唐松岳
富山県
長野県
nabekuni
その他1人 - GPS
- 32:00
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 945m
- 下り
- 928m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんでした。夜間は風が強くてテントが潰れそうでした。 |
| その他周辺情報 | 八方温泉 |
写真
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
スコップ
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒（保温性）
ライター
地図（地形図）
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
シェラフ
|
|---|---|
| 共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ポール
テント
テントマット
|
感想
4月27日 曇り
今回は純子さんとテント泊で唐松岳へ。小屋泊にしようと思ったのだが、唐松岳頂上山荘の春営業は4/28からなのでテント泊にした。荷物は水2�箸肇�メラを含めて約25kg。
東名、圏央道、中央道の渋滞は無し。談合坂SAと梓川SAでで休憩し、安曇野ICで降りて2:10に八方尾根スキー場に到着。気温は6℃であまり寒くは無い。そのまま車内で仮眠。
6:00起床。ゴンドラ「アダム」の八方駅直近の駐車場に停めたつもりだったが、100mくらい離れた別の駐車場だったので移動した。最初に停めた場所は有料だったが、八方駅前の一番良い場所にも拘わらず平日は無料だった。60台くらい置ける駐車場は7:00時点で約15台と意外に少ない。やはり連休前だからか？
トイレはチケット売場の地下にあり、更衣室もある。朝食と身支度を済ませチケットを購入する。チケットはゴンドラと2つのリフトの乗り継ぎ往復のセット券で2,900円。15kg以上の荷物は片道440円の荷物代が必要だが、復路の荷物代は復路の時点での重量でその時購入するシステムだ。
チケット購入は登山計画書との引き換えだが、川場スキー場と違って私製の計画書でOKだった。
ゴンドラ始発は8:00だが、15分くらい前からスキーヤーが行列し始めた。始発前には30人くらいになったが、山ヤは10人以下だ。
定刻の少し前から運転開始。ゴンドラから見下ろすゲレンデ下部は雪がほとんど無い。兎平にあるゴンドラ駅「うさぎ平テラス」でトイレを済ませ、アルペンクワッドに乗り継ぐ。兎平の上は雪が多くリフトの両側が滑走可能だ。リフトの上から鹿島槍や白馬三山が見えて、曇り空ながらも良い気分だ。
黒菱平でグラートクワッドに乗り継ぎ8:40に八方池山荘に到着。八方池山荘は営業しているが、水道設備が故障していて水場はおろかトイレも使えない。天気は曇りだが、風が無く展望が利くので気持ちが良い。
八方池山荘から八方山ケルンまではほぼ夏道で、トイレ付近から雪道になるが、傾斜が緩いのでアイゼンは不要。八方ケルン、八方池を過ぎてもノーアイゼンで不安なく歩ける。
下ノ樺の急登の手前でアイゼンを装着する。そこで休憩していたソロの女性と言葉を交わしたが、唐松岳までは行かずに途中で下山するとのこと。彼女とはそれから1時間ほど前後して登り、扇雪渓で別れた。
上部に行けば完全に雪道と思いきや、小屋の手前30分くらいの稜線上には雪が無く、岩場なのでアイゼンを付けての歩行は物凄く歩きにくい。しかし雪のある場所もあるのでアイゼンを脱ぐ訳にもいかない。この時期特有のやっかいな状況だ。稜線に近づいても風はなく、Tシャツで丁度よい。
13:40唐松岳頂上山荘に到着。名前は頂上山荘だが、頂上まで30分くらいの稜線上にある小屋だ。350人収容の大きな小屋だが、春営業は連休初日の明日4/28日から。
営業開始前だが、幕営はOKで売店で飲み物も買え、トイレは外トイレが使用不能なので小屋の中トイレが使える。これは有り難い。幕営料は1,000円。小屋のスタッフは明日からの営業に備えて準備していた。ネパールのニット帽を被ったスタッフがいたので聞くとやはりネパール人だった。3月にカラパタールに行ったと伝えたら、「すごいですね」と言われた。
夏のテント場は雪に埋もれて使えないので、小屋の一番北寄りのはずれのちょっとした場所に張るように指示された。建物の東側の裏手の方が風下だし、小屋の人からも張ってよいと言われたが、雪が多く平坦にするのが大変なので、やめにした。
