焼肉竹の親父の山歩記 己高山(滋賀県) 紅葉前の長閑な里山


- GPS
- 06:31
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 837m
- 下り
- 839m
コースタイム
天候 | 秋晴れの日 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されている。 |
写真
感想
その日訪れたのは、深まる秋の頃に人出で賑わう長浜市木之本町の鶏足寺を麓に、旧鶏足寺を山腹に擁する己高山(こたかみやま)、標高923メートル。
長閑でフラットな林道をしばらく歩き、橋を渡ってすぐのところからやや急だがよく整備された登山道が始まる。
湖北の山らしく、ブナやミズナラの林が続き、やがて松林に変わり、ふと振り向くと琵琶湖に浮かぶ竹生島や山本山、その稜線の先に賤ヶ岳、彼方に青く霞んだ比良山系が眺望できた。
開けた場所にある鉄塔を越え、再び林の中に入り、やがてたどり着く広場は、寺院跡のようで阿弥陀如来を中心にして両脇に3体ずつ、計6体の地蔵が並んでいた。
県内で最古の石仏らしい。
そしてここからはその地蔵の慈愛のように緩やかな山道が当分続く。
上りの汗が引いた頃に、旧鶏足寺跡の苔むし静寂に包まれた神秘的な台地に到着する。
昔、多くの参拝者が通ったであろう、寺院跡。
長年の風雨に晒された礎石や石垣、石柱が時空の風に一瞬ぐらりと揺れた気がした。
そこから少し細い道が続き、左に折れた頂上までの最後の急登を登る。
ロープがあり、比較的容易く歩けた。
頂上に展望はなく、周回に使った下山道は、トレランができるゆるくて広めの道がほとんどで超快適。
いつものゲキ下りの近江百山とは大違い❣️
というわけで、下山口手前の草が生い茂り道ががわかりづらかったところまでは非常に歩きやすかった。
また、遅めの昼食を取った鉄塔付近からは、上りに見えた景色よりも鮮明で遠近感のある一幅の絵画を観るよう。
これまでいろんな山からよく似た景色を見たが、ちょうど良い距離が保っていられたのだろう。
誰にも会わないことを良いことに、登山道にシートを広げてゆっくりと寛ぐことができた。
鶏足寺の大門を通り過ぎていく帰り道も、なんとも長閑な段々茶畑や田園風景。
農作業する人たちの姿。
あたりを飛び交うトンボや曼珠沙華にとまるクロアゲハの赤と黒のコントラスト。
生命の鼓動、息吹、その一瞬の奇跡。
そのすべてが傾き始めた陽の光に一際輝いて見えた。
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