【リベンジ&CT考察】甲斐駒ケ岳(黒戸尾根)


- GPS
- 14:10
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 2,421m
- 下り
- 2,411m
コースタイム
【A:一般人の場合(トピ主)】…日頃運動をしない一般社会人(スポーツ古傷有り)
【B:山と高原地図より参考】…公式基準の通り(夏山小屋泊前提グループ登山モデル)
【C:ヤマレコ平均(7月参考)】…普段からヤマノボリを行う健脚の方々
※到着時刻はA時間帯を記載
駐車場0330
CT(A105)(B150)(C80)
笹ノ平0515
CT(A115)(B120)(C90)
刀利天狗0710
CT(A40)(B80)(C30)
五合目0750
CT(A50)(B70)(C45)
七丈小屋0840-0850
CT(A50)(B60)(C40)
八合目0940
CT(A65)(B90)(C50)
山頂1045-1115
-------------
CT(A55)(B50)(C40)
八合目1210
CT(A45)(B40)(C30)
七丈小屋1255-1300
CT(A45)(B40)(C30)
五合目1345
CT(A45)(B50)(C30)
刀利天狗1430
CT(A90)(B70)(C50)
笹ノ平1600
CT(A100)(B90)(C55)
駐車場1740
(A)往路7時間 5分 復路6時間20分 歩行時間13時間25分
(B)往路9時間30分 復路5時間40分 歩行時間15時間10分
(C)往路5時間35分 復路3時間55分 歩行時間10時間30分
※道中の休憩などは考慮せず、山頂休憩などは反映無し
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
「みちの駅はくしゅう」の手前を左折して尾白キャンプ場 (駐車スペース100台↑)(コンクリート舗装・自販機&トイレ有) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【尾白キャンプ場駐車場】 午前2:50到着で登山口側の駐車スペースは満車 (クルマ置く場所にテント張ってる人も居たので) 全体見渡しても40台は既に埋まっている状況 週末であれば人が多いので方向に迷うこと無し 【笹ノ平分岐まで】 キャンプ場の先に吊橋を超えてスタート 樹林帯で路面は落葉や土のコース、ただそこそこの斜度の登り ヘッデンだったので周りを気にせずひたすら足元を見て進む 【刃渡りまで】 ひたすらに急登、ただそれだけ 何度も帰ろうかと思うほどに辛い時間帯 【七丈小屋まで】 刃渡り以降はハシゴやクサリの始まり 高度の乱高下があり、モチベーション維持に苦慮 【山頂まで】 展望があり、やっと南アルプス感が出てくる 写真の撮り甲斐のあるモニュメントも多い ハシゴやクサリだけでなく、岩登りやザレ場もある複合コース |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
遡ること2年前、2011年7月30日(木)天候は雨
同ルートでアタックするも、5合目小屋跡目前で撤退
いつかリベンジすると決めるも、タイミングを逸して、今日に至る
前回の反省を踏まえ、出発時刻を早める
3時前に駐車場に到着するもクルマは多く、準備し始める人もチラホラ
頭上には満天の星空、水食料も万全の状態、予定早めて3時半スタート
ヘッデンで歩くのは昨年の富士山振り
吊橋に差し掛かると先行者が1名、吊橋渡った所で先に行かせて頂く
がしかし、数m空けてずーっと着いてくる…
お互い1人なので危険回避の意味かなーなんて思っていながら1時間経過
気付けば煽られる様なオーバーペースだったので完全にバテる
限界に達した所でその方に道を譲ると
「日帰り?まだ早いし、あんまり無理しないペースの方が良いよ」
と涼しい顔でご助言頂くも、なんか腑に落ちない
そこからというもの、日頃の運動不足がたたりペースはガタ落ち