建物の軒下の雪の無い場所にテントを設営。雪が無いのでスカートには小さな岩を乗せた。
とりあえずテントに入り、コーヒーを淹れマシュマロを焼いて一息つく。
夕方小屋のトイレに行き、ビールとワインを買ったが、なんとワインはコルクのキャップだった。純子さんに小屋まで開けに行って貰った。
夕方にソロの男性がやって来て我々の隣にテントを張った。
夕方になって急速に天候が回復し、唐松岳をはじめ立山・剱が綺麗に見えるようになった。このまま晴天になるかと思いきや、またガスってしまった。
17:00夕食スタート。まずはビールとワインで乾杯！おつまみはエリンギのソテー。そして今夜のメインは「かつ丼」。玉葱をスライスしてめんつゆで煮る。小さめの玉葱を持ってきたのだが、それでも2人分にしては多かった。玉葱に火が通ったところでトンカツを入れ、暫くしてから卵2個をとじて完成。見た目はワイルドだがお味は上々。麺つゆがやや濃いが、山なので良いだろう。
19:30に就寝体勢に入るが、夜になって風が強くなりテントが揺れている。
強風は一晩中吹き荒れ、時折テントが持ち上がるほど。落ち着いて寝られる状況ではなく、寝たような寝てないような時間が続く。
23:30頃になって外に出てみるとフライが半分めくれていた。フライを掛け直し、スカートに小屋の周りにあった砂袋を4個くらい乗せて重しにした。テントを補強したことで少し安心して眠れた気がする。
4月28日 晴れ
4:00起床。テント内-4℃で思ったより低温だが、ダウンジャケットとダウンパンツを着たこともあり、3季用シュラフでも寒くはなかった。風は依然として強い。
まずはコーヒーを飲み、レトルトカレーとコンソメスープの朝食。
天気は予報通りの素晴らしいピーカン。唐松岳、立山・剱が素晴らしい。
唐松岳に行く前に無人のテントが風で飛ばされないように撤収をし、ザックをデポしてサブザックにアイゼンを入れて出発。
小屋の周辺は風が強かったが、少し登るとほぼ無風になった。どうやら小屋の周辺が風の通り道になっているようだ。
夏道から雪に変わったところがそこそこの傾斜のトラバースになっているのでアイゼンを装着する。雪が固く締まっているのでアイゼンが良く利いている。
高度を上げるにつれて展望が開けてくる。東の雨飾山、焼山、火打山、妙高山、高妻山など頸城山塊、南には八ヶ岳、富士山が雲海に浮かんでいる。
7:00小屋から35分で唐松岳に登頂。360°の大展望だ。小屋の営業は今日からなので、朝は宿泊客がいないために山頂には誰もおらず、我々2人で絶景を独占だ。山頂もほぼ無風。
ネパールで同室だった鈴木さんにもらったTG-4のフィッシュアイコンバーターでも撮影したが、広い画角ながら歪みが少なく、フォトショップで合成したパノラマ写真と同様な写真が撮れた。
小屋に戻り、ザックを背負って下山開始。小屋の上部の雪が始まるところでアイゼンを付ける。気温が上がって雪は腐っているが、青空の下広い雪原の下りは快適だ。
今日から連休がスタートし、小屋の営業も始まるので大勢の登山者が続々と登ってくる。スキーを担いで登る人もいるが、雪が少ないので、雪を探しながら滑るとのこと。
八方池には8人用テントが2張あり、12人の学生らしい若者がいた。
昨日アイゼンを付けた場所でアイゼンを外そうと思っていたが、場所を見誤り必要以上に夏道を歩きにくいアイゼンで下ってしまった。
11:05八方池山荘に到着。小屋から約4時間だった。
グラートクワッドの降り場で昨日出会ったソロの女性に再会。どうしたのかと思ったら、なんと彼女はスキー場の従業員だった。昨夜FBにアップしたかつ丼の写真も見ていたのだった。
うさぎ平は大勢のスキーヤーで賑わっている。
11:40八方駅に到着。すぐに温泉に向かう。山麓は桜が見頃で綺麗だ。12:25八方駅から15分で八方温泉「おびなたの湯」に到着。入口の道路反対側にはカタクリの群落があり、可憐なカタクリの花が丁度見頃だ。
おびなたの湯は内湯はなく、大きな露天風呂だけだが、青空の下気持ちの良いお風呂だった。
帰りは長野を経由し、善光寺参りをして門前町で蕎麦を食べ、長野インター手前の川中島古戦場に立ち寄った。古戦場の駐車場にある直売所で巨大な山芋を格安で購入した。
長野道、中央道とも渋滞なく順調に帰れた。今回は夜間の強風が予想外だったが、天候に恵まれて展望を楽しめた良い山行だった。思えば八方尾根は春山しか登った事が無いので、今度は夏に登ってみたい。
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