ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 3891533
全員に公開
雪山ハイキング
東海

谷汲山(奥の院まで)

2022年01月05日(水) [日帰り]
 - 拍手
天候 曇り時々晴れ、時々小雪
過去天気図(気象庁) 2022年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
奥の院付近は積雪30センチだが、日陰はパリパリに凍っていて滑り止めが必要。当初、横蔵寺までの縦走を予定していたのだが、予想以上に積雪があり、アイゼン、ワカンを準備していなかったので奥の院までとした。
華厳寺参道は初詣の参拝者で結構賑わっていたが、満願堂から奥の院までの往復で遭遇者ゼロ。
1キロも続く参道は西国三十三所の寺の中でいちばん長い。正月三ヶ日は降りしきる雪の中を参拝者が絶えなかったのだらうが、五日ともなるとさすがに少ない。
どう言う訳か、関西弁があちこちで目立っていた。
2022年01月05日 10:40撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
3
1/5 10:40
1キロも続く参道は西国三十三所の寺の中でいちばん長い。正月三ヶ日は降りしきる雪の中を参拝者が絶えなかったのだらうが、五日ともなるとさすがに少ない。
どう言う訳か、関西弁があちこちで目立っていた。
西国三十三所最後の仁王門。谷汲山華厳寺は結願(けちがん)の寺。那智山青岸渡寺から歩いて来た巡礼者は、誰もがこの門を見上げ手を合わせる。いったん門を潜ったなら、決して後ろを振り返ってはいけない。
苦しいことはいっぱいあったかもしれないが、この門の先には、目標としてきた「涅槃(ねはん)」しかないのだ。西国三十三所第三十三番は涅槃の寺でもある。
2022年01月05日 10:46撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
3
1/5 10:46
西国三十三所最後の仁王門。谷汲山華厳寺は結願(けちがん)の寺。那智山青岸渡寺から歩いて来た巡礼者は、誰もがこの門を見上げ手を合わせる。いったん門を潜ったなら、決して後ろを振り返ってはいけない。
苦しいことはいっぱいあったかもしれないが、この門の先には、目標としてきた「涅槃(ねはん)」しかないのだ。西国三十三所第三十三番は涅槃の寺でもある。
仁王門から数百メートル歩いてやっと本堂が見えて来る。
2022年01月05日 10:48撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
1
1/5 10:48
仁王門から数百メートル歩いてやっと本堂が見えて来る。
「南無観世音菩薩」の笈摺(おいずる)を着た巡礼者が、かみしめるやうに一段一段上って行く姿を、時たまここで見かけることがある。
2022年01月05日 10:49撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
3
1/5 10:49
「南無観世音菩薩」の笈摺(おいずる)を着た巡礼者が、かみしめるやうに一段一段上って行く姿を、時たまここで見かけることがある。
歴史と風格のある「華厳寺」の偏額。数百年間線香の絶えることがなかったから、さすがに文字もくすんでいる。奥からは読経が絶え間なく聞こえている。
2022年01月05日 10:50撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
2
1/5 10:50
歴史と風格のある「華厳寺」の偏額。数百年間線香の絶えることがなかったから、さすがに文字もくすんでいる。奥からは読経が絶え間なく聞こえている。
満願堂。華厳寺は笈摺堂で白衣を納め、この満願堂で結願とするのが本来の習わしなのだが、どう言うわけか、ここまで登ってくる参拝者はいつも少ない。
奥の院と妙法が岳の登山口でもあるから、わたしはいつもここで靴のひもを直して、手を合わせる。
画像に写り込んだ女性はかなり長いあいだ手を合わせていたが、振り返って会釈した顔はドキッとするぐらい綺麗だった。
今年は何か良い事がありそうな気がして、親爺は年甲斐もなく舞い上がってしまった。登山道へ入ってから、知らず知らずのうちに鼻歌が出ているのに気付いて、顔が赤くなってしまった。
2022年01月05日 10:54撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
4
1/5 10:54
満願堂。華厳寺は笈摺堂で白衣を納め、この満願堂で結願とするのが本来の習わしなのだが、どう言うわけか、ここまで登ってくる参拝者はいつも少ない。
奥の院と妙法が岳の登山口でもあるから、わたしはいつもここで靴のひもを直して、手を合わせる。
画像に写り込んだ女性はかなり長いあいだ手を合わせていたが、振り返って会釈した顔はドキッとするぐらい綺麗だった。
今年は何か良い事がありそうな気がして、親爺は年甲斐もなく舞い上がってしまった。登山道へ入ってから、知らず知らずのうちに鼻歌が出ているのに気付いて、顔が赤くなってしまった。
登山道へ入ってすぐは西国三十三所第一番札所那智山青岸渡寺。この山は奥の院まで登ると、三十三所を巡ることが出来ると云う、ありがたい登山道になっている。
しかし、ここからは「巡礼」だから、覚悟して登る必要がある。サンダル・スニーカーなどもっての外。わたしは今日、アイゼンとワカンを持って来なかったことを後悔した。
2022年01月05日 10:58撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
3
1/5 10:58
登山道へ入ってすぐは西国三十三所第一番札所那智山青岸渡寺。この山は奥の院まで登ると、三十三所を巡ることが出来ると云う、ありがたい登山道になっている。
しかし、ここからは「巡礼」だから、覚悟して登る必要がある。サンダル・スニーカーなどもっての外。わたしは今日、アイゼンとワカンを持って来なかったことを後悔した。
十五番観音寺からはだんだん雪が多くなって来る。
2022年01月05日 11:10撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
3
1/5 11:10
十五番観音寺からはだんだん雪が多くなって来る。
