丹鳴岳から空沼岳


- GPS
- 32:00
- 距離
- 31.0km
- 登り
- 1,903m
- 下り
- 2,156m
コースタイム
4/14:C1出発(6:45)→漁岳(7:45)→空沼岳(11:15)→ラルマナイ川を経て林道下山(14:00)
天候 | 4/13 曇り +2℃〜−3℃ 4/14 晴れのち雨 −2℃〜+3℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
支笏湖外縁の丹鳴岳から漁川源頭の小漁〜漁〜空沼岳と周遊。2日間で5つのピークと斜面を繋げた。札幌近郊なのに2日間誰にも会わない静かな山域。
出だしはオコタンペ湖を横目に冬期通行止めの道路を伝い、支笏カルデラ側へ滑り降りる。雪はまだたっぷりと残っている。右岸側の地形が緩くなったあたりから丹鳴岳へ。このあたり一帯は巨大な地すべりの中にあるためか凹凸ある緩斜面が続く。地すべり地帯を経て北側のコルから丹鳴岳を往復。標高は低いが支笏側がスッパリと切れ落ちていて印象に残るピークだ。一昨日から断続的に降った雪でこの時期としては珍しいパウダー斜面。フレ岳はだだっ広い頂上が特徴。南側にオープン斜面あり。頂稜の東側には地すべりの滑落崖が明瞭。フレ岳北のポコから稜線を離れ、豊平川源頭の二股へ向かって疎林帯を滑る。山スキーは斜面から斜面へつなぐルート取りが自由で楽しい。
豊平川源流から見た小漁山は真っ白で大きい。南に伸びる緩やかな尾根に取り付き、シュカブラで覆われた広い尾根をシコシコと登る。頂上から凍ったオコタンペ湖を見下ろし、恵庭岳のトンガリと支笏湖を眺める。2年前の冬、オコタンペ湖を横断して沢筋から取り付いた斜面が懐かしい。何とも変なところから登ったものだなあ。小漁の下りも稜線をカット。頂稜北のポコから漁入沢川の源頭に広がる森へ向かって斜面を思い思いに滑る。タンネのコロニーを見つけてC1。漁岳を正面に見ながら焚火を囲んで酒を飲んで幸せだ。
翌朝はネットリしたガスに包まれていたが、日が昇るにつれ視界が広がり、予想外の好天になった。が、すぐに次の低気圧と前線が迫っているので、追いつかれる前に下山したい局面。溶岩台地の尾根が漁岳まで続く。朝は雪面が硬く凍りつき、シール登高に苦労する。風は次第に強まる。時折バランスを崩す突風に休む暇なく漁岳を越え、頂稜北のポコから空沼入沢川の源頭へ滑る。沢沿い斜面にターンを刻みながらコンタ1020の屈曲まで。沢底からの緩い登り返しから漁〜空沼間の長大な稜線へと突入。広く平らな稜線上、追い風を受けながら帆走するのが愉快すぎる。遠くに見えていた空沼岳がみるみるうちに近づいてきた。
空沼岳手前のコルから爆風の波状攻撃。逃げ場がないので耐風姿勢をとりながらジリジリと進むしかないが、スキーでは辛い。油断すれば反対側の崖下まで飛ばされそうなくらい。空沼岳の頂上に着き、雪屁の裏で風を避けて一息ついた頃、陰鬱な雪雲に捕まった。みるみるうちに吹雪模様となり、視界も閉ざされてゆく。
空沼岳からは頂上東側の急な斜面に滑り込み、表層雪崩でボソボソとなった雪面を斜滑降で通過。ラルマナイ川の源頭へ滑り込む。雪質も次第に重くなってきて、重力に従いスキーを滑らせるのみ。ラルマナイ川では予想よりも早く雪が切れてしまい、途中から伐採道を経由して右岸側中腹に延びる林道に乗った。この時期この下山ルートはお勧めしない。空沼を経由し、金山沢へ滑り込んだ方が快調だと思う。国道までの距離も短い。
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