【残雪期】上高地から涸沢カール【猛吹雪】 〜テント泊 2泊3日〜



- GPS
- 12:12
- 距離
- 31.4km
- 登り
- 900m
- 下り
- 913m
コースタイム
- 山行
- 1:37
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 1:49
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 4:39
天候 | 5/2:雨のち雪 5/3:晴れのち雪(猛吹雪) 5/4:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
沢渡 市営第三駐車場 2100円(1日700円) ・天気が悪いこともあって、バスターミナルの近くに停められました <シャトルバス> 沢渡〜上高地 往復2400円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・横尾までは、ほぼ積雪はありません ・横尾から1.3kmほどの地点でチェーンスパイクを付けましたが、無くても行けます ・本谷橋から先は雪が深いので12本爪アイゼンを付けましたが、必須ではありません ・涸沢までならピッケルは不要です ・帰りの徳澤〜明神間で子熊を見かけたので、出没注意 |
その他周辺情報 | <日帰り温泉> 乗鞍温泉ゆけむり館 730円 ・白濁した硫黄泉で、温泉気分が満喫できます |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
以前から、残雪期の北アルプスに行きたいと思っていました。
雪化粧した槍ヶ岳や穂高連峰は、遠くから眺めるのも良いものですが、やはり間近で見てみたいものです。
とは言え、難易度の高い所は厳しいので、先ずは上高地周辺でお手軽に計画してみました。
当初は、蝶ヶ岳を目指す予定でしたが、今年のGWは荒天続きで天候が安定しないので、初日に徳澤、2日目に涸沢とし、3日間を使って涸沢を往復するだけの「ゆとり行程」を計画しました。
しかし、やはり「GW期の北アルプスは真冬」。
しかも、天候の急変ぶりは「魔境」ともいうべきものでした。
初日(5/2)は雨混じりの雪でしたが、2日目(5/3)は予報通り天気が回復し、早朝から晴れ間が広がっていました。
雪景色を眺めながら、のんびり雪山ハイクを楽しむつもりでしたが、途中でみるみる曇りだしたと思ったら10時頃には吹雪。
昼に涸沢に到着した時は、(地形的な特徴もあるとは思いますが)叩きつけるような猛吹雪でした。
この日は、槍ヶ岳で3名が亡くなる事故が起きましたが、朝の時点では、まさかこのような荒天になるとは予想できなかったのではないかと思います。
また、涸沢に着いて驚いたのは、(強風対策として)塹壕のように掘り下げられたテント場の光景です。
少し掘って、平らに均して固めれば整地完了くらいに思っていましたが、予想外の重労働を強いられました。
この時期にこれだけ積雪量が多いのは、涸沢でも珍しいことのようですが、事前の情報収集が不足していました。
また、とにかく降雪量が多いので、苦労してテントを設営した後も、時々テントが埋もれないように雪かきをする必要がありました。
不用意に爆睡してしまったら、朝には雪に埋もれて窒息死しているんじゃないか?と本気で生命の危機を感じましたが、幸い夜7時頃に雪が止んだので、夜中の雪かきはせずに済みました。
(風の音が凄くて、あまり熟睡はできませんでしたが)
3日目の朝は、前日までの悪天候が嘘のような快晴で、雄大な穂高の山並みを間近で鑑賞することができました。
2日目までは苦行でしたが、それが報われた感じです。
なお、未明から奥穂や北穂にアタックした人もいましたが、雪が深くてラッセルが大変そうでした。
途中で撤退した人の話では、雪がサラサラで足場が作れず、それ以上進めなかったそうです。
今回は、登山をしたわけでなく、2泊3日で雪上テント泊をしただけですが、北アルプスの厳しさを改めて実感する結果となりました。
この経験を今後に活かしたいと思います。
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