大山 ユートピア泊からの弥山


- GPS
- 10:49
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 1,100m
- 下り
- 1,104m
コースタイム
- 山行
- 5:37
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 6:13
- 山行
- 3:33
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 4:01
天候 | 26日 曇とガス 風もまあまあ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
北アルプスに行く予定だったが、天候があまりよくなさそうなので、大山に変更。まだ雪も落ち着いてないし、とりあえずユートピア小屋で泊まって、翌日、縦走路の偵察に行こうと計画を立てる。
前泊からの南光ヶ原から出発、先週はもうここからスノーシューを履いたが今日はツボ足で大丈夫。元谷までガシガシ進む。元谷で今年、初めて北壁を拝める。稜線にはガスかかっているが相変わらずカッコイイ山である。しばらく休憩して、事前に決めていた尾根を目指す。尾根の入口から藪がまだ出ているし斜面は中々のラッセルになりそうだが時間もあるし、この尾根が使えるかどうか調べる目的もあったので構わず突っ込む。
しばらく登ると地形図ではわからない細い岩混じりのリッジに出る。ワカンでは越えれないので、はやくもアイゼンを履くが脆そうだし、あまり雪もついてないので危険と判断し結局、右の斜面をトラバースして越える。トラバース後の急斜面もなかなかで、前の歩く仲間のアイゼンが顔に当たらないように気をつけて進む。そこを登り切って少しすると漸く宝珠尾根に出ると久しぶりのトレースに出会う。前方に4人ぐらいラッセルで苦労しているのが見える。またワカンに履き替えても良さそうだがトレースもあるしアイゼンのままで、ありがたくトレースを使わせてもらう。追いつかないように休憩を入れながらノンビリいくが前を歩くパーティーは上宝珠、砂滑りの少し手前の斜面から元谷へ降りて行った。砂滑りも雪崩れそうな感じではなかった。上宝珠からは予定通りトラバースはせず主稜線に向けてガシガシ進む。シーズン初アイゼンの重たくなった足には、けっこう疲れた。風も強く顔が冷たい。上部になると雪も固くなってきて歩きやすくなったが主稜線では時々、踏み抜きながら漸く小屋へたどり着く。小屋は貸し切り軽荷になって三鈷峰にでも行ってみようかと思っていたのですが小屋に着くと、そんな気は失せて、どんどん装備を外して、寛ぎモード(笑)まだ時間は14時、さすがに夜飯はまだ早い。まあまあ、寒いが昨年の大休避難小屋より、かなり快適である。
夕方から遅くまで、外は風が強かったがテントでないので安心。22時頃消灯。
翌朝、5時起床、朝食をノンビリ食べ外に出てみると星空が見え白くなった北壁もうっすら見える。稜線にガスもなく風もなく予想通り天気は良さそうだ。暫く見とれる。パッキングを終え掃除をして小屋の外に出ると明るくなっていた。予定通り、ワクワクする心を抑えながら7時10分頃、出発。稜線は、まだ雪が落ち着いてない可能性もあるので、難しそうならピストンで戻ると決め出発。
昨日、自分たちで付けたトレースを追いながら昨日の稜線に出てきた場所まで向かう。時々、深く埋まるがそこまで悪くない。ここからノートレースを期待していたが1人分のトレースがある。前日の物だと思う。シーズン最初の縦走を狙っていたので凄く残念、、、途中から50mロープを出しコンテで進む。小さな雪庇も多く慎重に進む。遠くに見えた剣が峰もどんどん近づいてくる。しかし、美しい、、、南壁にはオレンジ色の朝日があたり北壁は濃い白、その間を黄色いロープで繋がった仲間が進んでいく。何度も見とれてしまう。
何度も写真を撮りながら進んでいると、急に一番、高い場所に、いつのまにか剣が峰に着いてしまった。剣が峰の慰霊碑は完全に雪に埋まり、目印一つない美しいピークになっていた。まるで外国の山のピークのようだ。3人で登頂を祝い、ここから先に続く危険地帯を再度確認しあい、休憩もそこそこに弥山に向かう。やはりラクダの背の箇所が一番、危ない感じではあるが、雪もそこまで悪くなく、あっという間に越える事ができた。ここからはビクトリーロード、大きく見えてきた弥山のたくさんの登山者に向け歩く、時々、美しい稜線を振り返りながら、、、登山が終わってしまうのが勿体ないなあーと思いながら弥山到着、日向でみんなで握手をしてゆっくり休憩、下りはダァーと下って、あっという間に終わってしまった。最高の天気と最高の景色、最高の大山でした。
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