西国三十三所/中辺路(熊野本宮〜滝尻王子)


- GPS
- 12:17
- 距離
- 37.7km
- 登り
- 2,155m
- 下り
- 2,155m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 5:53
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 6:18
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:滝尻 |
写真
感想
西国三十三所の第2弾。熊野古道と併せて西国三十三所を巡る旅なので、一般的な中辺路ルートとは逆方向に進む。いろいろあって前回の雲取越(那智→本宮)から1年弱経ってしまった。
今回は軽量装備のテストも兼ねる。これから進める西国三十三所は高低差の少ない街道や低山を長距離歩くので、軽量かつ宿泊可能な装備が必要となる。街道沿いを歩くには現在の装備では少々オーバースペックで重いため、順にテストしながら装備を調整する。夏なのでゲリラ豪雨がリスクだったが、わずかに外れて助かった。そのうち豪雨時のテストも行うが、今回はさすがに準備不足。
[1日目]
暑い。35度くらいはありそうだ。本宮にお参りしている最中にも汗が滴り落ちる。熊野本宮は遠い。大阪からの始発特急でも到着は昼になってしまう。出発前から汗をかいてしまったので、境内の自販機で水分補給してからスタート。歩き出したものの、日が照っていて風はないため、わずかな登りでも汗が吹き出る。できるだけ汗が出ないようにゆっくり歩くが、汗が止まらない。
発心門王子までの道ははなだらかで、熊野古道歩きの人気ルート。暑い日だが、何組もすれ違った。自販機があれば必ず水分補給するが、1日目は発心門王子のバス停にある自販機が最後となる。ここから先はしばらくない。
猪又王子への道は通行止めだったので、舗装の迂回路を行く。少し進むと日陰も多くなり、暑さは少しマシな感じ。蛇形地蔵付近からは、長い迂回路になっている。この迂回路は道標と同型式の正式な表示があり、どうやら恒久的に迂回路になっているらしい。この辺りから雨がポツポツと降り始めた。地面が濡れているので雨が降った後のようだ。運良く強い雨には降られなかったが、雨で濡れた石畳が滑る。
正規ルートに復帰しても相変わらず風はなく、雨で湿度が上がったのと相まって汗だくの状態が続く。わらじ峠を登りきった所で看板を見ると、別名「蛭降峠」! 慌てて足元を見たが、幸いにもヒルは付いていなかった。湿度に負けたか、ヒルに気落ちしたか意外と時間がかかり、小広王子付近についた時には日暮れ頃になっていた。全体に勾配はキツくないが、累積ではそこそこ登っているらしい。明日はバスに遅れないように余裕を持って行動しよう。
[2日目]
初日は思ったより時間かかった。あまりに暑く早めに切り上げたいので、夜明け前からスタートする。汗で濡れた服に着替えて(これが嫌な瞬間)、出発準備にかかる。周囲はわずかにガスっぽく、今日も湿度100%と言った感じ。でも明るくなってくると、向かいの山にガスがかかっていて朝焼けがきれいだ。
途中の自販機で水分補給しながら先へ進む。牛馬童子付近の道の駅を過ぎてからは登りとなる。今日一番の登りだが、意外となだらかな道がつづく。しかし、日が高くなり気温も上がってきた。湿度は100%のままで、その上風がないので不快指数は最高値。できるだけ汗かかないようにゆっくり登るが、大量の汗が吹き出る。登りきった稜線でシャツを脱いで絞ると、ボタボタ流れてくる状態。
登り切ると全体的に傾斜は緩やかとなる。山の上も意外なほど平らな箇所が多く、暑い以外は快適な山道が続く。最後の飯盛山後の下りは厳しめ。ここの体内くぐりは引っかかると嫌なのでパスしてゴールへ向かう。滝尻王子に感謝のお参りをして、アイスキャンデーを片手にバス停へ向かった。暑い中、このキャンデーは特別美味しかった。
街道歩きに向けた装備軽量化の課題はいっぱいあった。今回は36Lのザックで初期重量12kgだったが、これを何とか1桁台にしたい。
・テント→ツエルト化、
・ザック交換、
・途中の店が開いている時間に通るようにスケジュール(食料減)、
・予備水減(今回は1L)、
など。加えて、
・舗装路を歩くときの日差し対策、
・ローカットシューズの雨対策、
なども必要そう。
今回は少々強行スケジュールだったので、いつもの山行と同様に自らの装備だけで完結できるようにした(浄水キットもあったので自販機すら不要だった)。次はひたすら歩くのではなく、周囲の施設を有効活用する計画を立てたい。
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