の根元に4本から6本のタマゴタケが付いている。
20メートル四方が、あちこちで、タマゴタケでいっぱい。
シロというのは、こういう景観を言うのだろう。
彼らは、みんなに見せて、喜びたかったのだろう。
きのこは、自分を生長させてれる樹木に寄生する。
タマゴタケの場合は、それが、樅の木だった。
それにしても、地下でつながるきのこの菌糸のネットワークはすごい。
事情がわかって、ここのタマゴタケの多さと、大きさの理由が呑み込めた。
最大では、傘の直径が25センチ前後のタマゴタケも、二本見つかった。
この後、林道にもどり、ハナイグチなどを撮影して、一日を終えた。
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