記録ID: 3269238
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無雪期ピークハント／縦走
白山
白山 花と残雪の別山・三ノ峰から赤兎山へループ縦走
2021年06月11日(金) 〜
2021年06月12日(土)
石川県
福井県
岐阜県
kenny
体力度
7
1〜2泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 18:57
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 2,451m
- 下り
- 2,456m
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1日目
- 山行
- 13:42
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 14:16
距離 21.7km
登り 2,301m
下り 1,543m
| 天候 | 6/11 晴れ 6/12 曇り後晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
●チブリ尾根避難小屋から御舎利山まで長く急な雪渓あり、アイゼンが楽。チェーンスパイクでも可。キックステップでも何とか登れるがきつい。 ●六本檜から杉峠までの間は倒木や藪で少し分かりにくい箇所有り。 ●別山稜線、三ノ峰のハクサンイチゲ、シナノキンバイ開花。コバイケイソウは1週間先が見頃でしょうか。花付きは良さそう。ハクサンチドリ咲き始め。 ●キヌガサソウ、リュウキンカ、サンカヨウ、タムシバ、ムラサキヤシオは今が盛り。 ●エンレイソウ、ショウジョウバカマはほぼ終わり。 |
| その他周辺情報 | 現在、白山温泉は宿泊客のみ。 |
写真
【残雪と花の稜線】
残雪をバックに咲くハクサンイチゲ、シナノキンバイ、リュウキンカ…
残雪をバックに咲くハクサンイチゲ、シナノキンバイ、リュウキンカ…
【縦走路】
標高2,000mの稜線、花の盛りは梅雨明け前。
今が見頃の縦走路。
標高2,000mの稜線、花の盛りは梅雨明け前。
今が見頃の縦走路。
猿壁堰堤を過ぎて、チブリ尾根への登りに入ると素晴らしいブナ原生林に。
15kgの荷物での縦走は3年振り。
病気の後これだけの荷物を背負って歩けるかも確認したかった。
病気の後これだけの荷物を背負って歩けるかも確認したかった。
ブナ林からダケカンバ、そしてチシマザサへと変わる植生がよく分かるチブリ尾根。
コースタイム3時間ほどを4時間かかってようやくチブリ尾根避難小屋に到着。久々の縦走装備背負っての登りと花の撮影してるからです。
3
6/11 9:04
コースタイム3時間ほどを4時間かかってようやくチブリ尾根避難小屋に到着。久々の縦走装備背負っての登りと花の撮影してるからです。
この辺り、咲き出したばかりのムラサキヤシオがたくさんあって楽しい。
コツガザクラ咲くハイマツ帯に出ると強い風が…いやかなりの強風でした。
主稜線に出ると東の展望が開ける。三方岩岳と遠く立山・剣岳と毛勝など北方稜線。
雲海に浮かぶ別山。
御舎利山から別山までのハイマツ稜線は最高のプロムナード。
御舎利山から別山までのハイマツ稜線は最高のプロムナード。
御舎利山からの白山が一番格好いいと思う。
山頂から白山をパノラマ撮影。
山頂から白山をパノラマ撮影。
山頂から伸びる長大な別山東尾根。
ここも歩いてみたいバリエーションルート。
ここも歩いてみたいバリエーションルート。
山頂から一段下がった場所にある別山神社へお参りしてから三ノ峰を目指します。
前言撤回、別山稜線のハクサンイチゲはもう十分に満開になっていますね。
稜線にも風の当たらない場所には逞しくオオカメノキが咲いている。
三ノ峰山頂。
2週間前と同じく、この時だけ別山にガスが。つくづく縁がない。
2週間前と同じく、この時だけ別山にガスが。つくづく縁がない。
時間は午後1時。赤兎山へ向かうにはギリギリの時間ですが、行ってみよう！リミットは杉峠午後4時に設定、だめならエスケープしよう。
2
6/11 13:04
時間は午後1時。赤兎山へ向かうにはギリギリの時間ですが、行ってみよう！
リミットは杉峠午後4時に設定、だめならエスケープしよう。
リミットは杉峠午後4時に設定、だめならエスケープしよう。
その先に延々と続く長い緑の稜線が三角形の赤兎山まで… 行けるだろうか？
実はお初の花。
他の花に気を取られて今まで気付いていなかったようです。
他の花に気を取られて今まで気付いていなかったようです。
願教寺山の麓に広がるブナ原生林の幅ノ平。
ここに刈込池がある。
ここに刈込池がある。
三ノ峰から北西に枝分かれする別の尾根。
スカイラインが美しかったので、思わず撮影。
スカイラインが美しかったので、思わず撮影。
林床を好むイワカガミが、開けた稜線にこれほど群生しているのを見るのは初めて。
今年の花付きはなかなか良さそう。
来週から再来週ごろ大長山や赤兎山では見頃では。
来週から再来週ごろ大長山や赤兎山では見頃では。
花の付き具合がすごく良い。
今シーズンは、2018年以来の当たり年の予感がします。
今シーズンは、2018年以来の当たり年の予感がします。
キュートなアカモノ。
三ノ峰から足元にわんさかと咲いています。
三ノ峰から足元にわんさかと咲いています。
六本檜を過ぎたあたり、振り返る三ノ峰。
この先はヤブや倒木も出てきて苦労した。
この先はヤブや倒木も出てきて苦労した。
