イブネ・クラシ・銚子 (甲津畑から静かな台地でのんびりと)

- GPS
- 09:10
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,191m
- 下り
- 1,196m
コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
鳴野橋〜避難小屋は、狭い林道。 避難小屋〜杉峠は、旧千草街道でよく踏まれた道。 杉峠〜イブネは、踏み跡程度の夏道。タイジョウへの分岐周辺の道が不明瞭。 |
写真
感想
前の週の悪天候から一転、晴天予報の週末だった。
癒しの空間を求めて、何もないイブネに行ってきた。
鳴野橋に着くと、数台の車が駐まっていた。
着くと同時に、雨乞に行くという単独男性が出発していった。
千草街道は、まだ芽吹く前のスカスカの道だった。
杉峠下の避難小屋を過ぎると、斜面は一面真っ白になっていた。
少しまだらになった白い斜面は、杉峠まで続いていた。
杉峠に到着すると、いつもと違う雰囲気を感じた。
いやにあっさりした光景に、以前の様子を思い出すのに時間がかかった。
少しして、やっと理解した。
なんと、あの名物の老杉がタダの枯れ木になっているではないか。
横に出ていた腕が無くなっているのだ。
先週の強風で折れてしまったのだろうか。
湾曲した腕は、無惨にも、葉が付いたまま東側の斜面に落ちていた。
峠から上に上がると、突然広々とした空間に飛び出した。
異空間にワープしてしまったかと錯覚するような場所だった。
振り返ると、目の前には雨乞が大きく、東には御在所も見える。
確かに鈴鹿の一角に間違いないと確認し、一安心する。
イブネに近づくと、右に波形の尾根を従えた鎌が見えてくる。
山上台地に上がると、鎌、御在所、国見が、周りを取り囲んでいるのがわかる。
広い台地に上がったら、まずイブネの山頂銘板を探そう。
アセビが点在する台地は、かくれんぼするのに良さそうだ。
風の強い日は、風よけにもなりそう。
右に鎌と御在所のパノラマを見ながら、ゆっくりとイブネ北端に向かう。
北端に着いたら、釈迦に挨拶しよう。
ここからは、大陰のガレが丸見えだ。
クラシの山頂は、薄暗い森の中だ。
アセビとブナの混じる尾根を辿って行く。
この辺かなと思い、木を見上げると、小さな銘板があったりする。
次は銚子に向かう。
正面には、赤茶色のなだらかな斜面が見える。
南斜面は日当たり抜群で、休んでくれと言わんばかりの原っぱだ。
目の前にイブネの台地を眺めながら昼食にしよう。
青空の下、春のやわらかい陽差しを受けて、日なたぼっこをする。
ポカポカ陽気で、動くのが億劫になってくる。
お尻から根が張っていくのがわかるようだった。
イブネワールドを眺めていると、時折人影が動いているのが見える。
どうやら、今現在、この台地上には数人の人がいるようだ。
今も、クラシの方から来た人がまた戻っていった。
今日は、ほとんど単独男性ばかりのようだ。
日が長くなってきたので、帰りの時間を気にしなくても良くなったのは嬉しい。
時間が止まってしまったかと錯覚しそうな、のどかな空間だ。
こうしてしばらくイブクラチョウを満喫していると、次第に不安になってくる。
どうやら、現実が呼び戻そうとし始めたようだ。
そうなったら、イブネに別れを告げよう。
落ち着かなくなってきたら潮時だ。
でも、焦ることはない。
時間はまだたっぷりあるんだから。
そう自分に言い聞かせ、杉峠に向かう。
帰りの千草街道は、贅沢気分のゆっくりペースだ。
林道にでると、次第に現実が迫ってくる。
やがて車が見えてくれば、夢はそこまでだ。
車の近くの杉林の中には、ミヤマカタバミがいっぱい咲いていた。
whitewater













yuconです。たびたびお邪魔します。
惜しいですね!前回は一日違いで今回は一山違いでお互いもう少し歩み寄りが必要でした
16枚目の銚子ヶ口の写真、東峰に豆粒のように写っているのが私です
鈴鹿でもディープなこのエリアはホント帰るのが嫌になります。「根が張ってゆく」との表現は良くわかります。私なんかは山上で融けて染み込んで行きますから大変です
次回はお会いできることを期待しております
yuconさん、こんにちは。
今回は違う方面の登山口からでしたが、お互い引き合っていたようですね。
滋賀県側は、静かな鈴鹿をじっくり味わえるので好きです。
銚子ヶ口から水舟の池の辺りもいいですね。
大峠や南峰の斜面では、イブネ同様、ついつい長居してしまいます。
鈴鹿が楽しめるのも、あと一ヶ月くらいですが、
まだしばらくは鈴鹿に通うつもりです。
その間にでもお会いできるといいですね。
杉峠のシンボルと言える老杉が無残な事になっていますね。長い年月、峠に立っていたあの杉の姿が消えてしまったんですね・・・。
イブネは何処からも遠く、イブネトライアングルを歩くと長距離になりますが、それでも頂上台地の雰囲気に惹かれて何度も訪れたいエリアですね。
onetotaniさん、こんにちは。
あの杉があっての杉峠だったのに、残念です。
上水晶谷のところの神杉も、枝が折れたようですし。
これも自然の摂理ですから、仕方ありませんね。
ボンドで復元とかはしないで欲しいです(笑)
今から初夏にかけてのイブネもいいですね。
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