既にふくらはぎに違和感を感じながら、樹林帯の中で日の出を迎える
笹ノ平分岐に着く頃には早くも帰りたい衝動に駆られる
刃渡りに着く頃、既に後発者10名以上にブチ抜かれていた
メインの樹林帯を突破し、ここからは梯子と鎖場ZONEが点在
周囲は上昇気流に乗って雲がグングン標高を上げていた
刀利天狗から先はゆるい登りと、悲しくなる下りの複合コース
前回引き返した5合目辺りで、4時過ぎに出発したというお父さんに
「お昼くらいに山頂に着けば、日帰りで帰れるよ、大丈夫」
と有り難いお言葉を頂き、そっと胸に留める
七丈小屋では宿泊者以外お水100円で飲み放題!と2L頂く
美味しそうスーパードライに後ろ髪引かれつつ、先を急ぐ
その先は好展望が楽しめ、やっとアルプス登山のはじまり
富士山、鳳凰三山、八ヶ岳、蓼科山、北アルプス、立山連峰…
山肌を駆け上がっていた雲は朝霧だった様で、既に立ち消えていた
そんな時、上から下りてくる単独女性とスレ違う
段差を軽やかに飛び越えて行くその方は、5時頃に抜いてった人でした
笹ノ平から4時間過ぎで山頂往復って…トレランじゃないのに…
八合目より先では朝方に抜いていった人が続々と下ってくる
「トレランならあと15分だけど、普通でいったら30〜40分だね」とか
「山頂は混んでるよー北沢峠から引っ切り無しに人が上がってくる」など
色々と情報をいただくも、当の本人はそれ所では無かった
登って下りて登って、岩登り有り、ザレ場有り、全身疲労困憊
10時45分、スタートから約7時間で登頂
そこそこ広い山頂には…ざっと数えて40〜50人、多すぎるだろ
恐らくソロで来てる人は黒戸、グループは北沢峠
あと自分含めた登山暦が浅い、ニワカトレッカーが目に余る程多い
快晴だっただけに暫く眺めて居たかったが、下りが心配で30分で出立
元より膝に爆弾を抱えた人にとっては、これほど長い時間の
トレッキングはある意味、登頂よりも挑戦に値する訳で…
七丈小屋のテン場(下)は往路の時と違ってカラフルに幕営され、
第二小屋の扉が開いてたので覗くと、布団が敷き詰められていた
12時に回った頃にて、周囲の山々に雲が被り始めた
小屋を過ぎると、色々と「終わり」が始まってきた
上部の岩場を下りる際のダメージが蓄積されていて、
この辺りから膝の様子が早くも怪しくなってくる
歩き方を変えるなど工夫しながら下りるも、立ち止まると足裏が痙攣
五合目過ぎの登り返しで遂に膝から崩れ落ちる
それでも引きずりながら一歩ずつ進む
屈伸すると血流が変わり立ちくらみでよろめく、でも屈伸しないと足が棒
足以外にも高山の下山中にいつも起こる、酸欠頭痛ももれなく発症
刃渡りを過ぎてから笹ノ平まで、痛みと後悔で終始イライラ
これだけ痛い思いをして歩き続けるも未だ着かないなんて…罰ゲームか
分岐を過ぎても変わらぬ景色、延々とつづら折の道を下り続ける
この頃には、二度と日帰り黒戸尾根はやらないと心に誓う
吊橋が見えた時、思わず「やっとかよ!」と大きな声を出してしまった
下山開始から約6時間半、スタートから14時間過ぎ、17時40分下山完了
恐らくこの日、このルートを行く登山者の中で最も遅く歩き通した人間かな
下山後、各筋肉を冷やした方が良いとわかりつつも汗を流しに「尾白の湯」
http://www.verga.jp/modules/tinyd1/
2年前の撤退時も、昨年の日向山の時も、この温泉にはお世話になりました
ただ、夏休みに入っていたのでキャンプや地元のチビっこで一杯
まったく疲れが取れないまま、30分も浸からずに脱出
今回の山行は積年の思いを晴らせた達成感はありながらも、
ここまで自分が衰えているなんて、と現実を直視できた事が大きかった
ヤマレコ常連の方々は本当に「健脚」なんだなぁ、と今後のヤマレコの
コースタイムを鵜呑みにしないようにしようと改めて勉強になりました
こんな日はもうさっさと帰って休息、休足…
HAL011さん、はじめまして
Mt.fujiを背景にオベリスクがツン!
