富士山

- GPS
- 15:30
- 距離
- 102km
- 登り
- 4,087m
- 下り
- 4,087m
コースタイム
| 天候 | 快晴、無風 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自転車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
8合目からの酸素の薄さ |
写真
感想
日付が変わった0時00分。
自転車で浜辺に立っていました。
富士山の3776mを満喫するには、海抜0mからスタートしようというチャレンジ精神からです。
記念に写真を撮りましたが、案の定真っ暗で何も映りません。
まあそうだろうね、とつぶやきながら無事故で戻って来ることを祈りながら一路富士山へ。
富士宮登山口5合目までは、すでに3回も試走してきました。
何時間かかるか、どの交差点で曲がるか、どこにコンビニがあるか、すべて予習済み。
今回の富士山チャレンジには、いくつかの試練が立ちふさがっていた。
一つ目:箱根越え
電気は点いてるけど人気の無い、箱根湯本駅。
お酒飲んだ帰りの観光客。
スタート直後なので、体が重たかったけど、ゆっくりゆっくり越える。
御殿場市街地まで2時間。
二つ目:御殿場口までの登り
本格的に登りが始まる前に最後のコンビニで補給。
登山口で食べる分、山頂で食べる分。
登り始めてすぐの道は、右に自衛隊駐屯地、左にアメリカ軍の敷地。
クマも怖いけど、軍人も怖い。
撃たれないように大人しく、怪しまれないように登る。
この上り坂は1時間で済むのですが、実はリタイヤを口にしてしまうほど辛かったです。
孤独が原因でした。
真っ暗な道がこんなにも精神的にくるとは。
葉っぱの擦れる後でさえビックリさせられる。
寝不足なのか精神的な疲労なのか、頭が痛くなってきた。
水が塚公園で様子見して、きつかったら帰ろう。
頭痛薬を一粒飲んで、トイレの暖かい便座に座って10分ほど休んだら、なんかやれる気がした。
暖かさに触れた。
背中を押してもらった気がした。
三つ目:富士宮口までの登り
この登り区間は、余裕込みで2時間予定。
100mごとに標識が立っててありがたいですが、時間は早朝4時。
まだまだ真っ暗で見えません。
全長12.7kmだから、えっと、127個?
見てるだけで疲れる。。。
私を追い越していく車が増えてきました。
朝一で登る登山客たちかな?
後で追い越してやる、と思いながら黙々と漕ぐ。
標高2000mをすぎたあたりから、空が白み始める。
やっと太陽がオレに追いついてきた。
御殿場の市街地があんなにも下に見える。
そうか、富士山の山頂に近付いてるんだ。
登山口に着くが先か、太陽が姿を現すが先か。
カーブをパスするたびに明るくなってくる。
夜と朝のはざまで先を急ぐ。
登山口まであと一歩のところで太陽が完全に上がる。
白樺の木も巌に群生する苔も道の片隅に育つ花も、朝が始まったことを感じたようだ。
四つ目:5合目から山頂へ
あれっ?すでに山頂が見えてる?
こんなに近いのか!?
この時期に営業してる山小屋は、6合目しかないので、水分補給してスタスタと歩き始める。
写真の通り、見事な青空。
Clear Blue Sky!!
まったく風も無く、気持ちいい山登りになりました。
8合目までは、予定を上回るペースできましたが、徐々に酸素が薄くなってくる。
誰か、酸素をください。
ふらふらしてきました。
この感覚、初めてかもしれない。
一歩一歩の重み、噛みしめてます。
歩いてる限り、進んでる限り、いつかはゴールできる。
登り始めて3時間、富士宮口の頂上へ。
だがここがゴールではない。
さらに20分かけて、日本で一番高い場所へ。
家を出て9時間30分。
リタイヤも考えた。
すべて出し切らなければ、挫けた心を元に戻すことができなければ辿り着けなかった。
空になるまで出し切った後、見るモノ得るモノすべてが深い。
今年の一大チャレンジは成功で幕を閉じる。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
iwasaki1980










いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する