滝も寒々としている。
2022年01月05日 11:15撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
3
1/5 11:15
滝も寒々としている。
京都六角堂の観音さん。何やらはんなりした男前。
2022年01月05日 11:16撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
3
1/5 11:16
京都六角堂の観音さん。何やらはんなりした男前。
今は30センチぐらいの雪だが、元旦は1メートルちかく積もっていたのではなからうか。琵琶湖竹生島寶厳寺。
2022年01月05日 11:28撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
1
1/5 11:28
今は30センチぐらいの雪だが、元旦は1メートルちかく積もっていたのではなからうか。琵琶湖竹生島寶厳寺。
三十一番は近江八幡長命寺。
2022年01月05日 11:31撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
3
1/5 11:31
三十一番は近江八幡長命寺。
次の三十二番観音正寺まではツルツル滑って、今回最大の難所。結構な急斜面になっている。
2022年01月05日 11:32撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
2
1/5 11:32
次の三十二番観音正寺まではツルツル滑って、今回最大の難所。結構な急斜面になっている。
やっと見えてきた三十三番華厳寺奥の院。ここまで満願堂から40分。妙法が岳三角点まではさらに40分。横蔵寺までなら4時間。親爺は当初の計画は無かったことにして、涼しい顔で「撤退」を決定。
2022年01月05日 11:34撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
6
1/5 11:34
やっと見えてきた三十三番華厳寺奥の院。ここまで満願堂から40分。妙法が岳三角点まではさらに40分。横蔵寺までなら4時間。親爺は当初の計画は無かったことにして、涼しい顔で「撤退」を決定。
ここから妙法が岳へ向かった足跡は3人。ワカンがラッセルして、その後を女性の小さな足跡が二つ。
2022年01月05日 11:34撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
2
1/5 11:34
ここから妙法が岳へ向かった足跡は3人。ワカンがラッセルして、その後を女性の小さな足跡が二つ。
のんびりまったりここに1時間座っていたが、だれも登って来る気配がない。時折、屋根からドサリと雪が落ちて来る以外、何の音も無い。
2022年01月05日 11:38撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
2
1/5 11:38
のんびりまったりここに1時間座っていたが、だれも登って来る気配がない。時折、屋根からドサリと雪が落ちて来る以外、何の音も無い。
ゲーターの親爺はのんきに初ハーモニカ。曲目は今年も「the Sound of Silence」からはじめよう。トンボのブルースハープ、コードはA。
2022年01月05日 12:44撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
5
1/5 12:44
ゲーターの親爺はのんきに初ハーモニカ。曲目は今年も「the Sound of Silence」からはじめよう。トンボのブルースハープ、コードはA。
満願堂脇の涅槃像。正月そうそう酔っぱらってだらしなく寝ているのではない。大乗仏教ではこの姿を究極の安らぎ「涅槃(ねはん)」としている。だから誰もここで騒いではいけない。この方は沙羅双樹の下で、うつらうつらうたた寝をしているのだから。静かに手を合わせるだけで、柏手(かしわで)などはもっての外。
最近、葬儀屋でさえ「北枕(きたまくら)」の意味を理解する者は少ないが、ここへ来てこの方を眺めていれば、答えは自ずと出てくるだらう。これは仏教の根本なのだから。
2022年01月05日 13:18撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
5
1/5 13:18
満願堂脇の涅槃像。正月そうそう酔っぱらってだらしなく寝ているのではない。大乗仏教ではこの姿を究極の安らぎ「涅槃(ねはん)」としている。だから誰もここで騒いではいけない。この方は沙羅双樹の下で、うつらうつらうたた寝をしているのだから。静かに手を合わせるだけで、柏手(かしわで)などはもっての外。
最近、葬儀屋でさえ「北枕(きたまくら)」の意味を理解する者は少ないが、ここへ来てこの方を眺めていれば、答えは自ずと出てくるだらう。これは仏教の根本なのだから。
2022年01月05日 13:18撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
3
1/5 13:18
撮影機器:

感想

 正月三ヶ日は食っちゃ寝、起きては飲みの生活で、尻に根が生えるぐらい炬燵でごろごろ過ごしてしまった。これではいかん!と、山の計画を立てようとウオッチ図を開いたのだが、どこも雪が深そうで二の足を踏んでしまった。きのう伊吹では雪崩もあったそうだし。。
 花房や釜ケ谷ならとも考えたのだが、ぐずぐずしていたら9時になってしまった。今日は今年最初のゴミ出しの日で、公園のごみステーションまで行く道にも氷が張っているではないか。
 結局妙法が岳に決まったのだが、なめていた訳ではないが、ワカンやアイゼンをザックに入れるのを忘れてしまった。案の定、奥の院からの急登は、老人がホイホイとツボ足で歩けるものではなかった。
 やはりこの季節、とくに今年は金華山や百々ヶ峰以外では、万全の冬装備でないと、こころよく受け入れてくれるやうな山など、どこにもない。
 谷汲山奥の院で、餅を焼いて食べただけでも、良しとしなくては。。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1564人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら