雄鉾岳
北海道
masatom
yurine
体力度について
- GPS
- 06:54
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 882m
- 下り
- 885m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
7:20オボコ沢出合
8:50壁下
10:04 雄鉾岳
13:00登山口
| 天候 | 晴れ。のち一時雷・雨・あられ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
駐車スペースは登山口前と登山ポスト前、山の家手前に各5〜6台。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山道と呼べるような箇所は初めと終わりにほんのわずかだけ。 行程のほとんどは、沢に沿って踏み跡やピンクテープ、ケルンなどを目印に歩き易い所（歩ける所）を進む感じ。時にルートファインディングを必要とし、時間が掛った。 危険と感じたのは序盤の沢を真下に見ながらへつる所、終盤の倒木が詰まったルンゼ、そして山の家に渡る時の丸木橋…。 |
写真
拍手
太い方（灰色）はほつれているので細い方（ブルー）を使用する。
感想
三連休。土曜から日曜朝にかけて仕事で、月曜の天気予報は雨だったので山は諦めていたが、突然晴れ予報に変わったため急遽日曜の午後に行動開始。
まだ雪のない山を求めて、道南で低山、しかし登り応えのありそうな山…ということで雄鉾岳に決定。 地形図に登山道が載っていないワイルドな山という事で少し不安。
近くに道の駅がないため、登山口前で日本シリーズを聞きながら車中泊。山の家には10名ほどの団体さんが宿泊中だった。
経験した事のないほどの静寂の中で熟睡して5時に起床、明るくなるのを待って6時に一番手で出発。登山口には八雲ワンダーフォーゲル作の親切な案内板あり。
はじめは銀山沢の右岸に沿って、はっきりした登山道を行く。
次第に沢に近付き、流れを右真下に見ながらの斜面のへつりとなり、要所には補助ロープが張ってある。足を滑らすと10m下の沢にドボン。濡れるだけでは済まないので注意！
やがて沢へと下降して、あとは沢の右岸、左岸、時に沢中をピンクテープや踏み跡、ケルンなどを手掛かりにして進む。
途中、滝のような所では目印が全くなく、しばしウロウロ。後続の重装備の2人組に教えてもらい、右手に高巻ける所を発見。ロープも張ってあった。
基本的に沢に沿って、倒木をかき分け、岩を乗り越え、河原を歩いたりして進むと間違いないもよう。
そして前方には朝日を浴びて聳え立つ神々の群れる山が現れる。
川幅が広がり、沢が二股になる広い場所がオボコ沢出合。ここには主のごとく巨岩が鎮座し、とても印象的な景色。
ここから右の沢沿いに入ると水量も減り、傾斜も増してきてようやく普通の登山の感覚に。
そこから一頑張りで徐々に岩壁が近付いてきて、その基部に到着。
ここで大きく左に曲がって、壁の下をトラバースしてゆくが、先ほどの重装備の2人組が壁を見上げて作戦会議中。ここから岩壁を登っていくそうで…少し見学して我々は正規ルートへと進む。ここからの道は明瞭だった。
壁の端に到着するといよいよルンゼ登攀の始まり。
ルンゼは2段に分かれており、倒木が詰まって邪魔。
上・下段ともステップがとれなくてロープ頼りにならざるを得ない場面が1回ずつあった。
ここを登りきると突然穏やかな、別世界が現れる。
海見平と名付けられたこの台地は太平洋と日本海を同時に見ながら笹刈りされた緩やかな登山道が続く場所。
そして間もなくポールだけの立つ山頂に到着。
西峰の向こうに冷水岳や遊楽部岳を眺め、さてゆっくり食事でも、と考えていると雷鳴の轟を聞き、西の空から真っ黒い雲が湧き出したので、あわてて下山開始。
ルンゼの辺りで雷とともに激しい雨あられが降り出してきたため、転げ落ちるように降りる。いつも険しい場所の下山では極端にスピードダウンする嫁も、雷の恐怖に追い立てられて信じられない速さで下っていく。
1時間ほどで天候も回復し、あとは再びルートを探しながらののんびり歩きにもどり、時々迷いながらも無事に下山。
山歩きに何を求めるかは人それぞれで、名山の順位や基準を付ける事は難しいだろう。
雄鉾岳は1000mにも満たない低山だが、泥んこになって自然と戯れ、楽しく遊ばせてもらう場所、という観点からみれば、かつては少年であった私にとって、童心に返ることのできる名山であった。
しかし、景観を楽しみながらの稜線歩きが好きな嫁は、実は初めの30分で帰りたくなったそうで…それでも全身泥だらけになって、帰路は率先してルートを探しながら歩き、最後には楽しかったと言ってくれた。 新しい登山服を買ってあげなければ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
雄鉾岳の最新記録
密かに憧れの山なのですが、本当に厳しそうな所ですね。以前見たレコは雨で増水とあったような、にわか雨多い所なんでしょうか？
遠くて、怖いけど、いつか。
いつも見ていただきありがとうございます。
道南の山は遠いのと、クマが怖くて今回が初めてでした…気候については分かりませんが…予報にはなかった急変でびっくりしました。
ｈ2013ｍさんの所からはアプローチが大変でしょうが、機会があったら是非訪れてみてください！
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する