富士を眺めに三ツ峠山(最高の眺望、青空に映える雪、そしてクマの足跡)


- GPS
- 08:25
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,574m
- 下り
- 1,339m
コースタイム
7:40 三ツ峠グリーンセンター
8:30 達磨石
8:55 股のぞき
9:12 馬返し
9:45 八十八大師
10:10 屏風岩
10:30 四季楽園
10:40 開運山 (撮影)〜 10:50
11:10 御巣鷹山
11:35 四季楽園 (昼食)〜 12:05
12:10 分岐
12:17 道間違いに気付き、回れ右
12:28 分岐
12:39 木無山
14:02 霜山
14:50 天上山
15:05 富士見平 (休憩)〜 15:15
15:29 ナカバ平
15:38 護国神社
15:53 河口湖駅
天候 | 快晴、無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路)富士急行 河口湖駅 〜 大月駅 乗換え 中央線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆三つ峠駅〜達磨石 舗装路ですが、路面が氷で覆われている箇所がありよく滑ります。 ◆達磨石〜八十八大師 ひたすらに登りの雪道です。踏み固められているのでアイゼン必須です。 ◆八十八大師〜屏風岩 細い巻道で片側が急斜面です。トレースを踏み外さないよう注意 ◆屏風岩〜四季楽園 急登の階段です。雪が比較的深いのでバランスを崩さないよう ◆四季楽園〜開運山 固い雪斜面です。アイゼンがあれば問題ありません ◆開運山〜御巣鷹山 トレースはありますが踏み固められていないので沈み込みます。スパッツ必須 ◆四季楽園〜分岐〜三ツ峠山荘 重機による広い道で歩きやすいです。 ◆三ツ峠山荘〜木無山〜富士見平 しっかりしたトレースの雪道。やせ尾根がありますが危険箇所はありません。 ◆富士見平〜護国神社 雪と泥のミックス。ちょっと歩きにくい。 |
予約できる山小屋 |
三つ峠山荘
|
写真
感想
2013年の登り納めに、どこか富士山の眺めが良いところに、と三ツ峠山に登ってきました。
名前の由来は三つの山が並んでいるからだとか、主峰の山自体が3つの尖峰に見えるからだとかいくつかあるみたいですね。とりあえず三山あわせて三ツ峠という案をとって開運山、御巣鷹山、木無山の三峰全部行ってみましょうか。
開運山って名前も新しい年を迎えるに当たって縁起が良い気がしますね。
朝、始発に乗って三つ峠駅へ。
登山者は私1人で、あとは写真装備の方々が3名下りたっきりでした。こちら側からのアプローチは少ないのかな・・・?案内板にしたがって市街地を抜け、登山口を目指します。開けた道に出た時点で朝の富士山が屋根の上から見下ろすように出現。気分が高まります。
しばらく歩くと分岐。右側に三ツ峠グリーンセンター。食事、日帰り入浴等も出来る設備らしいです。登山届を出そうと本館まで寄り道したら「分岐の先にあるトイレの前に登山届ポストがあったのに」とのこと。職員のおじさん、お手数をお掛けしました・・・。分岐に戻って登山道を目指します。登山届ポスト&トイレを過ぎると道はアイスバーンに。まだまだアイゼンを付けるほどではないですが転ばないよう慎重に進みます。
公園2つと休憩所を通り過ぎ、長い長い林道歩き。舗装路とはいえ、そこそこの傾斜なのでけっこう疲れます。路面は一部凍りついてるので注意していても滑って危ないですね。途中のいこいの森には駐車場があるようですが、完全に雪に覆われてしばらく誰も入っていないようですね。
駅から3kmほど歩いてようやく登山道への分岐点。アイゼンを付けていよいよ登山らしい道に乗り込みます。達磨石から先は整備された山道で、そこそこ雪が残っている程度だったのですが、しばらく歩くと土の見えない完全な雪道に。幸いトレースはしっかりしており歩きやすく、道迷いの心配もありませんが、それだけに路面は堅く締まっていますので少なくとも軽アイゼンは必須だと思いました。
この達磨石から八十八大師までのルート、地図上では短い距離ですが、急斜面をひたすらにジグザグと登り続ける非常に登り応えのある道のりでした。途中の「股のぞき」という名所から富士山が見えるようになるので風景を眺めながら休憩を挟みながら進みます。
八十八大師を過ぎると、道はトラバースに変わり傾斜は緩やかになります。が、今度は滑落しそうな細いルートなのでトレースを踏みはずさないよう注意が必要ですね。屏風岩が見えたら山荘まであと少しです。屏風岩には所々に固定用の金具が打ち込まれており、クライミングのゲレンデらしさを感じさせますが、さすがにこの季節は登る人もいませんでした。岩肌がツララで覆われていましたしね。尾根手前の分岐で右に向かい四季楽園へ。そのまま開運山への直登コースへ進みます。開運山に2,3個建っているNHKの通信設備を横目に広い斜面を登る際、振り返ると八ヶ岳から南アルプスの峰々がパノラマで登場、そしてでっかい富士山。思わず感嘆の声が出て足が止まります。最高の気分です。
