尾瀬アヤメ平


- GPS
- 07:51
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 964m
- 下り
- 962m
コースタイム
- 山行
- 6:57
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 7:36
天候 | 快晴 無風・アヤメ平付近は微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は豊富。雪質は午前中の早い時間は重めのパウダーだったが、11時頃下山開始した時点では各所で水気を含んだストップスノー状態。 |
写真
感想
戸倉のスキー場には6時過ぎに到着。気温2℃とこの時期としては暖かだが、駐車場が全面結氷していて、外に出て歩くだけで転びそうな状態だった。下山時は溶けて水浸しの状態だったが、朝はツルツルで困った。転ばないように準備をして6:16に出発。数分歩いてゲレンデに出、スキーを履く。ゲレンデを横目に見つつ林道に向かう。積雪期のアヤメ平は3回目なので、さすがにもう間違えようがない。今年は積雪が豊富なようで、昨年のように林道でアスファルトが出ている箇所はなかった。富士見下までの林道歩きは、法面がちょっと怖い状態で、午後の下山時にデブリでも出てきそうな状態だった。怖いので立ち止まらずに進む。雪質は思った以上に良くて、カチカチでも湿気の多い雪でもなかった。このまま下山時まで保ってくれたら助かるが、今日は気温が大幅に上がる予報なので、それも無理だろう。1時間ほど歩いて富士見下のトイレに到着。トイレの屋根の上には1メートルくらい積雪がある。重そうだ。ここから昨日のものと思われるトレースは林道をショートカットしていたので我々もそれにならう。Zさんは今日も例によってスノーシュー。
樹林帯をゆるゆる登る。トレースがあるので助かる。トレースはスキーヤー2名分と思われるが、いつのものかは分からない。とりあえず有り難く利用させてもらう。無雪期は林道のため、それほど急傾斜が出てくるわけではないが、トレースがあるのとないのでは体への負担が全く異なる。田代湿原の手前辺りで単独の登山者とすれ違う。昨夜はどこかでテント泊したようだ。田代湿原まで上がる。今日は今のところ誰もいないようで、我々が最初のようだった。テント泊者が止まった跡と思しき場所もあった。湿原は夏は青々としているのだろうが、今の季節はただの雪の原っぱだ。標高の変化がほとんどないので、シールを付けた歩きは楽だが、帰りに滑走モードにすると微妙な登りが足に来るだろう。トレースは湿原では消えかかっていたが何とか追う。湿原を離れると再び林道歩きの続き。傾斜は緩いが距離はあるので楽はできない。そして時間の経過と共に雪が徐々に重くなり始める。アヤメ平に向かう林道は基本的には南斜面なので、日当たりが良く雪が重くなりやすい。3回目なのでもう慣れた。やはりここを快適に登高するなら、日の出前、4時くらいに駐車場を出ないとダメなような気がする。
昨年の訪問時は、アヤメ平の台地までトレースがばっちり付いていて、高速道路状態だったが、今年はそれは期待できそうもない。昨年林道を捨てて山中に入った場所まできて、トレースを使って林道歩きを継続するか、それとも山中に入ってラッセルをするか一瞬迷うが、この後ラッセルするよりはトレースを使わせてもらうことを選択した。そうと決まっても気温が上がり雪が水気を含んでくると、足が重くて仕方ない。Zさんの歩きも遅くなってくる。途中までは明瞭に見えたトレースだったが、途中からは完全に消えてしまい、あとは自分たちでどうにかするしかなくなった。富士見小屋跡地まで登ると大回りなので途中の斜面を上がることにした。下から見ると急でとても登れそうもなかったが、行ってみると案外傾斜はなくて、何よりも雪質がシールにグリップするものだったため、怖い思いをすることなく比較的簡単に登ることができた。アヤメ平の台地に上がるとまず燧ヶ岳がドーンと見えた。これを見に来た。これを見たかった。一人で興奮する。Zさんは途中で息切れを起こしていたらしく、なかなか登ってこない。5分ほど遅れて台地に到達するも、しんどそう。燧ヶ岳よりも体がついてこないらしい。どうするか少し迷うが、ここまできて至仏山を見ずに下山するのもあり得ないと思い台地を進むことに。ここまでほぼ無風で暑くて仕方ないくらいだったが、ここに来て風が抜けるようになり、さすがに少し寒さを感じるようになった。しかし2月の尾瀬の標高2000メートル付近としては楽勝で、自分はインナーグローブだけでも特に問題はなかった。アウターのジャケットは、台地に上がった時点で着込んでいたが。至仏山の見える所まで至り今日はここまでとすることに。積雪期のアヤメ平はこれで3回目だが、今回の至仏山が今まで一番白かった。4月にゲートが開く前にまたスキーしに行きたい。
10:58に来た道を戻り始めると、続々と後続のパーティが上がってくる。我々の付けたへなちょこのトレースを使って上がってきたようだ。台地の登り口付近に座って大休止。ここは風もなく暖かで、燧ヶ岳がよく見えた。休憩中にスキーモードに切り替え、11:40に下山開始。台地直下の急斜面はなかなか良い斜面だったが、既に雪が重くなっていて、自分の力量では板を回せなかった。残念。やはりもう2時間早く登ってこないとだめなようだ。湿雪斜面を何とかこなすと林道に戻る。この後は長い長い林道スキーが待っている。一方のZさんはもっとしんどい林道のスノーシュー歩きが待っている。スキーはほぼ自動運転で下れるが、スノーシューはとにかく歩かないと進まない。時折止まって待つが、歩きは楽ではないだろう。スキーを覚えればいいのに、と思う。林道をひたすら下り、田代湿原を通過し、さらにその下の林道も無事に通過。朝通過したときちょっとやばいかも、と思ったスキー場付近の法面も、新しいデブリはなく安全に下ることができた。スキー場のリフトが見えここまで来れば安全と思い、先に下らせてもらう。スキー場の雪もだいぶ緩んでいた。13:56に駐車場到着。クルマの台数はそれほど増えていないが、とにかく駐車場は水浸しで、歩くのが大変だった。10分ほど遅れてZさんも到着。今日はさすがにつかれた模様。
3年連続のアヤメ平だったが、ここは滑りに行くところと言うよりも、展望を楽しみに行くところと思うので、今日の雪質でもあまりがっかりはしないが、もし来年以降訪問するならば、きりっと寒い日に早朝4時くらいに出発し、良い雪の中を滑ってみたい。
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