焼山


- GPS
- 03:35
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,064m
- 下り
- 1,137m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
焼山の存在を最初に知ったのは、1994年か95年のまだ山歩きを始めたばかりの頃のことだ。その山は、西山秀夫さんの「ひと味違う 名古屋からの山旅」に案内が載っていた。その中で、恵那山の南にある山だが、積雪時に藪を漕ぎ、地図が読めないと行けない山だということであった。
その頃は、雪山の経験もほとんど無く、地図もまともに読めない。いつか、こんな山も行って見たいと思い、ずっと心の片隅になかなか届かない憧れの山として残った。 それから、かれこれ25年が経ち、無雪期は、藪を漕ぎ微かな獣道を地図とコンパス、それに今はGPSを駆使して、少々のヤブ山なら歩いてしまい、積雪時になると稜線を辿って、どこでも歩いてしまうようになった。
そんな現在の自分なら、あの憧れの「焼山」に行けるのではないかと、久しぶりに検討してみた。残雪期でなくとも、無雪期だって少々の道アトがあれば行けるだろうと踏んだ。しかし、現在では、恵那山林道で黒井沢登山口まで入るのが、止められている状況となっている。
調べてみると、現在は南から長躯林道を歩いて(片道、7km)、焼山に登る「登山道」が、できているようなのだ。それでは、物足りない残念な感じだが、まあ、行ってみるかと思い立ち、昨日遅い時間に出発、行って来た。
家を出たのが9時過ぎ、結局歩きはじめたのは、12時少し前だった。林道は、ほぼ7km、それで標高を550mも上げるのだから、けっこうなアルバイトだ。途中、大規模に2,3箇所林道が崩壊していて、そこは一旦川まで下りて進まなければいけない。結局登山口まで、ちょっとした間違いもあり、1時間半以上も掛かった。
登山口からは、いっしょに急登が始まる。1670mの恵那市と中津川市の市境稜線の標高点ピーク1670mまで一気に上がる。300mの標高差を30分切って上がれられれば十分だろう。そこで、一挙に視界が広がる。低木の邪魔はあるが、先ずは、東に先日行って来た黒法師岳が、分かった。その形が、きれいなお椀型で、間違いないと確信した。それから、丸盆岳、鎌ナギの頭、不動岳まで判断できた。それは、とても嬉しく、感慨無量なものがあった。
そこから山頂は、標高差はないが10分余りの稜線歩きだった。念願の焼山山頂。1709.6m。山頂からは、御岳山、乗鞍岳に穂高連峰が、真っ白に見られた。また、南アルプスは、北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山、塩見岳、悪沢岳と赤石岳が、これまた新雪の雪で真っ白な姿を見せてくれた。そして、目の前にドンと恵那山が控えている。余りに大きく、全体が、木々で一望できないくらいだ。
黒井沢登山口へ道は、藪で覆われ、辿ろうと思うと相当たいへんだろう。でも、微かな道アトは残っているので、相当なやぶ漕ぎ覚悟なら、何とか辿れるのではないだろうか。いつか、挑戦してみようかな。
山頂滞在は、15分弱。2時もはるかに過ぎてきたので、急いだが、下山は、早かった。登山口までは、30分。林道は、崩壊地はあったが、後は重力に任せて下りて行くだけ。50分余りでゲートまで戻ることができたから助かった。突然、思い立った山歩きだったが、楽しく有意義な時間を過ごすことができた。出掛けて、よかった。
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