開運山頂上には3,4人ほどの登山者。思っていたより少ないのはやはり年末だったからでしょうか。撮影お願いした方、どうもありがとうございました。頂上に出ると、先ほどの北西〜南面以外にも東〜南東面の石割山や丹沢、箱根までも遠望できます。この山が眺めのよさで有名だというのも納得です。
開運山で眺めを堪能したのち、北面にでて御巣鷹山へ。こちらはトレースはあるにはあるのですが通る人が少ないようでかなり足が沈みます。ラッセル気味に道を踏みならしながらほぼまっすぐに頂上へ。御巣鷹山の山頂は完全に通信設備で占められており山名を記した柱すらもありません。唯一見つけた角柱ひとつ撮影してすぐ戻ります。分岐から開運山の北を行く巻道を進み四季楽園へ帰還。
昼食はアルファ米とフリーズドライの親子丼。今回、思い切って買った山専の魔法瓶を持っていったのですがコレ便利ですね。いくつもの食材にお湯が必要なとき沸かす手間が省けてこりゃあ楽だと感じました。
昼食後、三山の最後のひとつ木無山を目指して四季楽園前からの道を西へ。山荘の重機が踏み固めた道がしっかりしてるのでとても歩きやすい。しばらく歩くと三ツ峠山荘からの道と合流します。ここで私、うっかりそのまま直進して進んでしまいました。道が北に向かってカーブし始めた時点で、「ん?コレは何か違うぞ」と地図を確認。どうやら三ツ峠登山口へ向かってしまっていた模様。急いで先ほどの合流点に戻ります。木無山へはいったん三ツ峠山荘へ登り返さなければいけないみたいですね。
三ツ峠山荘手前の分岐で改めて西南西方向へ右折し、尾根道を進みます。途中の開けたところも良い富士山の展望地ですね。ベンチもありましたし。そのまま進むと三叉路があり、どうやらこれが木無山のようです。正確な山頂部分は道の脇の草原らしいですが植生保全のため立ち入り禁止担っていました。分岐点を天上山方面へ向かい府戸尾根へ。
府戸尾根は最初のガレ場をのぞいて全体的に緩やかで歩きやすい雪道でした。展望は木々の合間から富士山が見え隠れする感じです。途中の霜山は本ルートから外れているので気付かないで通り過ぎてしまうところでしたね。湖畔下山道の分岐看板を左へ進み天上山方面へ。
途中、作業道との分岐がありますが看板が立っているので間違って入る心配はないでしょう。そのため作業道にはトレースはないんですが、見ると怪しい足跡が点々と・・・この大きさ、丸い形・・・間違いなくクマですね!他の小動物にしては大きすぎますし足跡の深さもツキノワグマ以外思いつきません。うわ、こんな真冬でも冬眠しないで活動してるんですね。わりと新しい足跡だったので、そこらへんウロウロしてるんじゃないかと急に周りを見渡しながらドキドキしながら先へ進みます。
小さな神社のある天上山を通り過ぎると、雪道と泥道が交互に現れるようになります。アイゼンが泥だらけに・・・。富士見台を過ぎると河口湖が見えてきて辺りにも観光客が増え始めます。カチカチ山ロープウェイの上の駅では富士展望の観光名所になっていて親子連れがあふれる中を通り抜けなければなりません。ザックを背負って手には変な棒、足にトゲトゲをつけている私は他の観光客の方には奇異な姿に映ったかも知れません。まあ場違い感はものすごかったです(笑)
ロープウェイ駅からの下りは、一般向けの遊歩道です。積雪と泥道で観光客には厳しいコンディションですが登山道としては危険な点はありません。ナカバ平で最後の富士山の展望を眺めてから護国神社へ下ります。舗装路を抜け看板に従って市街地を600m程進むと河口湖駅に到着。
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富士展望の名所として知られる三ツ峠山は、評判どおりの素晴らしい眺望でした!
2013年の締めくくりとして満足の山行でしたよ。
今年始めた山登り、怪我なく無事に1年目を終えることができて本当に良かったです。これで来年もがんばって登れそうですね。
※最近人気の登山マンガ(主なファン層はアニメのほう?)のファンが作中で登場した山に聖地巡礼と称して登る流行があるみたいですね。
三ツ峠も夏山となればファンが押し寄せるんでしょうか・・・けっこうキツい登りなのでハードル高そうですけども。
o-sanさん、はじめまして。
景色、最高でした。
また夏山になったら登りに行きたいです。
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