これ以上ないアングルに何度も撮ってしまう、わかりすぎるほど判ります
黒戸尾根をこんなにそそられるレコは初めてかも
訪れる機会があったら参考にさせていただきます
大変、お疲れさまでしたm(_ _)m
昨日のNHK BS で甲斐駒ヶ岳を見ました
いつか登ってみたい・・絶対に登りたい山です
私たちにはとても日帰りでは行けません
参考にさせていただき登ります
はじめまして。コメントありがとうございます。
レコ拝見しました。冬も登られてるんですね、カッコイイ!
Mt.Fujiバックにオベリスクが妙に格好良くて…
賛同して頂き、非常に嬉しい次第です(笑
鳳凰三山がこんなに映えるとは思ってなくて、
尚のこと感動して、無駄に枚数が嵩んでしまいまして。
>黒戸尾根をこんなにそそられるレコは初めてかも
自分も毎シーズンちょくちょくレコを見てました。
ただ、皆さんCTがバラバラで敗退経験者としては、
ある程度の指標が欲しかったので、こんな書き方をしてみました。
>訪れる機会があったら参考にさせていただきます
是非一度はトライしてみてください!
一般人にとって富士山が「一生に一度行ってみたい山」であれば、
黒戸尾根はトレッカーが「一生に一度は登ってみたいルート」だと…いや、言い過ぎました(笑
はじめまして。コメントありがとうございます。
>昨日のNHK BS で甲斐駒ヶ岳を見ました
そんなタイムリーに放送やってたんですか!?
見たかったです…再放送に期待してますね。
>いつか登ってみたい・・絶対に登りたい山です
レコ拝見しました。ご夫婦で百名山でしたら、避けて通れませんね(笑
でも、雲取山を日帰りでスケジュール通り行けるってことはお二人とも健脚だと思います。
道中、ご夫婦で登られてる方も多く、見事に抜かされました…。
関東在住&基本日帰りなので、他地方のヤマノボリに憧れてヤマレコを見ています。
是非ibuki89さんの地域も登ってみたいです。
フジさんとオベさんのコラボ写真素敵すぎます
この週末、テン泊黒戸に行くので
HAL011さんのナイスなアングル真似っこしてみま〜す
って天気予報↓↓↓なんですよね〜
その前に重いザック背負って無事登れるか???
CTとても参考になりました。
↓同感
黒戸尾根はトレッカーが「一生に一度は登ってみたいルート」
はじめまして。コメントありがとうございます。
フジさんとオベさん、お似合いですよね。
このアングルが気に入っちゃいました。
今週末ですかー天気が好転するといいですね…
13時頃に七丈小屋に着いた時、小屋の中から
「ヒマだし山頂いこうかなー」って声が聞こえたので、
アタックザックとかなら余裕で往復出来そうですよ。
どちらにしろ天候次第ですけども(笑
CTは一般人レベルとして、参考までに。
レコ拝見する限り、823さんは健脚だと思うので、
全く心配は要りません。ご安心を。
>黒戸尾根はトレッカーが「一生に一度は登ってみたいルート」
ご賛同いただき、恐縮です!
でも、それくらい思い入れのあるルートなので!
お疲れさまでした。20日に自分も黒戸尾根をピストンしました。下山時間も近いので多分、残り3キロ付近で休まれてた方だと思いますが。
自分もヤマレコのタイムを見て、やれるか?なんて考えてました。達成感は半端なくありますが、全身筋肉痛です。とにかく、長いの一言でしたね。下りは止まると脚が痙攣を起こすので、止まらずとにかく歩き続けました。ヤマレコで下山後、尾白川で筋肉を冷やしているレポート見たので、そのまま服で浸かりました。苦しかった分、至福のひと時でした。その後は尾白の湯に入り帰宅しました。
もう二度と登りたくない尾根です。しかし、眺望は最高でしたね。鳳凰三山と富士山は素晴らしい。
ほんとにお疲れさまでした。
コメントありがとうございます。
>下りは止まると脚が痙攣を起こすので
もしや分岐で座ってストレッチしていた所、
追い抜き際にも同じお声掛けをして頂いた方ですか?
鮮明に覚えてますよー!その後に少しだけ追いかけましたが早々に見えなくなってしまいました…。
>もう二度と登りたくない尾根です。しかし、眺望は最高でしたね。鳳凰三山と富士山は素晴らしい。
まったく同感です。最高の展望と引き換えに、代償も高いもので。
本当にお疲れ様でしたね。またどこかの山で。
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