柿其川遡行
長野県
tamoshima
chelsea620
体力度について
- GPS
- 04:57
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 359m
- 下り
- 370m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
※水量次第で難易度は大きく変わる。今回は平水以下で難易度低下気味。 ・恋路のつり橋を渡って左折すると牛ヶ滝への遊歩道となるが、適当な所で沢に入らないと、滝壺より上にある観瀑台に出るので、滝壺から牛ヶ滝を見たいなら途中で遊歩道を外れる。 ・牛ヶ滝は登れそうにないので左岸から巻く。滝壺から巻く場合はルンゼを登るが、やや悪く部分的に��+程度。 ・その先ねじだるまでは3m以下の小滝と泳ぎが続く。部分的にバランシーな箇所もあり、適宜お助け紐等を使用した方が良い。 ・ねじだるのすぐ下にある2段2m斜瀑は落口左岸のトラバースが結構フリクション頼み。フェルトソールでは無理だと思う。 ・ねじだるの下の滝7mは左の前傾チムニーから登られているが、今回はその少し右のカンテを登った。V-程度あるが落ちても滝壺なので攻められる。左岸から容易に巻ける。 ・ねじだるの上の滝3mは通常右岸巻きだが、今回は水量が多くなかったので登れた。滝壺は水流の裏を泳いで左岸壁に取り付き、IV程度のクライミングで滝上に上がれる。その先はぬめりがあったため、滝上で水流を飛び越えて右岸へ移動した。 ・霧ヶ滝は左壁をIV-程度で登れる。沢慣れていればフリーソロでも可。巻くと面倒そうなので登った方が良い。 ・箱淵は平水でもそこそこ流れが強い。へつり泳ぎと2度の水流横断（右→左→右）により、荷物同伴のままでも突破できた。 ・溺石淵と大垂は平水なら特に問題ない綺麗なゴルジュ。 ・マキガ沢出合の下流にある大きな釜を持つ1.5m滝は、左岸をへつりながら泳いで取り付くが、増水の場合は厳しそう。左岸から巻ける。 ・雷の滝は、今回の水量なら右から取り付き、途中で水流を横断して左を登れる。�慶�度で容易。 |
写真
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装備
| 備考 | ・ラバーソール適 ・真夏ならウェットスーツなしでも遡行可能だが、ある方が寒くなく積極的に突っ込めて楽しいと思う。 |
|---|
感想
【計画の経緯】
当初、この週末は会の企画で朝日集中の予定だったが、台風が2つも来るという生憎の予報。それでも突っ込むパーティはあったが、そんな一か八かの判断はできず、転進に決め、数年前から行きたいと思っていた柿其川へ。
【遡行】
ウェットスーツを着ていて暑いので牛ヶ滝の下からさっさと入渓。ここからしてなかなかの美渓。牛ヶ滝は、右岸巻きも一瞬考えたが、厳しそうなので定石通り左岸巻き。多少悪いルンゼを登った後、小さく巻こうとして狭いバンドをトラバースしてみたが、結局沢には降りられず、通常の巻きルートっぽいものに合流した。
暫くは開放的で、悪く言えばゴーロだが、ゴルジュ状になってくると小さいのに一癖ある滝がいくつか出てきて面白い。その上、渓相も美しい。2段2m斜瀑の落ち口トラバースをchelsea620(K坂)がしているうちに、ねじだるの下の滝7mは、空身になってtamoshimaがフリーソロ。これはかなり面白いくらいクライミングだったので、荷揚げした上でON澤にもトライしてもらったが、ムーヴが良く分からないようで敗退。それを見ていたK坂はトライもせずに巻いてしまった。
すぐにねじだるの上の滝3m。この滝は登っている記録を見たことがないが、登れなさそうには見えないので、取り付く。一応フローティングロープをつけて、弱点と見抜いた滝の水流の裏を通り、右壁へ。多少のぬめりはあるが概ね快適で、ハイステップで落ち口へ。一応アブミまで用意したが、全然いらなかった。しかし左岸落ち口からどうするかが問題。そのまま左岸を進むことも考えたが、ぬめっていて悪いので、意を決して右岸にジャンプ。これは水量が多ければ厳しいだろう。さて、2人にフォローしてもらおうかと思ったが、何故か、巻くとのこと。面白くない奴だな〜と思って待つと、どうやらK坂の沢靴（サワークライマーリールアジャスト）のワイヤーが切れたらしい。ということでここで小休止し、予備の靴紐に付け替えたり残ったワイヤーを切ったりした。しかし、やはりフィット感は戻らないとのこと。K坂はさんざんM社の悪口を言っていた。
ゴーロを経て、霧ヶ滝。この沢の核心のように書かれている記録も多いのでどんなものかと思ってみてみたが、何だか傾斜は緩く、滝壺も深いしフリーソロできそう。とはいえ見た目より難しい系かもしれないし、念のためロープをつけてtamoshimaがリードしたが、結局ノープロテクションで登ってしまい、やはり拍子抜け。フォロー2人もスムーズに登攀。ここで後続の2人Pに追いつかれた。
箱淵は、tamoshimaとON澤は頑張って泳いで通過したが、泳ぎの苦手なK坂はロープで引っ張った。平水の割にはまあまあ厳しい印象。
溺石淵と大垂は、トマ本に拡大図が載っているのでどんなものだろうと思っていたが、拍子抜けするほど容易だった。その先の大釜を持つ小滝も楽しく泳いで突破し、巻いているパーティも少なくない雷の滝も何が問題なのか分からないほどあっけなく登攀して、しばらく平流となっているのを見て遡行終了。
しかしこの場所は北陸ほどではないがアブが多く、ウェットスーツを脱ぐなど片づけていたら何か所が噛まれてしまった。もう少し少ない場所を選べばよかったと反省。
あとは林道をてくてく歩き、ハイキングコースを下ればすぐに車だった。
【総評】
柿其川は文句なく美渓。水量によって難易度は大きく変わると思われるが、平水なら2級上程度。しかし、巻かれることの多いねじだるも登れば上級者も楽しめるので、初級者から上級者までお薦めの素晴らしい沢である。
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