絶景・山頂からの大滑走・赤兎山


- GPS
- 07:15
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 1,250m
- 下り
- 1,246m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
雰囲気的には工事関係者のためのようにも見えますが…。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
林道はところどころ落石やデブリがあったりしますが、全般的には比較的安全なほうです。平日だったので、下山時には作業者(ショベルカー、除雪車)が作業されてましたので挨拶すると「スキーですか?上はまだ雪あるんですか」と聞いてこられました。怒られるかと思いきや、いい方々です。 スキー滑降、および林道ショートカット時は変なところに入り込まないようにこまめにルートを確認してください。特に下山時のスキーは谷筋に吸い込まれるので要注意です。 |
写真
感想
いよいよ永年勤続休暇も後半戦、今日は移動性の高気圧に覆われて穏やかな日になるので、小原集落から赤兎岳に行ってきました。
林道は6月中旬まで閉鎖されているため、小原から延々往復20kmの行程です。実際に行ってみると21kmありました。(雪がもっと多ければ、林道のショートカットも多くできたと思います)
さて赤兎岳はもちろん初めて、気合を入れて3時起きの4時出発、しかし前日も登山道整備で雨の中作業していたこともあって眠い。途中のパーキングで10分だけ寝てリフレッシュしてたので、結局林道ゲート前に着いたのはほぼ7時でした。
林道ゲートはしっかりと施錠されており、車で脇から入るようなことはできません。歩いて進むのもちょっと面倒なくらいです。
もしかするとゲートからすぐ雪があるかな〜と淡い期待をしていましたが、あっさり打ち破られました。どこまで歩くか分からない林道をトボトボと歩きます。
40分ほど歩くと、突然林道上に雪が堆積していました。左手にダムの取水口があるので、ここの作業用に除雪されているのでしょう。やっと重い板を外せて、スキー登行で進みます。
林道は斜度もそれほどないので、まあまあのペースで進みます。1時間に1回休憩するのを楽しみにして、ひたすら足を前に進めます。
ところどころ、林道をショートカットできる斜面があるので、それを使うと距離を稼げます。ただよく確認しないと、林道に戻るところで下降が必要なのに雪がなかったり、下降できないほど落差があるところがありますから、地形図をよく確認して進みましょう。迷ったら林道を素直に進んだほうが速いです。
私もひっかかってしまい、林道に戻るところで雪が切れており、仕方なく草の上を滑り降りるグラススキーをしてました。
林道の終わりのほうになると、積雪量も相当多くなり林道がどこかが不明瞭になります。そうなるとあとは地形を読みながら適切なところを進んでいきます。
今回はスノーモービルとスノボ、スキーのトレースがありましたが、スノーシューやわかん、ツボ足のトレースはありませんでした。ということは、スノーモービルに相乗りして上まで行き、滑って下りたということでしょうか?何という贅沢な話…。
さすがに長距離の歩行に疲れたので、荷物を軽くする意味でも11時に早めのお昼にしました。大休止をしていよいよ小原峠から赤兎山を目指します。
実際には夏道に従う必要もないので、小原峠よりもやや上部で稜線に取り付きました。するとドーンと白山、別山のお目見えです。いやが上にもテンションが上がります。多少の急な斜面でもシールで直登します。雪が融けてくるとシールも水浸し状態になり、足元が重たくなります。でもシールの性能には影響しませんから、重い足かせをはめられた囚人の気分でどんどん登ります。
すると赤兎岳の山頂が視界に入ってきました。意外と近い!もうアドレナリン大放出、多少の疲れはどこへやらでガンガン登り、ついに山頂に到着しました。もうここは360°の大パノラマの世界、先週行った野伏や薙刀も近い。こっちから見る別山はまた少し違うイメージ。荒島、法恩寺、先日の大長山(おおちょうさん)も至近距離と来れば嬉しくてたまりません。お昼ご飯は終わってましたが、山頂で40分ばかし休憩しました。スキーシールが水浸しになっていたので、水を掃いてから収納します。
さていよいよ山頂からのスキー滑降です!山頂は比較的なだらかな斜面なので、普通に快調に下ります。そして大舟山に向かう稜線からの急斜面の滑降、天然クオーターパイプのあるルンゼ上の斜面を一気に下ります。クオーターパイプは進入速度が不足してリップ越えできずに不発。まぁいいや、この斜度50°はあるかと思える斜面を滑れるのはゲレンデでは体験できません。幸い雪は安定していましたのでよかったです。
その後は広大な斜面、斜度は25°程度でしょうか、雪質は氷化した状態が融けてカキ氷状態、よく滑り柔らかく、申し分ありません。大きなターンで今日のメインディッシュは終了です!
その後は複雑な地形なので、地図をよく確認しながら少しずつ滑って行きます。1回だけ行き詰った尾根に入ってしまい、また少しだけ登り返して夏道ルートの尾根に戻りました。ここは調子に乗っていると谷沿いにはまりこんで脱出不能になる恐れがありますので要注意です。
その後はどちらかといえば修行のような林道下降。斜度が緩いのでストックで漕ぎながらになります。またカキ氷の雪質だったので、ホットワックスも完全に削られてなくなっており、スキー板の滑走面が単なるプラスチックになってました。
それでも林道ショートカットではちょっと斜度が高まるので、スキー滑降を楽しめました。
そして雪の残っていた林道も終わり、最後は33分間の徒歩で下山です。歩いていると、重機の音が…林道の整備をショベルカーと除雪車でされてました。閉鎖中の林道に徒歩ですが侵入して怒られるかな…と思いましたが、一応挨拶もすると気軽に話しかけてくれました。これから林道整備は徐々に上へ上へと進んでいくのでしょう。
林道の下のほうはともかく、上のほうはまだまだ積雪があり、少なくともあと2週間くらいは十分に楽しめるかも。ただし例によってですが、
・林道では落石に注意!極めて不安定な状態、一触即発です。
・行程が長い(往復21km)ので、早めの入山を。
・スキー滑降時に調子に乗ってどんどん進まないこと。こまめに地図を見て、進む方向が間違っていれば登り返してでも正規のルートに戻ること。
・悪天候だと遭難の危険性あり。一帯は携帯不通エリアでもありますので、入山は安定した天候の日を選びましょう。
・気温が低いと雪が氷化したままで、滑落のリスクが高くなります。温暖な日を選びましょう。
ということを考慮のうえお願いします。
山スキーは、スキー滑降技術がその人の生死を左右するといっても過言ではありません。ゲレンデの最上級者コースでも、見た目はともかく一応下りてこれるのであれば、合格だと思います。
ちょっと辛口になってしまいましたが、それにしても最高の眺望と豪快な斜面の滑走で大満足です。明日は雨なのでしっかり休養することにします。
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いつの間に改名したのかと思ったらついさっきでした
これでうちの親父も「ほら あの何とか言う京都の細い人」(うどんか!)と言っていつも名前のところで引掛かり結局その人がどうなのか?何を言いたかったのかわからずじまいでしたが、これからは「あのももちゃんが云々」と我が家の会話も弾んで平和が訪れるでしょう。
4月になっても 雪のレコ!頑張りますね〜
前の名称はさすがに読めなかったですからね…妙に仕事絡みにするとロクなことがないということで
そう!まだまだ山スキー頑張ってます
白山近辺にはまだたくさん雪が残っていますから、これからは 自転車 + 山スキー という組み合わせでいつまで滑走できるかチャレンジしたいです
しかし、遠征になるのでやたら早起きなのと高速代とガソリン代が嵩みますね…
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