羅臼岳
北海道
nabekuni
その他2人 - GPS
- --:--
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,445m
- 下り
- 1,426m
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| 天候 | 曇りのち雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2006年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所無し。熊には要注意！ |
写真
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
飲料
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筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
|---|---|
| 共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ポール
テント
|
感想
9月5日 曇りのち雨
木下小屋0605(40)0645オホーツク展望台0645(20)0705 600m? 0720(50)0810仙人坂0825(1:00)0925羅臼平0940(50)1030羅臼岳1120(40)1200羅臼平1210(50)1300仙人坂1300(25)
1325弥三吉清水1330(1:00)1430木下小屋(計6:35)
0430起床。天気は曇り、外気温は16℃。
朝食は小屋の裏手の水場近くのテーブルで。馬場��さんは牛丼、私は中華丼、永井さんは今日も白飯とみそ汁だ。清水さんも一緒だったので、今後の事を聞くと、外国の山に行くということで、キリマンジャロやオートルートに行くという。羨ましい人生だ。
今日の天気予報は午前中曇り、午後は雨というものだが、空は結構明るい。
0605木下小屋を出発。登り出して直ぐに神棚のような小さな祠があり、「岩尾別神社」と書いてある。その先には入山者を数えるカウンターが設置されていた。
最初は樹林帯のジグザグの登り。比較的緩やかで道幅も広い。40分ほどでオホーツク展望台に着いたが、樹木に遮られてあまり展望は良くない。
途中で引き返して来た人に出会ったが、ガスで何も見えないので引き返して来たとのこと。
弥三吉清水にはテントが数張り張れるスペースがあったが、熊が恐ろしいので幕営する気にはなれない。
濃いガスが小雨に変わったので、仙人坂で雨具の上着を着けた。
銀冷水を過ぎ、樹林帯を抜けて大沢入口を過ぎるとお花畑の急な登りになった。晴れていればさぞかし綺麗だろう。この頃には雨が上がったので雨具を脱いで登った。
0925羅臼平に到着。羅臼平は羅臼岳と三ツ峰の鞍部にある広々した場所で、キャンプ指定地になっている。水場は15分ほど羅臼岳を登ったところの岩清水だ。熊に襲われぬよう、食料や残飯を収納する「フードロッカー」が設置されていた。こんなものは今まで見たことない。さすがに北海 道の山だ。
羅臼平には羅臼をはじめ知床の山を愛し、開拓した木下弥三吉の記念碑があった。
羅臼平からは胸位まである深い這松の中を泳ぐように進む。少し登ると岩清水があった。細い流れが幾筋も落ちる湧き水で、喉が渇いていたのでそのまま飲んでしまった。
岩清水を過ぎると次第に急登になり、やがて大きな岩の中を登るようになった。
山頂直下で下りてきた清水さんと出会った。山頂でしばらく待っていてくれたそうだ。
1030羅臼岳(1,661m)に登頂。ガスで何も見えないのは残念だが、78座目の百名山登頂だ。
晴れていれば知床半島やオホーツク海、国後島などが一望にできるはずだが・・・・
山頂部は岩場で、昨日のような強風だったらとても登れなかったと思う。今日も風は強いが、 昨日ほどでは無い。羅臼岳山頂の三角点は石の標柱では無く、丸い金属製の標識がコンクリートで固められていた。「三角点金属標」といいかなり珍しいものだ。
岩影で風を避けてビールで乾杯した。
しばらく天気待ちをしたが、逆に雨が降り出してしまい、雨具を上下装着して下山開始。
下りはずっと雨の中。仙人坂で年配の男女と若い女性の3人パーティーに追い抜かれたが、彼らは我々が山頂から下りて来る時に登って来た人達だ。すごいペースだ。それとも我々が遅いの だろうか？
1430木下小屋に到着。すぐさま小屋の温泉に飛び込む。これが温泉付き山小屋の醍醐味だ。
温泉を出てからウトロに買い出しに出た。「知床さいはて市場」でタラバ蟹を1ぱい買い、それからコンビニで色々食材を買い出しして小屋に戻った。
小屋では法量さんが笠をかぶって温泉に入っていた。雨のときはこうして入るのだそうだ。
夕食は清水さんの部屋で一緒に食べた。清水さんの山旅はまだまだ続くが、我々は明日で終わりなので、今夜は打ち上げだ。ウトロで買ったタラバがメインの豪華な夕食である。照明が無いので、ランタンの光のなかで雰囲気の良い夕食だった。
1930就寝。
9月6日 晴れ
木下小屋0820-知床峠-相泊温泉-知床峠-網走-1710女満別空港1900-2050羽田空港2135-2215君津 (走行距離：229km)
0520起床。天気は晴れ、気温15℃。
朝食前にホテル地の涯の露天風呂へ行く。ホテルの宿泊者でなくても無料で入れるのでありがたい。ホテル前の駐車場の先を下っていくと湯船が三段になっている「三段の湯」があったが、 カップルが入っていたので、その先にある「滝見の湯」へ。ちょっと熱めの温泉だが滝を見ながらのいい湯だった。
風呂から上がって小屋に戻る途中、出発する清水さんに出合い、別れを告げた。
小屋に戻って朝食。余った食料を片づけるため、予備食のカップめんとハムステーキの朝食だ。
朝食後荷物をまとめて出発。空のガスボンベは小屋で預かってくれたのはありがたい。
帰りの飛行機は1900発なので、今日は知床観光だ。まずは知床横断道路で知床峠へ行ったが濃いガスに包まれ展望ゼロ。そして寒い。
知床峠から羅臼側に下るとこちらはガスが無く快晴。羅臼岳も国後島もくっきりと見えて素晴らしい景色だ。今日登っていれば・・・・と思うが、羅臼の山頂はガスの中のようだ。
知床半島東岸の道を終点まで走ると、そこは「相泊温泉」だった。ここから先に道は無い、まさに最果ての地だ。「相泊温泉」は海岸にあり、ブルーシートで囲っただけのシンプルな温泉だ った。
相泊に羅臼昆布の直売所があったので覗いてみた。作業場では昆布の加工をしていたが、もの凄い数の昆布が置いてある。先日買ったお土産の昆布は約1mで\2,000した事を考えると、凄い金額になる。
相泊から少し羅臼側に戻った所に「セセキ温泉」がある。こちらも相泊同様に海岸にあるが、小屋も何もなく全くの野天風呂だ。満潮時は海中に没する温泉だ。
海の向こうには国後島が直ぐそこに見え、とても外国とは思えない。
知床峠は帰りもガスの中だった。やはり今日羅臼岳に登ってもダメだった、と自分を納得させ た。
ウトロの「知床さいはて市場」で土産を買い、それからオシンコシンの滝へ。落差80mで2筋に別れて流れ落ちる滝は見事で「双美の滝」とも呼ばれている。
オンネベツ川では河口で遡上を待つサケの群れを見た。川が真っ黒に見えるほどに埋め尽くすサケの大群は壮観だった。
昼食は斜里町のガソリンスタンドの推薦で「えきばしゃ」というラーメン屋さんへ。「えきば しゃ」はJR釧網線・止別(やむべつ)駅の駅舎そのものがお店になっているユニークなお店だ。 駅自体は無人駅のようだ。野菜ラーメンと男爵いもを食べたが、どちらも美味しかった。
釧網線は情緒豊かなローカル線で、丁度やって来た列車は1両編成のディーゼルカーだった。時刻表を見ると列車は一日上下各9本だった。
網走手前にある「小清水原生花園」に立ち寄ったが、花の季節は終わっており、単なる原っぱだったが、斜里岳の眺めが素晴らしかった。
網走監獄博物館にも行ってみたが、入場料が\1,050とお高いので入場はしなかった。ここでは昔の監獄の食事を再現した「監獄食」を食べられるようだが、メニューはサンマ定食みたいでなかなか旨そうだ。
1710女満別空港前のレンタカー営業所に到着。空港のレストランで旅の打ち上げを兼ねてビールで乾杯し、夕食を食べた。帯広名物「豚丼」はなかなか美味しかった。
1900発AIR DO78便は定刻通りに離陸した。羽田空港で荷物を受け取る際、私のザックがコンベアのカーブで転落してしまった。係の人に取ってもらったが、コンベアと壁の間にはさまれてしばらく擦られていたため、雨袋に小さな穴が開いてしまった。買ったばかりで今回初めての山行だったのに。悔しい！
2130のアクアラインバスに乗り、2220には我が家に到着した。
斜里岳と羅臼岳では展望に恵まれなかったが、予定通り三名山に登頂でき、楽しい山行だった。
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