午後4時、杉峠到着。ここで、登山道のメンテされている方にお会いしました。地元山岳会の方？
三ノ峰から赤兎山へ、あと半分。
ルートの状況は良くなったが疲れが出始めペースが落ちる。
ルートの状況は良くなったが疲れが出始めペースが落ちる。
一度だけ白山が樹間に見えたのみで、杉峠からほとんど展望はなし。足腰が痛くなり頻繁に止まるように。
タムシバが多くなってきた。
楽しそうな道ですが、楽しむ余裕なし…
楽しそうな道ですが、楽しむ余裕なし…
なんですとー！ あれが赤兎山？
一旦下ってからアレ登るのかいっ！
最後の最後でこれは辛かった。
一旦下ってからアレ登るのかいっ！
最後の最後でこれは辛かった。
振り返るこれは、裏赤兎山。
地図の読みが甘かった。ほんの少し下るだけかと思っていました。がっくり…
地図の読みが甘かった。ほんの少し下るだけかと思っていました。がっくり…
そしてようやく見覚えのある赤い小屋に到着。
時刻は午後7時、三ノ峰から実に6時間かかりました。
時刻は午後7時、三ノ峰から実に6時間かかりました。
15kgザックで行動14時間…自分、よく頑張った！誰もいない小屋で夕食を作って食べた後はすぐシュラフに入り込んでバタンキュー。
写真は翌朝。快適な小屋に感謝。
4
6/12 6:03
15kgザックで行動14時間…自分、よく頑張った！
誰もいない小屋で夕食を作って食べた後はすぐシュラフに入り込んでバタンキュー。
写真は翌朝。快適な小屋に感謝。
誰もいない小屋で夕食を作って食べた後はすぐシュラフに入り込んでバタンキュー。
写真は翌朝。快適な小屋に感謝。
【6/12】
小屋の前から早朝の白山。
高曇りですが、天気予報で今朝の展望はあきらめていただけに嬉しい。
小屋の前から早朝の白山。
高曇りですが、天気予報で今朝の展望はあきらめていただけに嬉しい。
目の前に続いている長い樹林の尾根を昨日、延々と歩いて来ました。
予報通り雨がポツポツと降ってきましたが、大したことはなかった。
足腰に疲労がたまってるよ…
大長山ピストンはやめて、今日はのんびり下山だけにします。
大長山ピストンはやめて、今日はのんびり下山だけにします。
やっぱり今年はコバイケイソウが当たり年の予感。
赤兎平の満開は来週末でしょうか。
赤兎平の満開は来週末でしょうか。
リュウキンカ。
このルート、峠からしばらくは花がとても多かった。
このルート、峠からしばらくは花がとても多かった。
足腰の疲れで何度も休みながら下る。
峠から1時間ほどで登山道は終わり。
あとは市ノ瀬まで2時間のロードだけ。
峠から1時間ほどで登山道は終わり。
あとは市ノ瀬まで2時間のロードだけ。
日差しが戻ってきて、林道歩きは暑かった。
タニウツギ咲く西俣谷林道を行く。
タニウツギ咲く西俣谷林道を行く。
ヒグラシの鳴き声を聞きひたすら黙々と歩いていく…と、大きく白山が。越前大野から山を越えて白山を目指した昔の人たちはさぞ感激しただろうな…
6/12 9:18
ヒグラシの鳴き声を聞きひたすら黙々と歩いていく…と、大きく白山が。
越前大野から山を越えて白山を目指した昔の人たちはさぞ感激しただろうな…
越前大野から山を越えて白山を目指した昔の人たちはさぞ感激しただろうな…
ヤブデマリの花が続く林道。
4枚プラス根元に小さくもうひとつ花があるのですが、見えるかな？
4枚プラス根元に小さくもうひとつ花があるのですが、見えるかな？
国道157号に出る。タニウツギ咲く白山展望地。ゴールまでもう一息。
ようやく一ノ瀬のビジターセンターに到着です。
緊急事態宣言下で閉鎖中。
緊急事態宣言下で閉鎖中。
チブリ尾根から別山、三ノ峰を歩き、長い尾根を赤兎山に繋いでここに戻って来ました。
腰を下ろすと動けず…
駐車場脇の草むらで山を見ながら昼ごはん。
駐車場脇の草むらで山を見ながら昼ごはん。
帰りは加越の山々を眺めながらのドライブ。
ミズバショウの取立山。
ミズバショウの取立山。
越前大野の平泉寺あたりから経ヶ岳。
ここからあの山を越えて白山を目指した昔の人はすごい。
ここからあの山を越えて白山を目指した昔の人はすごい。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図（地形図）
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
タオル
シェラフ
|
|---|
感想
夏山シーズン前にどうしても単独でやっておきたい山があった。
3年前に心臓が一度止まり生死の境を彷徨いましたが、幸い一命を取り留めてからは徐々に山を再開、日帰りなら何とかロングルートも歩けるようにまで復活。
それでも宿泊装備を背負って歩くまではまだ自信なく、万一の時は誰も助けてくれない単独行も躊躇しながら行っているような状況。
まして世の中いつもと違う状況、生き死にを身近に感じる日常に、自分は良くも悪くもリアルに身の上に起こって一歩先まで見てしまった。
だから恐る恐る、少しずつ、じっくりと一歩ずつ、そしてもう一歩、また一歩と山に戻るプロセスを踏んでいる。
選んだのはチブリ尾根から別山、そして赤兎山へのロングループ。避難小屋も3ヶ所にある。エスケープルートもある。雪の心配もないし、2週間前に三ノ峰に登っているし、赤兎山も昨秋に鳩ヶ湯から往復している。
15キロの荷物は年齢とこの数年自分に起きた事を考えての最大想定重量。やっぱり大変な縦走だったけれども、素晴らしい展望と花たちに励まされて完徹出来た。
3年ぶりに山の上で迎えた朝の空気が忘れられない一番の記憶になった縦走でした。
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